文章力がない人の特徴|下手だと頭が悪いと思われる

文章力がない人の特徴

書かれた文章に頭の悪さが現れるといいます。しかし、頭が悪いのかについて事実とは言えません。

問題なのは事実ではないとしても、読み手には頭が悪い人なんだと受け取られる可能性はあることです。

人は外見でどんな人物なのかを判断します。同様に文章でも人物への印象を持つからです。他人の心の中に起こる印象は止められることではありません。ですから文章力がない人は要注意なのです。

当記事では文章力がない人の特徴を解説しています。思い当たる部分があるのなら改善するのが得策です。

目次

文章力がない人の特徴|下手だと頭が悪いと思われる

IQ(知能整数)が高い人という人が、実際には必ずしも文章力が高い文章を書けてないことから、文章力と頭がいい悪いは、直接関係がないことがわかります。

ただし文章を読んだ相手が、「頭がいい・悪い」と判断している可能性はあります。

それは文章の中に、頭が悪そうと思われる書き方があるということなのです。

人は、人に対面した時に外形的な印象から、「きちんとしてしてそう」「自信がありそう」「自信がなさそう」「信頼できそう」「頭が良さそう」「頭が悪そう」などという先入観を持ちます。

それは正しいことではないと論じたところで、相手の心には届きません。頭がいいか悪いかの事実はどうであれ、文章に対しても先入観を持った結果、その後のコミュニケーションに大きく影響することが問題なのです。

文章力がない人は文章が下手だと頭が悪い人だと判断されていることに気づいていない

文章力がない人の特徴 (1)

「人を外見で判断してはいけない」と聞いたことがあると思います。あなたも、出会って数秒以内に、相手に対して、いろいろな印象を持っているはずです。

さらに人以外に対してもそうです。例えば、お店などもそうです。店に入る前に外観でどんな店なのかを決めているはずです。

実は、文章に対しても、人は同じことをします。文章の場合は流石に数秒ではないと思いますが、文章を読み始めて、比較的短時間のうちに、「きちんとした人が書いている」「子供のような文章だ」「頭が悪そう」などと、書き手のイメージに、先入観を持ち、その印象のままで読み進めていきます。

良い文章とは、わかりやすく適切な表現で書かれている文章です。(分かりやすさは相手によって変わります)

つまり、文章力がないことで、外形で判断されてしまい、文章内容が正確に判断されない可能性があるということになります。「頭が悪そう」などの人間性に対しての先入観も持たれてしまいます。

また文章力がない人は、文章が下手なのは、自分に文才がないからだという誤解をしているケースもあります。文才がないから仕方がないのだと思い込もうとしているのかもしれません。

しかし社会人の文章力には、文才は必要ありません。それは、文章で人を感動させたりできるレベルの能力です。社会人に必要な文章力は、正確な情報に基づいてかけること、相手にわかりやすく表現できることです。

文章力がない人の特徴|何が問題なのか

頭が悪そうな印象を持たれる文章の特徴は以下の通りです。万が一、心当たりがあるとしたら、至急改善が必要です。

1.文章がわかりやすく構成されていない
2.最初に結論がないので、何についての文章なのか分かりにくい
3.句読点がなく意味の切れ目が分かりにくく読みにくい
4.専門用語や難解な漢字や独特な表現が多用されている
5.数字が半角と全角の両方使われており意味の違いが不明
6.主題や結論と関連性がなさそうな情報が書かれている理由がわからず邪魔に感じる
7.主語と述語の関係性が途中から変更されている
8.誤字と脱字と指示語が多くて分かりにくい

 文章力がないのでわかりやすく構成されていない

文章構成が整っていないです。書き手が思いついた順に書かれている傾向があります。文章の内容はまとまって整理されていると読みやすくなります。論理的に構成されていないので、相手にしてみると結局何を言いたいのかがわかりません。

文章力がない人|結論が最初に書かれていない

結論が最後の方に書かれています。小説であればそれが一般的です。起承転結の流れで最後の場面で、どんでん返しがあるのが、小説の醍醐味です。しかしビジネス文書では、どんでん返しはむしろマイナスでしかありません。最初に、これから○○○の話を始めますという結論が書かれていることが基本です。最初に結論がないビジネス文書を読むとき、何が結論なのだろうと考えながら読むことになります。最後まで読みきるのは辛いです。

