文章力と頭の良さは関係が深い|文章がうまい人は頭がいい

文章力,頭の良さ

文章力と頭の良さは実は関係がないことがわかっています。

しかし、一般的な心理としては深い関係性があるように思われています。これが大問題なのです。つまり、事実は違うとしても、文章力がないと、頭が悪いと思われてしまい、信頼を無くしたり、取引先との関係性にも影響する可能性があるということです。

仕事をスームズに進めて行くには、顧客や取引先から、文章力がある・信頼できる担当だと思ってもらわねばなりません。

目次

文章力と頭の良さは関係が深い|文章がうまい人は頭がいい

一般的に、「文章力がないと頭が悪い」と思われている可能性があります。

しかし実際には、頭がいいはずである学歴が高い人やIQが高い人が、必ずしも文章力が高くないことから、文章力と頭がいい悪いには、関係性がないということがわかります。

ただ、顧客心理的には、文章力が高い低いは相手への印象に影響すると言われます。つまり文章力がない人の文章は読んだ相手に、「書き手は頭が良くないのだろう」という印象を持たれるということです。

文章がうまい人には頭がいい印象を持つ

文章力,頭の良さ (1)

実際に頭がいいか悪いかの事実は別として、相手から頭が悪いと思われてしまうのは、気持ちが良くないものです。

仕事の上で、やり取りをしてきたメールや文書のやり取りの中で、相手がこちらを頭の悪い相手だと軽んじる可能性だってあります。

もし、相手がエンドユーザーであれば、良い感じで商談が進んでいたはずなのに、最後に他社に決められてしまったとすれば、営業としての自分の文章力がないことが原因の可能性があります。顧客から信頼できない相手だと思われた可能性があるということなのです。

実際には、文章力と頭の良さや信頼度が無関係だとしても、一般的には心理学的に影響するのです。文章がうまい人は信頼できるし頭がいいという印象を持ってくれるのです。

ということは、自分を文章力が高い人・文章がうまい人として、相手に伝えることができれば、頭の良さ・好感度・信頼度として取引先や顧客に、自分の印象として伝わるということです。仕事上で、顧客との接触がある人、取引先との交渉が仕事の人は、自分の文章力を高めることで、有利な交渉・商談ができるようになる可能性があるということになります。

文章力が高い人として伝われば頭の良さが伝わる

事実とは違うとしても、人は文章力が高いことと、頭がいい人をイコールとして、認識するのですから、文章力を磨くことは、相手との関係性において、仕事がしやすくなります。言葉的に、イメージが良くない人もいるかもしれませんが、一つの印象操作的手法として有効ということです。

顧客相手の営業、取引先との交渉の他に、社内の評価においてもそうです。経験から言いますと、部下の評価をする時に学歴などは全く評価の思考の中にはありません。

評価する基準にあるのは、普段の言動です。言動の中には、当然文章力が入ります。文章力が高い人は、口頭での発言でも、分かりやすく理解しやすく報告をしてくれる傾向があります。当然ながら、きちんとした文章を書ける社員の方を能力が高いと評価することは、よくあることです。

具体的に数値で示せる業績がない、内勤社員ならなおさら、文章力を高めることは、自分の能力を高く見せる効果があります。

文章力が高い人の文章は分かりやすい|頭がいい人の文章は分かりやすい

文章力,頭の良さ (2)

文章力が高いということは、分かりやすく理解しやすい文章を書けるということです。分かりやすい文章を書けるということは、語彙力が高くて、言葉を沢山知っているということです。

語彙力が高いということは、言葉を知っているだけではなく、言葉を使いこなす能力が高いということです。

言葉をたくさん知っているということは、難しい言葉も知っていますが、相手が理解しやすい噛み砕いた表現や言い換えの言葉を知っていることでもあります。

相手が理解しやすい言葉選びをした上で、文章作成をするわけですので、文章が読みやすいし分かりやすい>書いてる人は頭がいい人>好感持てる人>信頼できる人というイメージの連想が起きやすいです。

そして、その逆のイメージもおきます。専門用語や難しい言葉を使っているのが良いと思っている。しかし実は語彙力が低いために、わかりやすく言い換える言葉を知らない。さらに言葉の意味について質問をしても答えられない。これでは、文章力がない人は頭が悪いと思われてしまう可能性があります。

ちなみに、語彙力は読書量に比例します。本を読まない人が語彙力は高いというケースはありません。

頭が良いことが文章力に必要だが頭が良いから良い文章が書けるとは限らない

文章力と頭の良さが完全にイコールとはならないのです。語彙力が高いことや教養が高いこと等から、頭が良いとされる人だから、分かりやすい良い文章を書けるのです。

しかし、必ずしも頭がいい人がいい文章が書けるとは言い切れないのです。

つまり文章力が高いということは、頭の良さは必要条件ですが、必要十分条件ではないということです。一般的な頭の良さは記憶力によるところが多いです。しかし、文章力が高い人は単に言葉を知っているだけではなく、分かりやすくかつ表現力も兼ね備えています。ですから、文章を読んだ相手は感動や共感をする事になります。

