読んだ本の記録にノートとアプリ|記録する理由メリット

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本をよく読むという人には、読書した本を記録している人が多いです。

そして、最近ようやく本を読むようになったあなたに、読んだ本を記録しておいた方がいいよ、とアドバイスをするかもしれません。

ありがちな話です。

あなたは、読んだ本を記録するって、何を記録するのか、何の意味があるのか、面倒だなと感じてしまいます。またノートがいいのか、アプリがいいのか、あるいはエクセルでもいいのかと悩むかも知れません。

これは、本を読むようになった人が通る道なのかもしれません。

読んだ本について記録する場合のノートとアプリの違いについて、そして何を記録すればいいのか、なぜ記録すると良いのかについて、解説します。

目次

読んだ本の記録にノートとアプリ|記録する理由

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読書の量がだんだんと増えてくると、読んだ本の記録をしておいた方がいいと感じる場面があります。記録するには、ノートが良いのか、アプリがいいのかについて解説します。また、どんな内容を記録すればいいのか、記録する理由は何かについて解説します。

読んだ本の記録にはノートがいいかアプリがいいかエクセルはどうか

どの方法が良いのかは、当然使う方の好みによります。手っ取り早く始められそうなのは、ノートに手書きで記録をして方法です。しかし読んだ本を記録する目的をどのポイントにするのかによって、記録方法は選び方が変わります。

始めやすさや、書きやすさ、そして脳への刺激を重視すれば紙のノートに手書きをする方法が最善となるはずです。記録するは、後日読み返すことで復習効果を期待できるものです。ノートの中に記録する要約や感じたことを復習して読み返すことで脳に定着が進み忘れにくくなります。紙のノートの方が一覧性があることもメリットです。

また後日、内容について検索しやすいことを重視すれば、アプリやエクセルを使って記録する方がメリットがあります。記録して管理することを優先して考えると、アプリやエクセルを選択することになります。

読んだ本の記録する内容は何をすればいい

ノートに読んだ本について、何を記録するのかと言いますと、一般的には次の4つです。

・日付(読み終えた日付)
・タイトルと作者(出版社もあって良いです)
・簡単な要約(かいつまんだ内容や要点です。心に響いた文章などもOKです。何が書いてある本なのかです)
・自分が感じたこと(感想。短くても良いです)

多少オリジナリティを持たせて、項目を増やしたりしている人もいます。最低限記録しておいた方が良い項目は、一般的には上記の通りです。

詳しくは後述しますが、仕事や勉強のために役立てようと考えて読んだ本の場合なら、3番目の項目の「要約」については、詳しく書いておくのが良いです。記録することの理由やメリットについては後述しますが、自分自身がどのポイントを目的として考えるのかによって、選択が違います。

ノートに手書きをする方法は、指を使って文字を書いていくことで脳に刺激をつ容易いメリットがあります。また紙のノートは広げた時に見渡せることで一覧性のメリットもあります。

アプリを使って記録していく場合には、のちに検索がしやすいというメリットがあります。

読んだ本の記録をする理由は

さて、なぜ読んだ本の記録を残しておいた方がいいのかの理由について解説します。

これは大きく分けて3つあります。

読んだ本を記録する理由の1|読んだ本を忘れないため>後日復習できる

人間は基本的によく忘れます。忘れるようにできているのです。

どのくらいのことを忘れてしまうのかについては、「エビングハウスの忘却曲線」が有名です。人間は昨日のことでさえ、翌日には約70%忘れているのです。当然ながら、読んだ本についての内容も忘れてしまいます。

人によっては、本を読んでも忘れてしまうので意味がない、という人もいるほどです。

この意見は半分正しく、半分間違いです。どんどん忘れる一方だけでは、人間は記憶がなくなり生きていけなくなってしまいます。

いろいろな試験勉強や資格勉強のために、何度も同じ本を読んだり問題集を繰り返し解いた経験は、多くの方が持っているはずです。忘れにくくするために、子供の頃から人は「復習」をしてきました。

試験勉強だけではなく、仕事の手順などについても同様のはずです。説明書や計画書を何度も繰り返し読み込んだり、失敗の原因を確認して修正するなどして、仕事の手順などを覚えたはずです。

これらは全て「復習」という作業をしているのです。

話を戻すと、読んだ本を無駄にしないために、読んだ本について内容や感じたことを記録してノートに残すのです。そして後日本を再度読んでもいいですし、時間がなければ記録したノートを読むこと(復習)で、薄くなっている記憶がよみがえります。

ためになる良い本を読んだと感じたら、数日ごとに何度か繰り返すと、脳の中に何度も記憶がよみがえり、忘れなくなるということが分かっているのです。

読んだ本を記録する理由の2|読んだ本を整理して管理できます

理由の2番目は、簡単に言えば、本を目の前にした時に、過去に読んだ本なのか、まだ読んでいないのか、記録があれば分かるということです。読書量がまだ少ない方は、「?」と思う可能性があります。