文章力がない人|適切に句読点が使われていない

適切に句読点がないと読みにくいです。特に平仮名が続く場合に非常に読みにくいです。句読点がないことで文章の意味が違ってしまいます。特に日本語では、句読点の場所によって、文章の意味が変わります。SNSに慣れすぎてる人は注意です。

文章量がない人|専門用語や難解な漢字が多用されている

専門家同士で交わされる文章ならば、専門用語が使われているのは問題はありません。しかし理解度レベルの違う一般人相手の時には、かみ砕いた表現をしなければ意味は伝わりません。難解な漢字の扱い方も同様です。文章力がない人ほど、相手のことを気にせずに、書いてしまう傾向があります。相手がどの程度の専門用語が通じる相手なのかがわからない時点で文章を書く場合は、なるべく平易な言葉遣いをするべきです。

文章力がない人はフォントが統一されていない

一つの文中に使われている数字やアルファベットのフォントや半角・全角が、統一されていない場合が多いです。表現方法の一つとしてあえて、別の表現をするためや、印象づける目的で、フォントを変える場合はあります。

そうでない場合は、漢字は半角にする・英語は全角にするなどと、一つのルールを決めて最後まで通して書くことです。それで相手は読みやすくなります。読みやすいということは、読み手は理解することに集中しやすくなります。

意味がなく、半角と全角が混じっていると、読みにくいだけです。

文章力がない人は本筋に関係がない不要な情報が混在してる

情報をたくさん伝えたいと思うあまりに、本筋とは違う周辺の情報までを書いてしまう人がいます。読み手からすると、どこまでが本筋なのか、サイドエピソードなのか、分からなくなり、邪魔に感じる。ちょっといい話だと思っていることでも、今回の文章で伝えたいことは、何なのかを振り返り、関連性がないのなら文章に追加しないことです。

文章力がない人の文章は一文が長く主語と述語の関係性がバラバラ

「・・・ですが・・・」などというように、接続詞「が」を挟んでいる長い文章に出会うことが多いです。一文の長さは長くて50文字以内にすることです。一つの文章は一つの意味で完了するのが基本です。

一つの短い文章で表現する事を、稚拙であると誤解しているのかもしれません。むしろ長文になり、主語と述語の関係性が途中でねじれている文章の方がイメージは遥かに悪くなります。

一つの文章で、一つの意味ということは、その文章の主語は一つです。文章の途中から主語と述語が別のことになっている場合があります。

文章力がない人は誤字脱字と指示語が多すぎ

書き終えた後に文章チェックをしていない可能性があり、誤字脱字が多い。また、あれ・それ・これなどの指示語が多用されている。何を指しているのかが、たびたび分かりにくい部分がある。

文章力がない人の文章は読み手への配慮がない

文章力がない人の文章を一言で表現するなら、読み手のことが考えられていないということです。読みやすさや分かりやすさが考慮されていないということです。

良い文章とは、相手が決めるものです。読みやすくなければいけません。そして分かりやすいことも必要条件です。専門家気取って難しい表現や言葉遣いをしてみても、分かりにくい文章となり、評価を下げるだけです。

また、社会人らしからぬ稚拙な表現もまた、知性と教養の底が知れてしまいます。大人としての言葉遣いと表現力を使い、専門的になりすぎずに文章を作成することで、信頼できる人だと受け取ってもらえるのです。

もし、上記の特徴が自分が書いた文章にもあると感じた人は、至急トレーニングして改善することです。

先に紹介しましたように事実がどうであれ、人は先入観を持ちます。そして、その先入観を持っていることは、相手には口外しません。自分に分からず相手だけが思っている状態ですから、怖いことなんです。

職場なら、なかなか辛い状態です。気付いてないのは、自分だけということです。気になる方は、上記の特徴に該当しないように、改善しつつ、文章力がある人の文章の特徴を真似ることです。

文章力がない人は仕事が遅くミスも多い

社会人の仕事は業種や職種が違っても、文章を読むこと・話を聞くこと・文章を書くこと・まとめて話すことが、基本です。

その基本がそれぞれ関連し合っていますので、たとえば文章を書くことだけができないということはありません。文章力がない人は、社内の文書や顧客や取引先や上司からのメールの内容を正確に読むこともできていない可能性が高いです。

ですので文章力がないということは、仕事の全般に対して遅れがちになります。残業が必要な仕事量ではないのに、残業が増えます。また文章を書くことに関連するミスも増えます。