頭の良さは必要だが、だからといって頭の良さだけでは良い文章を書けないことにつながるのでしょう。ですから、文章力がないと感じる文章だからといって、書いてる人が頭が悪いというのは正しくはないのです。

文章が上手い人は頭の良さだけではなく性格まで印象が良くなる「文は人なり」

文章力がある人には、得になることがたくさんあります。

世の中の通説には「文章には書き手の教養や性格が現れる」「教養のなさは文章に現れる」というもっともらしい誤解すらあります。

ただし、性格について「良い人」と思われる可能性があることについては、文章力がある人は、相手に対する配慮を持って、文章作成をしていることから、性格の関係性は否定できません。

「文は人なり」と聞いたことがあると思います。頭がいいという事ではありませんが、文章を見れば人柄が分かるということです。確かに、人柄については文章に表れていると感じられます。「文は人なり」は正しいと言えるのかも知れません。

文章が上手い人の文章は、相手側の視点で、分かりやすい文章になっているかどうかを、入念にチェックし、作成しているからです。それが性格の良さを印象付けます。

文章力がない|文章力を改善しないと社会人として大損します

文章力がないと、事実でなくとも、次のように思われる可能性があります。

1.頭が悪そう
2.信用も信頼もできなさそう
3.高額商品なら他の人から買いたい、何か失敗しそうで任せられない

もしこんなふうに思われていたとしたら、営業としては相当厳しいです。あるいは、同期の人が先に昇進昇格したのは、このせいかもしれません。

文章力がない文章とは|自分の文章に該当しないことを願ってチェックしてください

文章力がない文章は、一言で言えば、読みにくく分かりにくい文章です。作成した文章のどの部分が相手に、そう感じさせるのか。具体的なポイントは以下の通りです。

1.一つの文章のセンテンスが長い。
2.全体の構成が考えられてなく、言いたいことを次々と書いてある印象で、何を言いたいのかわからない。
3.難しい漢字や専門用語が使われすぎている
4.指示語が多く、何を指しているのかわからなくなる

さらにもう少し噛み砕いて話すと、以下のようになります。自分が書いた文章が、文章力がない文章の特徴に、もし該当しているなら、文章力が低い・ないと思われている可能性があります。早急に改善しましょう。

一つの文章のセンテンスが長い(句読点にも注意)

読みやすい一つの文章の長さは、1行から長くても2行が最適です。40文字から60文字が最適とされていましたが、最近では30文字から50文字と考えられています。

文章力のない人は、句読点「、」で、3〜4行にわたって、長く書きます。

一つの文章の中で、2〜4つの意味を表現している場合もあり、分かりにくいです。句読点「、」を書かないで文章を長く続ける人もいます。

日本語は、句読点「、」を挟む場所によって、文章の意味が変わりますので、要注意です。

文章の構成が考えられていない

文章の構成が考えられていないと、結局結論はなんなのかがわからなくなります。文章構成がしっかりしても、小説のように起承転結の形になっていると、結論が最後まで読まないと分かりません。

分かりやすい文章は、先に結論を書くことです。そして、その結論になる理由が2番目です。3番目に具体例を書くと、全体構成的に、非常に分かりやすくなります。最後に、結論を繰り返しておくと、相手になんの文章なのか、明確に伝わります。

専門用語が使われていて分かりにくい文章になってる

専門家同士の会話の場合は、むしろ専門用語は不可欠になります。しかし、通常は難しい漢字や専門用語は使わないのが普通です。プロなら専門用語を使うものと思いこんでいる人もいます。しかしそれは全くの誤解です。

良い文章とは、相手にとって読みやすく、相手にとって分かりやすいと感じる文章です。専門的な内容であるなら、なるべく専門用語を使わずに、相手の理解度レベルに合わせて言葉を選び作成された文章が良い文章です。

それは相手に配慮をした文章だからです。当然相手が専門家であるなら、専門家にとってわかり易い文章は専門用語が使われている文章ですから、相手に配慮して最適な言葉を選べる人がわかり易い文章を書ける人です。

指示語(あれ・それ・これ)が多くて何を指してるのかわからない

「あれ」「それ」が何を指しているのかわからなくなる文章があります。文章力のない文章です。相手は、文章の内容について考えるのではなく、文章中の「あれ」がどの言葉を指しているのかを考えることになり、なかなか大変なことになってしまいます。

まとめ

顧客も取引先も、文章がおかしいよ、と指摘はしてくれません。指摘しないで、「文章力ない人だ」と決めつけられてしまいます。

そうして引き返せない状態に陥るよりも、多少恥ずかしい、恥を感じるかもしれませんが、顧客や取引先へ、メールを送ったり文章を郵送する前に、上司同僚のチェックを受けるのが、良い対応策です。

 

 

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