中学生までは読書をする方だったのに、高校生以降になると読書をしなくなる人が多いです。その結果、高校・大学の勉強や社会に出てから苦労をしています。
読書をしなくなると読解力が不足傾向になるからです。読解力が不足すると、試験問題の意味がわからなくなったり、社会人なら上司が言っていることが理解できなくなってしまうからです。
中学生におすすめする本|週に1冊は読んでおきたい
今中学生のあなたは、読書をする習慣を持っていますか?
「学校読書調査」というデータがあります。小学生・中学生・高校生の読書状況についての調査です。その結果によりますと、一番本を読んでいるのは小学生です。高校生になると本を読まない人が非常に増えます。
中学生では、本を読まないと答えた人が、概ね15%ほどです。(小学生は5%前後、こうこうせいは50%前後)
また一月に読む本の量は平均して、小学生が11〜12冊で、中学生は4〜5冊、高校になると月に1冊です。あなたは、一月に4〜5冊読んでいるでしょうか。週に1冊という目安です。
すでにそのくらいは読んでいるというなら、読書の習慣を持っているかもしれませんね。もし、そんなに読んでいないという方は、週に1冊ほどを目安として読書習慣をつけたほうが良いです。
なぜかといいますと、本を読んでいないと試験の時に問題文を読んでも正確に理解できなくなるからです。そのまま社会人になってしまうと、上司が何を行っているのか理解できない人になってしまいます。
信じられないと思うかもしれませんが、それが現実です。上司が何を言っているのか理解できないのですから、評価されるように働くことが出来ません。社会人で落ちこぼれると、なかなか大変です。読書の習慣を続けてください。週に1冊程度が良い習慣になります。
中学におすすめ本|小説
読解力をつけるためには小説を読むことです。そしてなんとなく読むより、登場人物の誰かになったつもりで読んでいくとより理解しやすくなります。それぞれの人物の心の状態を想像しながら読むことで、想像力や読解力が磨かれていきます。なんとなくストーリーを楽しむのではなく、ぜひ色々と考えながら読んでください。「なぜ」と問いながら読むと理解が深くなります。
バッテリー
最初の1冊に始まり、全6冊のシリーズになった名作です。中学生の男子生徒が野球を通じせて成長していく姿が描かれています。
カラフル
死んだはずの主人公が、天使に生まれ変わるチャンスを貰います。そして生まれ変わった体で、様々なことに気づいていきます。ファンタジーのようなストーリーですが、きっと感じることがあると思います。
きみの友だち
松葉杖がないと歩けない主人公と、病気がちなもうひとりの主人公がいます。この二人に関係する人を「きみ」といい、「きみの友だち」について描かれていきます。
そして、友だちってなんなのかを、あなたも考え始めるはずです。所々で、時間が前後しますので注意してみてください。読み終わる頃には、人によっては号泣してしまっているかもしれません。
中学生におすすめする本|面白い本
他のジャンルとも少し重なりますが、面白いと思える本に注目して紹介します。
博士の愛した数式
代1回の本屋大賞になっている作品です。主な登場人物は、事故の後遺症で記憶が80分しか残らない博士と家政婦と家政婦の息子です。
記憶が残らない博士と家政婦の息子は、徐々に気持ちが近づいていきます。3人の交流が暖かく描かれています。
図書館戦争
近未来のSF。本を自由に読めなくなった時代という設定のドラマです。政府の命令で軍隊が本を奪い取っていきます。対して、図書館が言論の自由・表現の自由を守るために、図書隊という軍隊が組織され、戦いが始まっていきます。
中学生が夢中になる本
多分中学生でなくとも夢中になって読んでくれるかもしれません。
君と夏が、鉄塔の上
主人公は鉄塔マニアの主人公です。登場してくる少年や少女の心の動きに注目して読んでみてください。いわゆる青春、そしてファンタジー。
読み終わる頃には、自分ののそばにある鉄塔を探してしまうかもしれません。
あと少し、もう少し
中学の駅伝が舞台です。顧問の先生が異動し、駅伝とは無関係の先生が新しい顧問に着任。さらにメンバーが足りないという最悪の状況から始まります。選手がそれぞれ主人公となるように短編集として繋げられています。
まさに青春。夢中になって読めると思います。
中学生におすすめする本|感動する本
おすすめする本は感動を味わう本です。
世界から猫が消えたなら
余命宣告された主人公が、悪魔と契約をします。余命を1日延ばす代わりに、大事なものが一つずつ消えていきます。そして猫を消す順番になります。
読み終えたあとに、自分にとっての大切なものは何かを考え始めるかもしれません。消すことが出来ない大切なものに気づく事ができるかもしれません。
中学生におすすめする本|恋愛小説
10代向けの特に中学生に向けて恋愛小説を紹介いたします。追体験や疑似体験を感じるかもしれません。
君は月夜に光り輝く
映画化もされている小説なので、すでに知っている人も少なくないでしょう。また第23回電撃小説大賞を受賞した作品としても知られています。主人公は高校生ですが、中学生の読者にも、切なくて泣ける作品として感動を与えてくれます。投げやりに生きている主人公が、余命わずかな不治の病の少女のことを知り、少女の願いを叶える手伝いをしようと物語は進んでいきます。
かくしごと
クラスメイト5人のかくしごと。それぞれの自分だけのかくしごと。お互いへの想いやもどかしさが表現されています。甘酸っぱく切ない青春小説です。
まとめ
中学生におすすめする本を紹介いたしました。高校生になると読書以外のことに興味が増えて、本を読まなくなってしまう人が増えていきます。本を読むことを単なる趣味だと勘違いをしている人が多いのです。
しかし読書をすることは、物語を楽しんだり、知識を増やすだけのものではありません。本を読むことで読解力や語彙力が高まります。もしも大人になって読解力や語彙力が不足していると、実生活でも仕事でもとても苦労することになってしまいます。
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