文章力がない社会人は評価されない|収入は上がらない

社会人は毎日何か書類を書きます。自分で「私は文章力がないので・・・」という人がいますが、それは言わない方が良いです。それは「私は仕事ができません」「私には評価されるポイントがありません」といっているに等しいからです。

一般的に会社員は、日報という業務報告を毎日書きます(企業によっては書かない)。さらに1週間ごとに週次報告、月なら月次報告を書きます。業務に必要な物品を購入する場合、伺い書を書いて申請します。一定金額を超えれば稟議書を書きます。なぜ買う必要があるのか、購入することで何が改善されるのか、などを書くのです。

また、配属される部署にもよりますが、新しいプロジェクトを始めるとき、終わるとき、計画の見直しをするとき、などの節目は、計画書や戦略書を書きます。通常は、チームのリーダーが書く書類ですが、書類作成の協力のために、資料作成を依頼されるかもしれません。資料と言いましても、図とグラフ以外は、文章で作成するものです。

仕事が遅くミスが多い状態が改善されなければ、社会人は状況に応じた評価を受けます。つまり収入が上がることは厳しいです。実際にビジネス誌の調査によれば、文章力と年収との関係性が明確であることもわかっています。文章力を活かす仕事をしている人の方が収入が高いのです。

文章を書くのが苦手な人は、収入アップのチャンスが回ってきた時に、逃げてしまうのです。結果、別の人がチャンスを掴んで昇進昇格をしていきます。

文章力がないことに気づいた人はトレーニングしましょう

自分の文章力が不足していることに気づいた人、文章を書くのが苦手な人は、そのままの状況では時間が解決することではありませんし、評価のチャンスも無くしてしまいます。

トレーニングを重ねて、せめて人並みに文章を書けるようになることです。これからの時代は今以上にコミュニケーションが言葉から文章に変わっていきます。正確に読むことと文章を書くことが必須になります。トレーニングとは、スポーツのトレーニングと同じです。即効性はありませんので、過度の期待をしないで、文章力の基礎を高めるつもりで実行しましょう。

文章力がない状態とは、相手が読みにくいと感じ、わかりにくいと感じている状態です。解決するには、文章の書き方を覚えることです。手順を覚えて練習することが、面倒に見えて1番の近道です。トレーニングをしましょう。

文章力がない人におすすめするトレーニング

1)本を読む。複数のジャンルがおすすめです。付箋やマーカーで大事なポイントをチェック(後で要約に使います)読みやすい本と読みにくい本があるなら、なぜそう感じているのかを分析します。

2)心に響いた文章を抜き書き(抄録)します。原文のまま。良い文章を理論ではなく形で覚えます。

3)読み終えた本を要約します。ただし要約は要点をまとめるものです。先の心に響いた文章とは一致しないこともあります。

文章力がないなら本を読む

文章力がない最大の原因は、いい文章(読みやすくてわかりやすい)の形を知らないからです。つまり読書経験が少ないからです。何歳であっても本を読むのは脳ですので、年齢に遅すぎることはありません。読んで大事そうな部分をチェックしてください。

文章力がないなら真似をする|いい文章を抄録する

スポーツや芸術と同じです。文章も力をつけるには、最初はマネから入ります。本を読んでいい文章に出会ったら、抄録してください。繰り返しているうちに、文法的な基礎を学んでいなくとも、整った文章が書けるようになっていきます。

文章力がないなら要約をするトレーニング

本を要約するには、要点を抽出してまとめるトレーニングがおすすめです。

要約は本文の要点をまとめることです。要点のキーワードやキーワードセンテンス以外は、自分の言葉で言い換えて文章化するのです。言い換え力や文章力がトレーニングされるのです。

まとめ

文章力と読解力がない人は、管理職になれないと書きました。管理職とは、課長以上です。企業によって、係長・主任・主査などと設定しているところもありますが、それは管理職ではありません。

また、「頭が悪そうに思われる」こと以外の特徴については、触れていませんが、実際にはかなり闇が深いのです。一番怖いのは、本人に自覚がない場合です。

「なぜ、あいつだけ出世して、自分は評価が低いのか」という人に教えてあげたいです。「それはあなたの文章力と読解力のレベルのままで出世すると、会社のリスクが高まると考えられているからです。」「会社は、文章力がない人が出世して外に露出することを恐れます」

 

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