社会人となれば、すべての年代とすべての職業の方に、ビジネス書を読んで勉強することをおすすめします。
日本人の不読率=つまり本を読まない人の割合は約40%です。さらに社会人になれば勉強は終わりと考えている、読解力と文章力が不足している社会人が周りにたくさんいるはずです。
もしあなたが、何かをきっかけに社会人の読書の必要性に気づかれたのなら、とてもラッキーなことです。特にタイトルに示したリーダーとなっている世代の30代と管理職になり会社の売上や事業を支えていく役割となる50代は、ビジネス書を読んで勉強すべきです。
ビジネス書おすすめ|リーダーとなる30代・50代管理職へ
社会人がビジネス書を読むとは、つまり勉強することです。
勉強は学生時代で終わりだと考えている人が、実は意外に多くいます。しかし、現実のビジネスの場面では、普段勉強しておかなければ、責任あるリーダーになったり、管理職になることはできません。
管理職・リーダーのマネジメント
当記事でいう管理職とは、名前だけの課長部長ではなく、部下を抱え、部下の力をマネジメントすることで、会社を支えていく役割の役職です。もちろんマネジメントとは労務管理のマネジメントではなく、ドラッカーさんが示したマネジメントのことです。
成果を上げる仕組みを作り維持するのがマネージャーの役割です。
ただ、チームリーダーも部下の人数単位が小さくなるだけで、役割は同じです。
マネジメントが楽ではない背景がある|ビジネス書を読む必然性
マネジメントする立場になると、目の前の社員たちとどうやって成果を上げていくかということを毎日のように、考えているはずです。そして、ある時は自分の思いがチームに伝わっていかないジレンマに悩むこともあります。
日本人の約40%は月に1冊の本も読まないのが現状です。さらに本を読む人の約半分が月に1冊しか読んでいません。つまり、自分のチームの半分以上のメンバーは、読書をしないので、読解力や文章力がない人たちということです。
読解力不足なのですから、文章の意味を理解しませんし、口頭の言葉も理解できない可能性があるのです。さらに発言内容が支離滅裂という社員がいるなら文章力もない可能性があります。たぶん、ピンとくることがあるはずです。
しかし、現実は彼らの力を集結させて、成果を上げていかねばならないのが、管理職・リーダーの役割です。そのためにはリーダーこそ勉強をして乗り越えていかねばならないのです。
ビジネス書を読んで勉強する必要性・必然性がおわかりになったと思います。
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次のリーダーになる人も勉強が必要
時々、役職がついたら頑張る・勉強するとか、給料が上がったら努力するという社員の方がいますが、考え方が逆ですので、今のままでは昇給昇格は、ずっと先になってしまいます。
次のリーダー・管理職になろうとするなら、勉強をすることや業績を上げるための努力を今すぐ始めることです。他の人よりも多くの勉強と努力をしている人なんだと、認識され評価されたときに、昇給昇格されます。
ここで言っている勉強とは、社会人としての、4つの基礎スキルである、語彙力・読解力・文章力・要約力です。
変な話ですが、基礎スキルなのに、きちんとできている人が少数なので、この4つの能力ができるようなるだけで、勉強しているという味方をされるようになるはずです。
次のリーダー・管理職になる人の勉強
まず本を読むことから開始です。4つの能力は簡単に言えば、次のようになります。
1)語彙力=日常と仕事で使われる言葉の中から意味がわからない言葉を無くすること、それらの言葉を会話や文章で使えるようになることです。
2)読解力=文章を読んで理解するだけではなく、面談中の言葉や何故か具体的に発しない言葉から、相手が言いたい言葉を理解する能力です。はっきり言葉にしていないが、もしかして、という場合は、さり気なく確認をすることです。
3)文章力=メールや具体的に話す言葉で、言いたいことを相手に理解しやすく伝える能力です。筋道を立てて論理的に話せる書ける能力です。
4)要約力=文章力に関連する能力。重要な点(要点)を、相手に理解してもらえるようにまとめる能力です。
簡単そうに感じる人もいるかも知れませんし、難しく感じる人もいるかも知れません。社会人の「読み・書き・話す」です。自分が実行したかどうかではなく、相手が軸になっていることに注意してください。
