こんな経験はありませんか
・上司の指示通りに仕事をしたはずなのに、評価されるどころか、「指示通りにやってない」と注意された
・部下に資料作成の指示をした。部下が作ってきた資料はトンチンカンな内容。「あいつは人の話を全然聞いていない」
・上司からの質問に答えていたら、「君の話は何を言いたいのかわからない」と言われた。あるいは「分かった。書類で報告してくれ」と言われた経験
・報告書や計画書を作ることになったが、どう書いていけばいいかわからない
もし、同じような経験をしているとしたら、残念ながら、今のあなたには「要約力」がない状態です。そのままでは、これから社会人として、なかなか大変な未来が待っていることになります。
早く要約力を身につけましょう。
社説を要約する|要約力をつける練習に最適テーマ
新聞の社説とは、時々の新聞社の主張や意見として掲載される論説です。
一般的には、800〜1,000字程の文字数からなっています。この文字量を100〜200文字に要約するのです。うまくなるための練習とは、何の練習でもそうですが、毎日繰り返すことです。
そうして継続することが要約力を高める練習になり、文章力を高めることになります。
また100〜200文字に要約するということは、実はTwitterのフォームに似ていることに気づきます。Twitterは全角140文字までの入力が可能です。ちょうどよいツールです。
当サイトでは、要約を練習するアプリの紹介もしていますが、実際にはテーマで迷う人もいます。
そこで新聞の社説を要約の材料に使うのです。新聞の社説は、時節についてのことが書かれていますので、社会のトレンドを知っておくことにも役立ちます。
各新聞社では、ホームページで社説のバックナンバーを公開していますので、練習量に困ることもありません。
社説を要約するコツ
社説は、新聞社の主張や意見が書かれているものです。
そして、多くの一つの定型になっています。
序文ー本文ー結論
この形が基本形になっています。
ですので、序文・本文・結論で、文字数の配分を決めておいて、要点を抽出する作業から始めます。最後に要約として、要点を整理しまとめます。
序文
序文には、事実の提示か、明確な主張が記されているはずです。最も重要な点は何なのか、要点を抽出しましょう。
本文
序文が事実の提示から始まっている場合、本文はその事実に関する展開がいくつか記載されているはずです。重要部分はどれか見つけてください。
序文が明確な主張で始まっている場合、本文はその根拠となる事実や事例が記されているはずです。ここでも重要な部分だけにして、枝葉となる部分は外していきます。
結論
結論はその名の通り、社説の新聞社としての意見が結論づけられているはずです。
文章の書き方のコツ
一つ一つの文章は、長くなりすぎないように注意することです。わかりにくい文章の実例は、句読点(、)で長くつながっていて、終わりがこない文章です。ただしTwitterの場合は140文字の制限がありますので、最小限の句読点にしたほうが良いです。
要約力がないと社会人として仕事ができない
要約力は、最も重要な基本ビジネススキルとして紹介されることがあります。ビジネススキルというと自分にはあまり関係ないかな、と思い込んでしまう人がいます。しかし、実際には誰かと仕事をする職場にいる人には、全員必要なスキルです。
上司にも部下にも必要ですし、どの職種にも必要と考えたほうが良いです。
要約とは、要点をまとめることです。本を要約する場合は、著者の要旨に沿ってまとめます。仕事の場合なら、相手に伝えるべきことを分かりやすく整理しまとめて(要約すること)、口頭か文章で伝えるのです。
ですから、外部から入る電話に対応する社員にも必要です。電話に対応する社員は、担当の社員に電話の内容を要約して伝える仕事があるからです。
要約ができない人に共通する特徴
要約力が不足している人には多くの場合、次のような共通点があります。
・表現が曖昧で抽象的。
・何が要点なのか、わかりにくい。
・本当の要点と、それを補助する点との差が、自分の中でもよく理解できていない。
・結果、気になることを全部次々と口にしてしまう。
職場には年代も生まれ育った環境も違う人が集まっています。
社会人になったのに、感情的・定性的な表現しかできないままでは、要点が伝わらずに浮いてしまい、仕事にも悪い影響となり、評価も下がります。
中高年になっても、要約力がないために、報告書や計画書を作る文章力もなく、苦労している人たちが実際にいます。そういう方は、自分が評価されない理由も理解できないのです。よくあるのは、「運」のせいにすることです。
「あいつは運がいい」「自分は運がない」「ついてない」という言葉です。実際には、自分に要約力や文章力がないために、相手に要点が伝わらず、自己評価を落としているだけなのです。
そうならないためには、早いうちから要約力を磨いて文章力をつけることです。要約力は、読書をして、書籍を要約するのが、本来は要約力がつく方法です。
当記事では、もっと早く簡単にできる新聞の社説を要約する方法を紹介します。
まとめ
要約力をつけるために、今すぐに始められることは、新聞の社説のバックナンバーを要約してしてみることです。
繰り返しているうちに、あなたの日常で口から発せられる言葉遣いも変わるはずです。現在、上司なのか部下なのかわかりませんが、どちらの立場であっても必須スキルです。
慣れてくれば、素早く要点を抽出して、相手にわかりやすく、要点をつなげて表現することができるようになります。
それができれば、報告書や計画書も書けるようになっているはずです。
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