語彙を増やす意味と理由

語彙を増やす

語彙力やボキャブラリーという言葉を聞く機会が増えていると思います。

「ボキャブラリーがない」とは知ってる言葉が少なくて、いつも表現がワンパターンということです。そんな言葉づかいの人が増えているのです。

貴方の周りに、何かといえば「かわいい」「マジ」「ヤバい」「なるほど」を連発する人はいませんか。最初は、「便利だから」「友人とわかり合いやすい」などと使い始めたのかも知れませんが、慣れてしまうと知っていたはずの他の表現する言葉を忘れてしまいます。

またもし自分が語彙がない状態になっていたとしても、人は教えてくれないものです。気づいていないのは自分だけという可能性もあるのです。貴方が毎月読書量が1冊以下であったり、SNSを使うことがある人なら、語彙を増やす必要がありそうです。

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語彙を増やす意味と理由

語彙を増やす1

語彙とは、一般的には知ってる言葉の数と使える言葉の数の事です。たくさんの言葉を知っていて、話す言葉や書く文章に使いこなしていると、語彙力が高い人といわれます。

言葉に関する能力は、大人になって社会で働くようになれば、語彙力の他にも、読解力や文章力・要約力などが重要とされます。社会人としての読む・書く・話す・聞くという基本能力です。

語彙が少ないと、これらの基本能力も低くなってしまい、評価が下がり頭が悪い人だと思われてしまいます。また当人自身もそう思ってしまう人がいます。しかし、実際には本を読まないで過ごしてきたことに原因があるのです。

個人差はありますが、語彙は本を読んだり調べたりすれば、語彙を増やすことができます。語彙が増えれば、理解出来る言葉が増え、話す言葉や書く文章が変わっていくのです。

語彙を増やす意味

語彙を増やすこと、つまりボキャブラリーを増やすことは誰にでも可能なことです。確かに個人差ありますが、持って生まれた才能ではありません。後天的に身についた能力です。覚えて使って身についた能力です。

語彙が少ないという人は、語彙を増やす努力をしなかったせいで、頭が悪い印象を持たれてしまいます。会社の中であれば、「話しても仕方がない人」と思われてしまう可能性があります。ですから、語彙を増やさないと損することしかないのです。

語彙を増やすということは単語を覚えるだけじゃない

語彙を増やすということは、言葉を調べて覚えることです。しかし、単純に辞書から暗記するようにして覚えるのは大変ですし、ツマラナイですから、長続きしません。

それに、ただ単純に単語を覚えるだけでは語彙を増やす事にはならないのです。

話す言葉や書く言葉として使えないと、語彙を増やす事にはなりません。

語彙には理解語彙と使用語彙がある

実は、語彙には2つの意味があります。意味を理解しているという「理解語彙」と相手との関係性や場面に応じて使い分けることができる「使用語彙」です。

つまり、言葉の意味は知っていると言うだけでは、語彙があるとは言えません。丁度良い場面で、話す言葉の中に使える事が必要です。書く文章においても同様です。

語彙を増やすということは、理解語彙と使用語彙を増やすことです。

語彙を増やす理由

語彙を増やすことは、社会人として基本能力(語彙力・読解力・文章力・要約力)を一定以上にして、わかり合うために必要です。しかし、仕事の上だけではなく、日常の中でも語彙が少ないこと多いことは大きく影響します。

語彙が少ないと世界は狭い

冒頭に語彙がない人が多用する言葉を紹介しました。例えば「かわいい」と言うとき、どの部分がどのようにかわいいのか、等は省略されています。色なのか、形なのか、などが分かりません。もしかすると、2人で「かわいい」と言っているのに、互いに別の部分を見ているのかも知れません。

細かいことを表現するのは「格好悪い」という意味もあるのかもしれません。しかし、そのせいで互いが見ている世界・感じている世界が、とても狭いものになってしまいます。

人は、言葉によって同じ物事で共感するものです。しかし、言葉が省略されているせいで、思考が浅くなり、世界は狭くなります。

語彙が少ないと頭が悪いかもと心配される

語彙が少ないということは、言葉を知らないことですが、頭が悪い人という印象を持たれてしまいます。実際には、頭の良さ悪さとは別の問題ですが、知ってる言葉が少ない事が、相手には理解力がない人に感じられるからです。

頭がいいということは、本来は知能指数が高いことを指します。言葉をたくさん知っているかとは別のことです。

しかし、一般的には、知らないということと、理解出来ないということの違いは分かりにくく、語彙力が少ない人は頭が悪く見えてしまうのだと思います。

そんな印象を持たれては、仕事内容や接し方にも影響が出てしまいます。最悪の場合、信頼されず、仕事を失う可能性すらあります。クビになることは日本の場合、滅多にないことですが、部署異動で仕事がなくなる可能性はあります。

語彙を増やすメリット

語彙を増やすメリットが分からないから、本を読まないという人もいるのかも知れません。多少大げさに聞こえるかも知れませんが、語彙が増えることで、自分の周りの人が話している言葉の意味が正確に分かるようになります。

