句読点の打ち方ルールを覚えておこう|文章が読みやすくなる

文章,句読点

SNSの短文コミュニケーションに慣れてしまっている人が増えています。マンガの影響(マンガのセリフには句読点がない)もあると思います。

しかし仕事で使われる文章では、句読点がないことで文章の意味が正確に伝わらないことがおきます。そしてトラブルやクレームに発展することもあります。

漢字が続く文やひらがなが続く文は、要注意です。意味の切れ目の置き場所で文章の意味が変わってしまうからです。相手にとっても、句読点が適切にあることで、意味を迷わずに読むことができるようになります。

句読点のルールを覚えておきましょう。

目次

句読点の打ち方ルールを覚えておこう|文章が読みやすくなる

文章は句読点がちょうどいい場所(意味の切れ目)にあるから、読みやすくなり、意味が分かりやすくなります。

逆に、句読点がない文章は、意味の切れ目が分かりにくく、意味が間違って伝わってしまうことにもなります。

句読点の読み方と意味|句点と読点

句読点の読み方は「くとうてん」です。「。」が句点、「、」が読点です。

句点は、文の終わりに「。」をつけます。

読点は、単語や言葉の意味の切れ目に「、」をつけて読みやすくし、誤読をしないようにするためにつけるものです。つまり文章の意味をわかりやすくするためのものです。

以上が句読点の基本的な意味となります。実際の句読点の打ち方には、細かくルールがあります。間違えて意味が通りにくくならないように注意しましょう。

句読点の打ち方ルールを確認する

パソコンのキーボード入力の弊害や、スマホ入力の弊害だと思われる、読点「、」が全く表示されていない文章を見かけることがあります。実際に見てみると、驚くと思います。文章の中に、読点「、」がないために、どこが主語なのか・形容詞や副詞がどの単語にかかるのか、などがわからない時があります。

文章の書き方では、「分かりやすさ」「読みやすさ」は重要なポイントです。せっかくの仕事の成果も句読点を間違えて使っていると、うまく伝わりません。ルールを覚えておきましょう。

ですので、文章の句読点には、ルールが決められています。

句読点点の位置|句読点の読点「、」は漢字やひらがなが連続する場合に「意味の切れ目」に入れる

漢字やひらがなが連続する場合に、意味の切れ目がある部分に、「、」をつけます。特にひらがなの場合、「、」を置く場所によって意味が変わってしまう場合があります。注意してください。

句読点の位置|主語が長くなるときには、主語のすぐ後ろに読点「、」をつける

形容詞や副詞によって、主語が長い表記になる場合があります。その場合には、主語のすぐ後に読点「、」をつけます。

句読点の打ち方|主語と述語が一文の中に複数ある場合につける

一文の中に、主語と述語が複数あるとき、その間に「、」をつけます。

句読点の打ち方|文章の文字数が少ない短文の場合、読点をつけない

10数文字しかない短文の場合、主語の後に読点「、」をつけなくても良い。

句読点をつけない|カギ括弧「」の前後には読点「、」はつけない

鉤括弧の前や後ろに、意味の切れ目があっても「読点」はつけなくても良い

句読点をつけない|カギ括弧「」内の文末に句点「。」はつけない

カギ弧内に文末がある場合、その文末には「。」句点はつけません。

句読点をつけない|丸括弧()内の文末には「。」はつけない

丸括弧()内の文末には「。」はつけません

句読点をつけない|「!」「?」の後

感嘆符「!」や疑問符「?」の後には、句点「、」はつけません。

ビジネス文書では句読点をつけないのが正しいのか

社会的地位が上の方や、読解力がある大人に対して、句読点をつけた文章を送るのは、失礼にあたるという考え方があるといいます。

これは日本の言葉には元々句読点がなかったことが、影響している可能性があります。大昔の日本の習慣では、文章は毛筆で書くものであり「、」や「。」をつけていませんでした。

今のように「、」「。」をつけるようになったのは、明治になってからと言われています。明治になって活字が主流になったときに、句読点がないと読みにくいことがわかったのです。