月に5〜6冊読むようになると、読んだ本なのかどうかわからなくなってしまうことが起きます。前述のように、人間の脳は忘れるようにできているからです。1回本を読んだだけの記憶は短期記憶といって翌日には70%忘れます。しかし一方で、人間の脳は強い感情を伴った記憶は短期記憶ではなく長期記憶に残りやすいです。

また命に関わるかもしれないと、脳が判断した記憶は短期記憶から長期記憶に移ります。何度も復習すると忘れなくなるというのは、この仕組みを利用しているのです。

ですので、一月に1冊から2冊程度の読書で、再読をしないのであれば、数日もたたずに何が書いてあったのか曖昧になります。数日から数週間で、タイトルも覚えていない可能性があります。数ヶ月後には読んだことも忘れて同じ本を買ってしまうのです。

読んだ本をノートに記録するようになれば、頭の記憶の中には残っていなくてもノートの中に、記録が残ります。

重複して無駄な購入をしなくてすみます。

読んだ本を記録する理由の3|インプットとして脳に定着しやすくなります

前述した内容とすこし矛盾するようですが、仮にどの本に何が書いてあったか、などの情報について忘れてしまっても良いのです。

重要なのは、本を読んだことで得られた学びや、心に響いた知識や情報を忘れないことです。

しかし前述の通り、人間の脳は繰り返した事や危険だと判断したことしか記憶に残らないようになっています。

もちろん全てではありませんが、「一度だけ読んだ本の内容」や、「誰かに聞いた良い話」も、ただそれだけで記憶から消えるのは時間の問題なのです。

しかし読んだ本について要約や要点を記録すれば、1度目の復習でもあり、アウトプットでもあります。さらに実生活や仕事の中で、ノートに記録した内容を思い出して実践すれば、2回目の復習になります。

こうして読んだ本を記録するノートは、書くという作業は脳に復習というインプットと要約や感想を書くというアウトプットを同時に行うことになり、とても有益なのです。

読んだ本の記録をするメリット

本を記録する代表的な理由は上記の通りであり、記録をすることで生まれるメリットがあります。記録するメリットを紹介します。

読書した本を記録すると自分のものになりやすい

簡単な要約や自分の感想を記録したことで、読んだインプットを簡易的にアウトプットをしたことにもなり、脳に残っている可能性があります。ある日自分の言葉のようにして、心に響いた文章が発せられる可能性があります。

読んだ本の中の内容が、追体験として残ったのです。

読んだ本に関連するテーマについて共有しやすくなる

実際には体験していなくとも、追体験として、脳の中に残っていますので、その本のテーマに関して、友人や同僚先輩と自分の意見として共有しやすくなります。

逆に、こういう体験があるので、読書は有効なのです。

自分自身の体験でしか学びや気づきがなければ、人生の時間が足りなくなります。自信を持って発言している人が、全てを自分の体験として持っているわけではないのです。

読んだ本を記録するノートの方法

前述したように、読んだ本を記録することは、脳の中に深く定着させて、詳細については忘れたとしても、心に響いたことや文章、気づきは、後日自分の一部になる可能性があります。

ですので、記録する方法やポイントは、残りやすくすることに注意します。

読んだ本を記録するのは手書きのノート以外でも有効

記録する方法は、たくさんありますが、大きく分けると3つです。

1番にノートに手書きで記録し残す方法
2番にデジタルツールを使い記録する方法(パソコンアプリ・ツイッター・ブログ)
3番にスマホのアプリで記録する方法

ちなみに脳への定着率は1番が1番強く、3番が一番薄いです。

ただし、過去の記録を、気になるワードや本のタイトル・作者名などで、振り返って検索するときに、手書きのノートは見つけるために、大量に時間を浪費します。

検索に向いているのは、2番か3番の方法です。

そこでお勧めするのは、手書きか音声入力で、デジタルツールかアプリに入力する方法です。書くことと話すことは、脳を刺激する有益な方法だからです。

まとめ

本を読んで記録する方法には、読んだ本を簡易に記録していく方法(当記事で紹介)と、仕事や実生活にすぐにでも生かしていくように、「気づき」や「すぐに仕事に応用できることを考えながら記録していく方法」もあります。

本読みながら、抄録したりなどして、書く・話す・行動するアウトプットを同時に考えながら進めていくのです。

まずは当記事で紹介した方法から、試してみてください。

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この記事を書いた人

社会人経験約40年。仕事において強い必要性があり読書に目覚め、その後年収も急上昇。上場企業にキャリア入社し、50代に入り独立起業し会社経営。自分自身の読書に救われた経験から、読書によって人生が変わることを伝えたい。

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