周りの人の言葉や文章の意味が正確に分かるようになると、世界が変わるはずです。今まで分かっていたつもりになっていたことが、浅かったのだと気づくことになります。

語彙が増えることで得られるメリットの一例として次のようなことがあります。

語彙が増えると得られるメリット

・知識が深まる・理解が深まる

・読解力が高まり、文章の意味が理解出来るようになり、相手が何を言っているのか理解出来るようになる

・仕事相手が求めることに対応できるようなるので、良い成果を出せるようになり、仕事ができるようなったと評価される

・文章力も高まり、相手に伝えたいことを適切な言葉を使って、文章を書けるようになる

・相手が言いたいことが理解出来るので、良いコミュニケーションが取れるようになる

・目上の人との話に苦手意識が無くなり、評価されやすくなる

・頭が良い人だと思われるようになる

語彙を増やす方法

語彙を増やす方法は簡単なことばかりです。但し、語彙を増やすことは語彙力を鍛えることであり、脳をトレーニングすることです。例えて言うなら、脳の中に「語彙」という辞書があり、この辞書のページを増やしていくことが語彙を増やすことです。

そして理解語彙を増やすだけではなく、使用語彙を増やす必要があります。身につくまでは、少し時間がかかります。語彙を増やす方法自体は簡単ですが、身につくまでには時間がかかりますし、維持するためにはずっと続ける必要があることです。

語彙を増やすに言葉を調べて覚えること

語彙を増やす最も重要な事です。知らない言葉に出会ったら、自分で調べることと覚えることです。これが一番大事です。人に聞くことはおすすめしません。人から聞いた答えには相手のフィルターを通っていますので、どの程度正しいのかが分かりません。ネットでググるのか、辞書で調べるのか、専門家に問合せをして聞くのか、など方法は様々ですが、大事なのは、自分で調べることです。

語彙を増やすための基本は本を読むこと

日本語は、言葉の前後の言葉によって、意味が変わることがあります。専門性のある言葉はビジネス書から学べます。小説からは、日常的な言葉や敬語などを知ることができます。語彙で大事なことは、相手との関係性や場面に応じた言い換えにあります。

小説では、登場人物の話し方や言葉の使い方から、場面に応じた言葉の選び方を学ぶことができるので、語彙を増やすには最適です。

語彙を増やすには語彙が豊富な人と話すこと

もし年長者と話をする機会があれば、語彙を増やすチャンスかもしれません。語彙力に関しては、脳のピークは67歳頃とされています。本を読む習慣のある人なら、67歳まで語彙力に関して進化成長を続けるということです。

そういう年長者との会話のチャンスには、得られることが多いはずです。身体能力はとっくに下降線なのに、実は50代60代でも読書などで脳を使っている人の脳は意外に若いし、色々なことや言葉を実によく知っています。

語彙を増やすなら語彙力低い人が多用するワンパターン言葉を禁止してみる

冒頭で紹介したワンパターン言葉について、もし使っているなら禁止してみるのです。短い言葉で簡単なので伝えやすいと思って、使っていた言葉(かわいい・やばい・なるほど・すごい)かもしれませんが、実は自分が思っているようには、相手には伝わっていません。

そのうち、上司に対しても「やばい」「なるほど」などと言ってしまっているかもしれません。もし、そうなればあなたの評価はガタ落ちです。頭が悪い人だと思われ、仕事を与えてもらえなくなります。

語彙を増やすなら言い換えを意識して話す

言い換えの言葉をいくつ持っているのかが、語彙の数です。例えば敬語ならば、一つの動作についての表現でも、相手の動作なのかこちら側の動作なのかによって、言葉遣いが変わります。尊敬語と謙譲語です。

言い換えの表現を数多く知っていることも大事ですし、相手が理解しやすいように話す例え話も言い換えの一つです。ヒントは相手にあります。例え話で言い換えるときには、相手の経験にないことでは、理解しやすい譬え話にはなりません。

スポーツが好きな人なら、スポーツに置き換えて話をしたりすることで、相手は理解しやすくなります。相手に理解してもらいやすく伝えるには、相手のことを少しでも多く理解しておくことがヒントになります。

まとめ

語彙を増やすことで語彙力を高めること。単純に知ってる言葉を増やすだけでは、理解語彙が増えるだけです。使用語彙が増えなければ、語彙力が高まることはありません。

また語彙がない状態のままでいれば、頭の悪いだと思われて、仕事をさせてもらえなくなる可能性もあります。

もし漫画以外に本を読まない、SNSが大好きという人の場合、語彙がない可能性が大きいです。周りの誤解が定着しないうちに、語彙を増やす努力をおすすめします。語彙がない人には、損しかありません。

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この記事を書いた人

社会人経験約40年。仕事において強い必要性があり読書に目覚め、その後年収も急上昇。上場企業にキャリア入社し、50代に入り独立起業し会社経営。自分自身の読書に救われた経験から、読書によって人生が変わることを伝えたい。

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