句読点が多い「おじさん構文」?世代で違うLINEの作法

句読点が多い おじさん構文

LINEなどのチャットツールで、語尾ごとに律儀に「、」や「。」が入ったメッセージを受け取り、違和感を覚えたことはありませんか?

句読点の多い人の特徴と心理|使いすぎはデメリット」では、書き手の心理状態や一般的なデメリットについて詳しく解説しました。しかし、現代のコミュニケーションにおいて、句読点の多さは個人の性格だけでなく、「世代による文化の違い」が大きく影響しています。

なぜ特定の世代は句読点を多用するのか。SNS文化との比較を通じて、その背景にある「おじさん構文」の本質と、世代間のマナーの乖離を解き明かします。

目次

句読点が多い「おじさん」と若者の決定的な違い

いわゆる「おじさん構文」の大きな特徴の一つが、不自然なほど多い句読点です。これには、育ってきた言語環境の違いが深く関わっています。

1. 手紙やメール文化の延長線上にある

40代以降の世代にとって、文章の基本は「手紙」や「PCメール」です。これらは「一画面に情報を詰め込み、一度に送信する」形式のため、読みやすさを考慮して適切に句読点を打つことがマナーとされてきました。この「正しい文章作法」をそのままLINEというチャット環境に持ち込んでいることが、句読点過多の要因です。

2. 「。」が与える威圧感(マルハラスメント)

若年層にとって、LINEのメッセージは「会話の断片」です。一言送信して相手の反応を待つスタイルのため、文末の「。」は会話を強制終了させる、あるいは冷淡で怒っているような印象(通称:マルハラ)を与えてしまうことがあります。一方で「おじさん世代」にとって、文末の「。」は単なる文章の終わりを示す記号に過ぎず、この認識の差が摩擦を生んでいます。

LINEにおける句読点と世代別コミュニケーション作法

世代によって、句読点の役割は「読みやすさの調整」から「感情の演出」へと変化しています。

文章の「区切り方」に見る世代の壁

  • 中高年層: 文章を構成する上で、意味の切れ目に「、」を打ち、文末には必ず「。」を打つ。一通のメッセージの中に複数のトピックを詰め込む傾向がある。
  • 若年層: 読点(、)を打つ代わりに「改行」を使用し、句点(。)を打つ代わりに「スタンプ」や「絵文字」、あるいは「空白」を使用する。

SNS文化がもたらした「句読点=距離感」の概念

Twitter(X)やLINEなどの短文SNSでは、句読点の多さは「公式感」や「堅苦しさ」を象徴します。プライベートな空間で句読点を厳格に守ることは、相手に対して「心理的な壁」を作っていると解釈されるケースがあります。これが、親記事で触れた「心理的背景」とは別の、文化的な文脈による「デメリット」の実態です。

世代を超えて「伝わる」メッセージを送るためのコツ

文化の違いを理解した上で、どのようにコミュニケーションを調整すべきでしょうか。

相手の「句読点密度」に合わせる(ミラーリング)

もっとも効果的なのは、相手のスタイルに歩み寄ることです。相手が句読点を使わないタイプであれば、こちらも少し減らしてみる。逆に、相手が律儀に打つタイプであれば、こちらも丁寧な構成を意識する。この「ペーシング」が、世代間の壁を取り払います。

読点の代わりに「改行」と「空白」を活用する

「、」を多用する癖がある場合は、読点の場所で思い切って改行してみてください。それだけでスマホ画面での視認性は劇的に向上し、威圧感を軽減できます。

世代間の文化の違いだけでなく、書き手自身の性格や心理状態も句読点の数に影響を与えます。
基本的な心理背景や、句読点が多すぎることで生じる一般的なデメリットについては、以下の記事を参考にしてください。

「句読点の多い人の特徴と心理|使いすぎはデメリット」

まとめ:句読点は性格だけでなく「時代」を反映している

句読点が多いことは、決して「悪」ではありません。それは、かつて推奨された「正しい書き方」を忠実に守っている証拠でもあります。しかし、LINEという新しい広場では、その作法が時に「おじさん臭さ」や「冷たさ」として誤解されてしまうのが現実です。

親記事で解説した「句読点が多い人の心理」と併せて、この「世代による文化の違い」を理解することで、より円滑なコミュニケーションが可能になるはずです。

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