なぜ本を読むのか|単なる娯楽や趣味ではない事に気づいて

なぜ本を読むのか

人はなぜ本を読むのか?なぜ本を読むといいのでしょう。

本を読むことで得られるメリットや効果については、当サイトでも紹介しています。

また実は「なぜ本を読むのか」という問いに対して、様々な回答が存在しています。しかし間違いないのは、本を読むことで新たな世界を知り、知識や喜びをもたらしてくれることです。

「なぜ本読むのか」に対する回答は各個人によって、違うかもしれません。当記事が、自分にとっての回答を見つける手がかりになれば幸いです。

目次

なぜ本を読むのか|単なる娯楽や趣味ではない事に気づいて

今更ながらに、「人はなぜ本を読むのか」を調べ考えると興味深いです。

ご存じの方も多いと思いますが、日本は世界でも珍しいほど日本を読まない人の割合が多い国(先進国の中で)です。文化庁・GfK・内閣総理大臣官房広報室など、様々な調査結果を参照すると、本を読まない人の割合は、40%〜47%ほどと推定されます。世界から見ても10ポイント以上高いのです。

そんな状況の中で、総務省のデータによれば、年間に7万2000冊もの新刊が発売されているのです。確かに様々なジャンルまであります。しかし、毎日約200冊の新刊が販売されてる状況ってなかなかすごい話です。

なぜ本を読むのか

なぜ人は本を読むのでしょうか。これは個人によって、違いがあります。

前述の文化庁の「平成30年度 国語に関する世論調査」の結果では以下のようにあります。

参照元|文化庁 平成30年度国語に関する世論調査 Ⅳ読書について

質問は「なぜ本を読むのか」ではありません。しかし「読書をする理由を聞いている質問」であり、「なぜ本を読むのか」に近いと思わます。

個人の考えの違いはありますが、読書をしている人たちの6割を超える回答を中心に考えて良いでしょう。多くの人は以下のように考えているのということです。

なぜ本を読むのか → 新しい知識や情報を得られるから

なぜ本を読むのか|本を読むに利点(メリット)がある

一般的な回答としては、やはり本を読むことに利点があるからです。

本を読むことには、さまざまな利点があります。まず、知識の獲得と情報の入手が挙げられます。本は、歴史、科学、文学、ビジネスなど、様々な分野の知識を提供してくれます。読書を通じて新たなアイデアや視点を得ることができ、自己成長や学習に繋げることができます。

しかし、利点は知識情報を得ることだけではありません。言語能力や語彙の向上、更に文章力や読解力想像力などの能力の向上を得られます。

なぜ本を読むのかといえば様々な効果があるから

本を読むことが脳や心に様々な効果をもたらすことも知られています。読書すること自体が脳を活性化させるのです。その結果、脳の認知能力などの力が向上します。思考力や創造力をも刺激してくれます。

さらにストレスや不安を軽減する効果やリラックスする効果も認められています。

なぜ本を読むのか|動機はそれぞれ

メリットや効果に関心や目的があって本を読む人もいます。しかし本を読む動機はそれだけではありません。当然、娯楽や趣味として読書をする人もいます。

また自分自身の成長や自己啓発を目指して本を読む人もいます。スキルの向上や収入アップのためと考える動機もありえます。

いずれの動機も間違いではありません。問題なのは、本を読むことを単に趣味やエンターティメントとしての意味しかないと誤解をしているケースです。その結果、本を読むことから離れてしまう人が少なくありません。しかし、前述したメリットや効果があることに気がつけば、本を読むことへの向かい合い方も変わるのかもしれません。

なぜ本を読むといいのか

なぜ本を読むといいのかについて、親や教師は教えてくれたでしょうか。それとも、本を読む=勉強イメージから、なんとなくいいという感じで、本を読むことを推奨していたのでしょうか。

もしかすると、親はなぜ本を読むといいのかを知らなかったのかもしれません。

本を読むということは、脳をトレーニングしているのと同じです。ただし、普通に本を読むのは、運動で言えば「散歩」か「ウォーキング」くらいでしょうか(人によってはもう少し負荷を感じるかもしれません)。

速く音読や素読をすると、脳が鍛えられます。脳科学の川島教授(脳トレでおなじみ)が、小中高生に行った高速で素読を行うという実証データで、脳が活性化され前頭前野が大きくなったことをMRIで確認した、と話されています。

ちなみに素読とは、声に出して読んでいきますが、言葉の意味がわからなくても立ち止まらずに、とにかく読んでいくという方法です。

文字を見て脳が判断し、声を発声することを脳が指示し、同時に発声した声を脳で聞いています。この一連の動きを実は脳がコントロールしているわけです。

本を読まないと言葉と人に対する読解力がないから

社会人の半分は本を読んでいないために、文章や人の言うことに対しての理解力がありません。仕事を教わっても、読解力がないので、理解しないまま行動しています。成果が上がる仕事になるはずはありません。なぜ本を読むべきかは明白です。言葉を理解するため、人の言うことを理解するためです。

誤解のないように説明しますと、言葉を理解しない社会人は、東証一部上場の大企業の中にもたくさんいます。読書をしている半分の人の中から、リーダーがうまれ、管理職に育っていきます。

本を読むべきなのは文章力をつけるために必要だからです。

社会人としての在職期間を考えれば、学生時代よりも遥かに長く、勉強する必要性があります。コロナ禍の影響がなくとも、顧客や取引先とのコミュニケーションの中では、電話連絡ではなく、メール等の文字を使った方法が一般的になっています。

文章を書いたり、読んだりする能力が必須の時代なのです。しかし、本を読んでいない人は、それができません。文章力がない社会人は、運転免許がないのに車の運転をしようとするのと同じレベルです。

言葉の意味を知っていることと、文章の読み書きができることは、社会人として必須のことですが、割と平然と「私は文章力がない」と言ってしまう人がいます。なぜ本を読むべきかは明白です。至急読んでください。

なぜ本を読むと頭が良くなるのか

本を読むことを繰り返し、できるだけ速く読むという意識を持って読むことで、脳は鍛えられます。

前述の川島教授の事例で紹介したように、できるだけ速く音読や素読をすることで、脳が刺激され、つまり鍛えられて、前頭前野が発達します。具体的には体積が増加します。脳が刺激され働く時には、ニューロン(神経細胞)から樹状突起が伸びてつながって、シナプスで情報伝達がされていきます。

脳も体の筋肉と同じように、鍛えることで活性化していきます。筋肉の場合は筋トレで活性化されますし、脳の場合は、読書や思考によって活性化していきます。

まとめ

なぜ本を読むのかについて、親も教師も、いわれた子どもが納得できるような説明をしてくれていなかったような気がします。

表面的には、新しい知識や情報を得るためでした。

しかし、ほんとうの意味では脳を鍛えるためだったのかもしれません。社会人になっても脳を鍛え続けていくことが重要です。社会人にとって、脳を鍛えることは、社会人としての読み書きができるようになることです。

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