自己分析本といえば、新卒時の面接対策で読む人が多いかもしれません。
しかし働き始めて数カ月後・数年後に、「今の仕事は自分にあっているのか」と多くの人が考えるようになります。
新卒時の面接前に、自己分析本を読むだけではなく、有料の自己分析チェックをやってみた人もいると思います。
それでも実際に働き始めると、外から見て感じていた業界や仕事についてのイメージが、変わることはよくあることです。
退職や転職など考えてしまうと思います。そんな時に自己分析本を読んで、自分の強みや弱み、そして向き不向きがあるのかを確かめてみてください。
なにか気づきが得られるかもしれません。
当記事では、自己分析本で知ることになる強みと弱みについてと、ランキングの紹介をいたします。
自己分析本のおすすめランキング|転職前の社会人にもおすすめ
自己分析における強みと弱みについて、誤解をしている人がいます。
まず強みと弱みの意味について確認をしておきましょう。
自己分析本で自分を知る|好きなことが得意なことは強みとは限らない
自分の強味と弱みを考えるとき、多くの人は「得意なこと」「不得意なこと」と考える傾向にあります。
もっと単純に「好きなこと」「嫌いなこと」だと考える人もいます。
しかし、どちらも「強み・弱み」と違うものです。
自己分析チェックやツールなど、転職サイト等で知ることもできます。参考までにマイナビ転職の「社会人力診断」を紹介します。ただ先にお伝えしますが、きちんと回答をしているはずなのに、想像と違う結果になった、という可能性は高いです。
自己分析本で自分を知る|好きなことも得意なことも強みではない
「強み」とは、「自分としては頑張ってる感がそんなにないのに、他の人とくらべると何故か良い結果が得られること」です。「弱み」は、ほとんどの場合、強みの裏返しにあります。
現在の自分の仕事について考えてみましょう。自分が感じている「好き嫌い」と「得意不得意」の感覚を、一旦横に置き、結果から考えてください。
他の人と比べて良い結果が残せている仕事は何でしょう。
それは、もしかすると自分が好きじゃないことの可能性もあります。
例えば営業は好きじゃないし辞めたいと考えているのに、他の人とくらべると電話ポアポイント率が高いなら、それが強みになります。
例えばメールを書くのが大変でいつも苦労する。しかしメールの返信率が他の人より高いなら、顧客の心に響く書き方ができているので、やはりそれが強みです。
例えば対人コミュニケーションがとても苦手だとしても、なぜか自分担当の取引先からの発注が他の人よりも多いのだとすれば、それが強みです。
実際、自分としては好きではないのに好成績を残していることって、案外あるものです。得意でもないし、好きでもないので、気づいていないことがあります。
その逆もあります。自分が得意だと思っている業務や作業の結果は、他の人と比べて、どうでしょうか。案外結果が良くないことがあります。
「強みと弱み」は、好き嫌いや得意不得意という要素ではなく、実は自分の習慣によって作られているのです。気持ちは関係なく、行動の積み重ねが影響しているのです。
自己分析本で自分を知る|転職先選びにも役立ちます
転職が多い人は、自分が好きなことや得意なことを活かせるように考えて、転職先を選んでいる傾向があります。
好きなこと得意なことと、強みを活かせることがある程度重なっている人の場合は、転職先で活躍できるようになっていきます。しかし、好きなこと得意なことと、強みを活かせることが、ズレている人の場合、転職しても良い成果や評価を得ることができずに、また仕事をやめたくなってしまいます。
前述した自己分析チェックでもある程度のことは分かりますが、きちんとしたものだと10万円前後の費用がかかる場合が多いです。
まずは自己分析本で「強み・弱み」についてもっと深く知ることと、自己診断テストしてみることです。
自己分析に関する本を2冊紹介します。一つは、ワークシートスタイルの本です。もう一つは、読んで気づきを得る本として紹介します。
受かる!自己分析シート
これから転職・就職を、という方にお勧めします。ワークシートをこなしていくことで、自己分析を理解し、ヒントが見つかると思います。
「自分の働き方」に気づく心理学
仕事が楽しくない、と考えている人は読んだほうがいいです。年配の親父の声と感じる部分があるかもしれません。そんなことはわかってる、と感じる部分もあるかもしれません。感じることは読者によって違いはあるかもしれませんが、心地よい気づきがあると思います。
