レポートの要旨における結論は、本文を読まなくても「最終的に何が分かったのか」を伝える重要な部分です。
ただし、結論と考察を混同すると、要旨全体が分かりにくくなります。
この記事では、要旨における結論の役割、考察との違い、結論の書き方、レポートで使える例文を分かりやすく解説します。
要旨全体の構成や書く順番を確認したい方はこちら
→ レポートの要旨の書き方を例文つきでわかりやすく解説
要旨における結論の役割とは
要旨における結論は、レポートや論文全体の「答え」を端的に示す役割を持っています。本文で示した結果や分析を踏まえ、「結局、何が分かったのか」を一文または数文でまとめる部分です。ここを読むだけで、研究や調査の到達点が把握できることが理想とされます。
また、結論は読み手の理解を確定させるための最終確認の役割も担います。概要や目的で示した問いに対し、どのような結果に至ったのかを明確に示すことで、要旨全体の流れが整理されます。結論が曖昧だと、要旨全体の評価も下がりやすくなるため、簡潔さと明確さが特に求められる部分です。
要旨の結論と考察の違いを整理する
要旨を書く際に最も迷いやすいのが、結論と考察の違いです。
結論は、「何が分かったか」を示すものです。一方、考察は「なぜそうなったのか」「どう解釈できるか」を述べるものになります。
要旨では、原則として考察を詳しく書きすぎないようにします。
つまり、結論は「分かったこと」、考察は「その結果をどう考えるか」です。要旨では、考察を詳しく広げるよりも、本文全体の到達点を短く示すことを優先します。
たとえば、「この結果から〇〇が重要だと考えられる」「今後は△△が課題である」といった表現は、考察に近くなります。要旨の結論では、結果と目的の対応関係を簡潔に示すことにとどめるのが適切です。
要旨の結論を書くときの基本ルール
要旨の結論を書くときは、「短く・正確に・評価を混ぜない」ことが基本になります。本文で述べた結果をそのまま整理し、目的に対して何が明らかになったのかだけを示す意識が重要です。
ここで新しい主張や理由づけを加えてしまうと、考察と混同されやすくなります。結論はあくまで結果の到達点であり、読み手が一目で全体の答えを把握できる形にまとめることが求められます。
目的に対する答えを明確にする
結論を書く前に確認したいのは、レポートの目的です。
結論は「このレポートは何を明らかにするためのものだったのか」に対する答えになっている必要があります。目的と結論がずれていると、要旨全体の評価が下がってしまいます。
抽象的すぎる表現を避ける
「有用であることが示唆された」「一定の効果が確認された」といった表現だけでは、内容が伝わりにくくなります。
具体的な結果を踏まえつつ、必要最小限の言葉でまとめることが大切です。
一文でまとめる意識をもつ
要旨の結論は、長く書く必要はありません。
一文で書ける内容を、無理に二文三文に分けると、要点がぼやけてしまいます。読み手が「結局どうなったのか」をすぐ理解できる形を意識しましょう。
レポートの要旨で使える結論の例文
最後に、要旨の結論として使いやすい例文の考え方を紹介します。
例として、調査レポートの場合は次のような形が考えられます。
「本調査の結果、〇〇という傾向が確認され、△△との関連性が明らかになった。」
実験レポートであれば、
「実験の結果、条件Aでは条件Bと比べて〇〇が高くなることが分かった。」
文献調査型のレポートであれば、
「以上の検討から、〇〇は△△に影響を与える要因の一つであることが明らかになった。」
という形も使えます。
いずれも、評価や意見を加えず、結果として分かった事実のみをまとめている点がポイントです。
