高校生のレポート考察テンプレート|感想を意見に変える書き方

高校生 レポート 考察

「新書の要約は書けたけれど、考察で何を書けばいいかわからない」「つい『面白かった』『勉強になった』と感想文になってしまう」

高校生のレポート課題で、最も評価を左右し、かつ最も難しいのが**「考察」です。先生が求めているのは、あなたの個人的な感想ではなく、新書の内容を土台にした「論理的な意見」**です。

この記事では、感想を「考察」に変えるための具体的なテクニックと、そのまま埋めるだけで完成する魔法のテンプレートを解説します。


目次

1. 「感想文」と「レポートの考察」の決定的な違い

まずは、失敗しないために「感想」と「考察」の違いをはっきりさせておきましょう。

  • 感想文: 「私はこう感じた」「面白かった」という、あなたの感情が主役。
  • 考察: 「著者の主張に対し、自分はこう考える」「なぜなら〇〇という事実があるからだ」という、客観的な視点と根拠が主役。

レポートでは、あなたの感情は一旦横に置いて、「もし自分がこの本の反論者だったら?」「もしこの理論を学校生活に当てはめたら?」という一歩引いた視点を持つことが大切です。


2. 考察を膨らませる「3つの視点」と問いかけ

「書くことがない」と悩んだら、自分に以下の3つの問いかけをしてみてください。これだけで、考察のネタが勝手に見つかります。

① 「なぜ?」を深掘りする(原因と理由)

著者が述べている現象に対して、「なぜそうなっているのか」を自分なりに分析します。

  • 問いかけ: 「著者は〇〇と言っているが、その原因は現代のSNSの普及も関係しているのではないか?」

② 「もし〜だったら?」と条件を変える(応用と展開)

著者の主張を、自分の身近な環境(学校、部活、地域)に当てはめてみます。

  • 問いかけ: 「著者の理論を、私の学校の校則問題に当てはめて考えると、どんな解決策が見えてくるだろうか?」

③ 「本当にそうか?」と疑う(批判的検討)

著者の主張に対して、あえて反対の立場をとってみます。

  • 問いかけ: 「著者はAという結論を出しているが、Bという状況においては、この理論は成り立たないのではないか?」

3. そのまま使える!考察の文章テンプレート

構成に迷ったら、このテンプレートにあなたの言葉を当てはめてみてください。これだけで論理的な考察が完成します。

【考察の黄金テンプレート】

1. 注目したポイント(きっかけ)

「本書の中で、特に私が注目したのは『〇〇』という点である。なぜなら……」

2. 自分の意見(主張)

「この点について、私は△△だと考える。」

3. その根拠と具体例(理由)

「その理由は2つある。1つ目は……。2つ目は、例えば学校生活においても……」

4. まとめと今後の展望

「以上のことから、著者の主張は〇〇という面で非常に有効である。今後は□□という視点を持って、この問題に向き合いたい。」


4. 評価を下げる「NGワード」と「OKワード」

文章の語尾を少し変えるだけで、レポートの「プロっぽさ(学術的な雰囲気)」がぐんと上がります。

× 使わない方がいい表現◎ 評価が上がる表現
「〜だと思いました」「〜だと考えられる / 〜と推測される」
「びっくりしました」「特筆すべきは〜である」
「すごく、とても」「極めて、著しく、大幅に」
「たぶん、なんとなく」「〇〇という根拠に基づくと、〜の可能性が高い」

5. 先生に怒られない「引用」の正しい書き方

親記事で触れた「指示に従う」の中でも、最も重要なのが引用のルールです。これを間違えると「パクリ(盗用)」と見なされてしまうので注意しましょう。


  • 本文からそのまま書き写す場合「」で囲み、最後に著者名とページを書きます。例: 著者は「現代におけるコミュニケーションの欠如は深刻である」(山田, p.45)と述べている。
  • 自分の言葉に言い換える場合「」は不要ですが、誰の意見かはっきりさせます。例: 山田氏(2023)によれば、現代の対話不足は避けて通れない課題だという。

あわせて読みたい:レポート全体の流れを確認する 考察以外の「要約」や「はじめに・結論」の書き方、新書の選び方など、全体のステップを再確認したい方は、新書を読んで高校生がレポートを書くためのステップバイステップガイドもあわせてチェックしてみてください。

まとめ:考察は「あなたの成長」を見せる場所

レポートの考察は、正解を書く場所ではありません。あなたが本を読み、何を考え、どう今の自分と結びつけたかという「思考のプロセス」を見せる場所です。

テンプレートを使って、まずは1つ、自分の意見を書き出してみることから始めてください。そうすれば、2000字という高い壁も、気づけば乗り越えられているはずです。

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