実際には、明治20年から句読点が使われるようになり、明治39年には文部省で句読点ルールが決められました。そして時代は進み、活字は個人間のコミュニケーションにも頻繁に使われるようになりました。

コミュニケーション方法は、手紙から電話へ、電話から携帯電話・スマホへと進化し、コミュニケーションツールはSNSやメールが主になっています。

今でも挨拶状など一部の文書では、目上の方にメールを書くときには、句読点が不要であるという考えがあります。この考え方が拡大して、メールを書くときにも句読点は不要と考える人もいるようです。

しかし句読点が使われている文章が一般的になっている現代においては、一般的に60代より上の年代の方でも「読点」がなければ読みにくいと考える方もいます。

総合的に考慮しますと、手書きで文章を書く場面以外では、句読点を使って目上の方に文章を書いてもマナー違反にはならないと考えてよいのです。

句読点をつけない文章もある|年賀状や賞状には句読点は不要

前述の通り、昔の日本語の文章には句読点がない文章が一般的でした。それは手書きが主であったため、句読点で文章の中で区切りを示さなくとも文字の間隔で示すことができていたためと考えられます。

しかし現代は活字が主であり、句読点がなければ文字間隔は一定であり、文章を読みやすくし誤読を防止するためにも句読点は必要です。しかし活字が主である現代においても句読点がない文章が一般的であるケースもあります。それは、縁起ごとやおめでたいことに関する文章です。縁起ごとやおめでたいことに関する文章、招待状や挨拶状、また感謝状や賞状や年賀状などの文章には句読点がないことが一般的です。

昔は句読点を使わないで文章が書かれていることが一般的であり、句読点を使うことが失礼にあたると言う考え方や、句読点を使って区切ることで縁を切ることを連想させてしまうということが理由のようです。

ですので縁起ごとに関するような文章でない限り、相手に誤読されないためにも、必要に応じて句読点を使って相手にわかりやすく表現するのが現代の文章のマナーといえます。

句読点の打ち方が多い人は注意|読みにくくなる

句読点は活字が主である現代には「読みやすさ」「わかりやすさ」のために必要であると、解説してまいりました。ただあまりにも句読点が多いと、文章はむしろ読みにくくわかりにくくなる可能性があります。

当記事で前述した通り、句読点には適切な使い方のルールがあります。ルールは読みやすさとわかりやすさのためにあります。特に、漢字やひらがなが連続する場合の意味の区切りや、一文の中で主語と述語が変わる場面に使うことで、わかりやすくなるのです。

句読点が多い文章を書く人は、句読点の打ち方に「くせ」がついている可能性があります。つまり、文章を書くときの「くせ」として、句読点の打ち方が多いということです。

句読点が多い文章は、読み手にとって読みにくいものです。句読点がまるでない文章は意味を誤読してしまう可能性が大ですが、句読点が多い文章は読みにくさが大きくなります。

句読点が多い文章を書くクセがある人は、文章を書いてる途中で句読点を入れる手順を一旦やめてしまうことをお勧めします。そして文章を書き終えた後で、意味の変わり目や読みやすさのために、句読点を後から入れるように変更することで、句読点が多すぎる状態から改善できるようになります。

まとめ

文章作成において、句読点は大事な要素です。句読点があるおかげで文章は読みやすくなります。

手書きの文章が一般的だった頃の日本語には、句読点がありませんでした。句読点がなくても文字の間隔で読み取れたのでしょう。しかし活字が一般的になった明治時代になると、句読点が一般的に使われるようになりました。

句読点がないと文章の意味がまちがって伝わるようになったからです。句読点のルールを覚えて、相手にとって読みやすい文章を書けるようになりましょう。

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この記事を書いた人

社会人経験約40年。仕事において強い必要性があり読書に目覚め、その後年収も急上昇。上場企業にキャリア入社し、50代に入り独立起業し会社経営。自分自身の読書に救われた経験から、読書によって人生が変わることを伝えたい。

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