そして、4つの能力は基礎ですので、この他に、年代や役割に応じた勉強をするために、ビジネス書を読みましょう。
ビジネス書おすすめ|リーダーとなる30代へ
30代にはチームリーダーになっていく人が多い世代です。一人のチームメンバーから、マネジメントする側に役割が変わります。
リーダーとして戦略書や計画書を作成する仕事も発生するはずです。チームの成果を上げるために、メンバーに指示を出すときには、論理的でなければなりません。
20代でもビジネス書による勉強は必要でしたが、立場が変わり、視点が変わると、勉強すべきことも変わっていきます。
ロジカルシンキング
少し古い本ですが、ビジネスマンとしての倫理的思考ができるようになるために、読むべき本です。
人間は感情的な生き物です。感情的ということは、非論理的ということです。リーダーの仕事の役割上、感情的ではなく、論理的思考で話したり・考えたりすることが必須になります。
しかし論理的思考に基づく考え方や話し方ができなければ、同僚や上司とコミュニケーションに悩むことになるでしょう。
仮説思考
以前は、工場で、 PDCAの流れ(計画・実行・検証・再実行)で、業務の点検をしていたものです。その考え方をビジネスに置き換える考え方が主流でした。
ビジネス上の問題点を発見し、解決策を探るという考え方にPDCAで考えるとわかりやすかったのです。仮説思考はその応用的な思考です。
仮説を立て、実行検証することで、最善策を導く方法について書かれています。
メモの魔力
2018年に発行された本ですので、知っている人も多いと思います。
メモの取り方・書き方・整理の仕方で、情報の聞き落としがなくなり、話の骨組みが理解できるようになります。
書き取ったメモと言う事実から、仕事に転用できるようにもなります。ぜひ、本を読んで、実験をしてみてください。
またメモには、「メモを取ってます」と相手に示すことで、話している相手は、さらにいい話をしてあげようというマインドが高まります。
メモ自体が下手だとしても、その姿を相手に見せることは、コミュニケーション方法として、非常に効果的です。
ビジネス書おすすめ|管理職という重要職務についている50代へ
あなたの会社では、どうかわかりませんが、世の中には名刺には課長や部長とあるのに 、管理職ではない役割の人もいます。
当記事でお伝えしている管理職は、社長に次ぐ職位として、会社の業績・成果を上げていく重要な役割の人です。
20代〜40代で紹介したビジネス書で、まだ読んでいないビジネス書があれば、読んでおくことをおすすめします。
また50代も後半になれば、数年後の自分の定年についても考えるべき年代でもあります。
「働き方」の教科書
会社員としての未来がある程度見えてきた50代の年代で考えることは、人生のこと・お金のこと・仕事のことです。
著者は、ライフネット生命の会長です。
60才でライフネット生命の前身の会社を起業した方です。
本の内容は、特に50代に向けての内容ということでもないのですが、働き方への考え方が50代になると変わってきているはずですので、気づきを得られる書になるものと思います。
「原因」と「結果」の法則
この本は、100年以上も前に書かれたものです。
それがいまだに書店に置かれて販売されているって、驚きではないでしょうか。
ビジネス書というよりも、自己啓発本になるかもしれません。
非常にシンプルな法則を、改めて知ることで、読んだ人の心の中には、それぞれの気づきが生まれるのです。
反応しない練習
書いている人が、お坊さんで、内容にはブッダの言葉が出てきますので、書店によってはビジネス書・自己啓発本ではないコーナーにあるかもしれませんがれっきとした自己啓発本です。
ブッダといえば、仏教・宗教と連想してしまうかもしれませんが、読み終えた後に感じることは、仏教や宗教ではありません。
人間は生きている中で、いかに反応しながら生きているのかに、気づかれると思います。
20代におすすめ致しました「嫌われる勇気」も、人間関係の悩みに関することですが、この「反応しない練習」も近いかもしれません。
反応することをやめることを意識していくことで、心が軽くなるような実感を持たれるかもしれません。
50代では、それまでの人間関係にもかなりの疲れが溜まっている年代です。
