要約の「内容」はまとまったけれど、いざ提出するとなると「段落は変えるべき?」「原稿用紙とWordでルールは違うの?」と迷うことはありませんか。
親記事の「要約の書き出しは具体的にどう書けばいい」では、書き出しの表現パターンや効率的な執筆順序について学びました。しかし、学校の試験やビジネスのレポートでは、内容と同じくらい「正しい体裁(フォーマット)」を守れているかが評価を左右します。
この記事では、原稿用紙やWord、レポート形式における要約の書き出しルールと、減点を防ぐための実務的な注意点を徹底的に解説します。
要約の書き出しで減点されないための基本ルール
試験や公式なレポートにおいて、要約は「指定された形式を守る能力」も測定されています。以下のポイントは、不注意で減点されやすい項目です。
1. 冒頭の一マス空けが必要か判断する
もっとも多い疑問が「書き出しを1マス空けるべきか」です。
- 原稿用紙・小論文形式: 書き出しは必ず「一マス空け」から始めます。
- ビジネスレポート・抄録: 100〜200文字程度の短い要約(アブストラクト)の場合、一マス空けをせず、左詰めで書き始めるのが現代の標準的な書式です。
2. 段落構成の有無
要約は基本的に「一つの段落」にまとめるのが一般的です。指定文字数が400字を超えるような長文要約でない限り、途中で改行を入れることはありません。不必要な改行は「内容が整理されていない」とみなされ、減点の対象になる可能性があるため注意しましょう。
3. 指定文字数の「8割以上」を守る
書き出しがどれほど完璧でも、文字数が少なすぎると大幅な減点になります。一般的には「指定文字数の8割以上」が最低ライン、理想は「9割以上10割未満」です。
【形式別】原稿用紙・レポート・Wordでの体裁の違い
提出媒体によって、書き出しから文末までの「見え方」のルールが変わります。
原稿用紙での要約ルール
手書きの試験やコンクールでは、原稿用紙の使い方が厳格にチェックされます。
- 句読点の位置: 行頭に「、」や「。」が来るのはNGです。前の行の最後のマスの外側、または最後のマスに文字と一緒に書き込みます。
- 算用数字と漢数字: 縦書きなら漢数字、横書きなら算用数字を使うのが基本です。
レポート・Word提出時の書式設定
大学の課題やビジネス文書では、Word(ワード)での提出が主流です。
- フォントとサイズ: 明朝体、10.5pt〜12ptが標準です。
- 要約の配置: タイトルのすぐ下に「要約」という見出しを付け、本文より少し左右のインデント(余白)を広げて配置すると、一目で要約だと認識されやすくなります。
試験で差がつく!要約の「見栄え」を整える実務テクニック
内容を損なわず、かつ「整った文章」に見せるためのコツがあります。
書き出しの「一文」を短く保つ
親記事で解説されている「筆者は〜と述べている」という書き出しを採用する場合、最初の一文を詰め込みすぎないことが大切です。最初の一文が3行、4行と続いてしまうと、採点者は「主旨を掴みきれていない」という印象を抱きます。
記号の扱いに注意する
「」や()などの記号は、要約では極力避けるべきです。どうしても必要な場合を除き、記号を使わずに説明する方が、限られた文字数を有効活用でき、かつ知的な印象を与えます。
形式や書式のルールが整ったら、要約の「質」そのものを高める表現を選んでいきましょう。
読者の目を引く具体的な書き出しの型や、スムーズに執筆を進めるための手順については、親記事の以下のセクションを参考にしてください。
まとめ:形式を整えて「内容の良さ」を際立たせる
要約は、内容が優れていることはもちろん、提出先のルールに則った「体裁」が整っていて初めて高い評価に繋がります。
- 原稿用紙なら一マス空け。
- レポートなら見出しとインデント。
- 試験なら文字数と句読点の位置。
これらのルールを守ることは、読者に対する最低限の礼儀でもあります。
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