自己分析本のおすすめランキング
転職就職のタイミングに限らず、現在の会社の仕事内容においても、自分の強みを生かした自分の強みを生かした仕事の進め方を知ることは、無駄にはなりません。
自分にとっては、他の物事よりも苦もなくできることがあるはずです。それが自分の強みを生かした仕事の進め方につながります。なぜか人よりもできることや考え方の癖のようなものがわかるかもしれません。
ですので、転職のタイミングではなくとも、一度は自己分析をしておかれると、後日役立ちます。強みとは、自分が好きとか嫌いではなく、苦労をしたとしても個人的にはそう感じない物事の結果にあります。
気持ちではなく、行動習慣の結果にあります。
自分の強みを生かして仕事をすることができると、良い結果を招きやすくなります。絶対に知っていて損はありません。面白いのは、強みは必ずしも自分が好きとか得意と感じていることではない場合があります。
世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方
自分に何が向いているのか、何をやりたいのか、わからないという方におすすめします。きっと答えが見つかると思います。文字だけではなく、図解やフローチャートも多いので、とても見やすい点もプラス評価です。
まずはページに従って読み進んでみてください。自分の現状に置き換えて読み込んでみてください。
ハーバードの自分を知る技術
タイトルに有るように人生を進んでいく上でのロードマップになります。第2章で長所と短所について記述が出てきます。第3章ではやりたいことについて、第4章では自分を理解することについて、書かれています。
やはり本書の読み方は、字面を眺めるのではなく、自分の現状に重ねてみたり、自分の場合は・・・と考えながら読むことです。
エニアグラム|自分を知る9つのタイプ
強味と弱みに特化しているわけでは有りませんが、自分の性格をタイプとして知ることができます。
ご存知の通り、人のことは分かるのに、自分のことになると意外なほどに理解していないのが人間です。
簡易分類テストに従って回答すれば、9つの性格タイプの一つだと自判断できます。若干占い的な感覚もありますが、タイプは何をするタイプの人なのかが分かるようになっています。自分が気づいていないことを指摘してくれるかもしれません。
さあ才能に目覚めよう
初版から随分古くなってしまいましたが、まさに自分の強みを見つけよう、という本です。
自分の強みを見つけ、どのように活用していくのが良いのかをアドバイスしてくれているような感覚になります。
自分の強みを見つけ、そう活かせば武器になるかを教えてくれます。ウエブテストのアクセスコードがついていますので、自己診断を試せるのが嬉しいポイントです。
最強の自己分析
「嫌な仕事で食べていけるほど、世の中は甘くない」という文章から始まります。確かに、昔は人が嫌がる仕事をすることで高収入を得られると考えられていました。
当記事で紹介した「強みと弱み」ではなく、自分の心は何をすれば喜ぶのかにフォーカスしているところが興味深いです。その先は、得意と苦手から、仕事選びを提唱しています。
心が喜ぶことには、行動が習慣化することが強みになることに、つながるように思われます。
自己分析は転職以外の場面でも数年ごとにしてみてもいい
自己分析をタイトルにした本は、転職や就職する方に向けた本が多く、当記事の冒頭の面接官からの質問に対しての答えを得るために、読むと役立つ本です。
そして筆者は、自己分析は、数年に1度転職するしないに関わらず、行ってみると良いと思っています。
それは、ツール自体のアルゴリズム等の変化がある場合があります。また、ツールからわかることも進化しています。また、仕事環境が変わっている可能性もあるからです。筆者の過去40年間の社会人としての経験の中で、働きかたや評価が変わってきています。
今後についても同様に変わっていくものと思います。すると、その中での自分の能力の活かしかたも変わる可能性が高いです。
自分に何ができるのか、何をする時に能力を最大限活かすことができるのか、また世の中の仕事を10年単位で見ていくと、消えていく仕事と生まれる仕事があります。
自己分析をができていれば、この先の変化に応じて、組織の中での変化や独立企業などの働きかたも今後あり得るでしょう。
そういう考え方ができるのかどうかも今後の働きかたには重要です。
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