こちらの著作を読むことで、何かヒント得られるのではないかと思います。
ビジネス書おすすめ|社会人として基本的な勉強が必要な20代へ
もしこれまでが、小説中心の読書であったたならばビジネス書中心にジャンルを変更するようにおすすめします。
一番に必要なことは、色々なジャンルの本をたくさん読むことです。そして、たくさんのジャンルから、言葉の使い方や意味を肌感覚で覚えることです。
また業種によっては、専門用語が多いこともあります。社会人になる前には、耳に馴染みのないビジネス用語にも、慣れる必要があります
7つの習慣
超有名なビジネ書です。
内容は知らなくとも、タイトルは聞いたことがあると思います。
人としての原理原則に基づいて行動することで、人格を磨くことを教えてくれます。
かなり分厚い書籍であり、途中で挫折する人もいるようですが、目次を見ながら、関心を持てるページからでも、読み進めることをお勧めします。
20代に向けて紹介していますが、この書籍を読んでいない全ての年代にすすめる書籍でもあります。
嫌われる勇気
心理学者のアドラーの思想を、対話形式の物語風に、表しています。
人間の悩みの原因が人間関係にあることを示しています。
社会に出て、人間関係には悩まされることが増えるかもしれません。
ぜひ、参考に読まれると良いです。
しかし、実はこの書もビジネスマンとしては、読んでいない人は全ての年代におすすめしたい基本的な書籍です。
ドリルを売るなら穴を売れ
営業や販売、マーケティングの仕事をする人なら、読んでおくべきです。
ドリルを買いに来る顧客が望んでいるのは、ドリルではなく、穴が欲しいのだということに気づかれると思います。
その結果を得るために、道具を買いに来るということです。
この理解が得られると、営業マンとしての成績も良くなるでしょう。
ビジネス書おすすめ|次の管理職の40代へ
40代といえば、会社員ならば、課長・部長という肩書きのマネージャーになっている人が多いです。
30代までは、個人としての能力を示すことで評価されてきましたが、40代以降は、自分個人ではなく数人から数十人のチームのリーダーとしての責務を意識する年代です。
マネージャーとしての能力評価が、優秀なチームや優秀な部下を育成することなのだと、気づき始める頃でもあります。
選ぶビジネス書の傾向にも変化が現れる頃です。
経営者の条件
ドラッカーの著書は、ビジネスマンに必読の書が満載です。
できれば、時間の許す限り、ドラッカーの著書を読むことです。実の所、ドラッカーの著書を読むと、他のビジネス書は必要ないかもしれないという思いになるかもしれません。
和訳に「経営」と訳されているタイトルが多いですが、読めばわかるように、特に経営者に特化して書かれているわけではなく、優秀になりたいと思う人は全員読むべきです。
他にも、「現代の経営」「断絶の時代」「マネジメント」「イノベーションと起業家精神」「経営とは何か」等は、読んでおくべきです。驚くべきは、いずれの著作も今から約60年前に書かれたことです。
さまざまなものが驚くほどの進化をしているのに、企業も人間も本質的には、数10年経っても、何も変わっていないことに気づくと思います。
育てる技術
ドラッカーで組織やチームを育てることを学びつつ、部下一人ずつへの育成に関する著書も読んでおきたいところです。
コーチングや人材育成に関する書籍もたくさん出版されていますので、今回紹介する本以外でも、自分にピンとくる本を選ぶとと良いです。
さあ、才能に目覚めよう
こちらの著書もかなり古い本なので、中古本でも抵抗がなければ、かなり安く入手できるはずです。
自分自身がどういうタイプなのかを理解することは、自分自身の成長のためにも、組織を牽引するリーダーとして自分のやり方を見つけていくのに、役立つでしょう。
自分のスタイルを理解し応用することで、組織運営にも役立つはずです。
まとめ
ビジネス書を読むことは社会人にとって、必要ではなく、必須と考えたほうがいいです。
小説には小説の良さも学びもあります。しかし、社会人の勉強には、ビジネス書を読むことは必須だと考えるべきです。
年代やそれぞれの立場で活躍するために、本を紹介させていただきました。
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