本を全く読まない人は話を聞いていても理解はしてない

本を全く読まない人

日本人の不読率はかなり高いです。

調査によりますが、いずれの調査結果でも、約4割から5割近い人が本を読まない人とカウントされています。調査によっては、月に一冊まで読んでいない人を読まない人にカウントしている場合もあります。文化庁の平成30年の国語に関する世論調査」では、「読まない」と回答している人が47%です。

この結果を現実において考えると、困ったことになります。つまり、どこの会社にも本を全く読まない人がいるということです。そして、ある日クレームやトラブルに発展するのです。それらの現象は、大企業でも中小企業でも同じです。

なぜかと言いますと、本を読むか読まないかは、学歴とは関係がないからです。

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本を全く読まない人は話を聞いていても理解はしてない

本を全く読まない2

どこの会社にもありがちな会社内の風景に、「上司に注意されている部下」という状況があります。

上司が優秀な人ばかりなら、この風景も違うものになるかもしれませんが、上司の中にも本を読まない人はいます。

最初は穏やかに話している上司が、だんだんと熱を帯びていく場面を見た事がないでしょうか。

実はこの状況は、上司が認識している前提が間違えているために、不幸な事が重なっているのです。間違えた前提とは、目の前にいる部下は、言葉の意味はわかるはずという前提です。実際には分からないのにです。

本を全く読まない人は案外身近にいる

当たり前といえば、それまでですが、本を全く読まない人は、言葉や漢字や慣用句などについて、知識がありません。本を読まないのですから、知らないのが当然なのです。

つまり前述の文化庁のアンケート結果によれば、社員の約半分は言葉や漢字が分からないのです。本を読んだり新聞を読んでいれば、分かるはずの言葉でも知らないのです。

ですので前述の事例では、部下は上司が話している話の中に、複数箇所の意味が分からない部分があるのです。そこで、部下はどんどん思考停止の状態になっていきます。固まるのです。

そして上司に「分かりましたか?」「理解していますか?」と聞かれると、「はい」と答えるのです。これが状況を複雑化します。実態は「ノー」なのですから。

この時点で、上司は「この部下は言葉の意味が理解できていない」ことに気づけば良いのです。しかし部下に「はい」と答えられると、理解している前提で話してしまうので、「理解しているのに、ミスをする人、行動しない人」だと見えてしまうのです。本当は、上司が何を言っているのか、自分は何を注意されているのか、などについて理解していないのです。

本を全く読まない人は会話でわかるが表情だけ見ても分からない|読書レポート実施が必須

本を全く読まない人なのかどうかは、会話をすれば分かります。

しかし表情だけでは分かりません。それは、分かってる風の表情をするからです。

言葉や漢字の意味がわからない社員が社外と接触しているということは、とてもリスキーな状況にあります。営業系の会社や取引先が多い会社では、いつトラブルやクレームが発生するかわからない状態にあるということです。

ですので新卒にしても転職にしても、入社後に最初に行うべきことがあります。それは、社会人としての国語力がどの程度あるのか判定することです。読書レポートを提出してもらうのです。できれば本来の読書レポートを買いもらうのが良いですが、最悪の場合でも読書感想文は提出してもらう方が良いです。

研修も配属も、国語力の判定をしてから行うべきです。

本を全く読まない人はうなづいているが理解はしてない

本を全く読まない人には、悪意はありません。言葉や漢字の意味を知らないだけです。能力判定をせずに仕事の役割を決めてしまった側のミスです。

言葉や漢字の意味がわからないときに、「分かりません」と答えるのは、実は部下にとっては難易度が高いことです。

ついつい悪意がなく、「分かりました」と答えてしまいます。ですので、現実の状態を確認していなかった会社側のミスなのです。

本を全く読まない人は見てる世界が違うので注意が必要

本を全く読まない人は、同じ場所に居ながらにして、知らない言葉・わからない言葉に囲まれた状態にあります。「そんなバカな」と思う人がいるかもしれませんが、言葉の意味がわからないということは、そういうことです。

具体的な意味はわからないが、「多分叱られてる」とか「恐らく褒められてる」と感じ取っているのです。分かっているように見えても、本を読まない人は実際には理解していません。

ですので、同じ言語で話しているつもりでいても、理解している事が違う場合が多いのだと認識すべきです。つまり見てる世界が違います。

本を全く読まない人だとわかったら、言葉が通じるレベルまで国語力、特に語彙力と読解力を上げることをしていかないと、部下も上司もイバラの道を歩んでいくことになります。言葉を理解し合えていない関係性で、言っている事を理解し合うという難易度が高いコミュニケーションを取らないといけないことになっていきます。

まとめ

本を全く読まない人は、実際にはかなり多くいます。アンケートの結果によれば、4割以上5割未満の人たちが自分が勤めている会社や職場にもいるのです。

普段仕事で話している会話の何割かは理解していないのに、理解している風にいるのです。読解力と語彙力アップのトレーニングをすることと、言葉や漢字を理解していない前提でコミュニケーションをとる必要があります。

ここを対策をを先に行っておけば、トラブルやクレームは少なくなり、成約度合いも高くなる可能性があります

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本を全く読まない人は話を聞いていても理解はしてない*当記事

この記事を書いた人

社会人経験約40年。仕事において強い必要性があり読書に目覚め、その後年収も急上昇。上場企業にキャリア入社し、50代に入り独立起業し会社経営。自分自身の読書に救われた経験から、読書によって人生が変わることを伝えたい。

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