知らない言葉と出会ったときにどうしていますか。語彙力不足のままでいるか、語彙力が高くなる人になるのかは、その次の行動で決まります。
次の行動とは、「知らない言葉を調べる」です。
もし社会人として仕事が出来る人となり、評価もされたいと考えるなら、知らない言葉とであったら、「調べる」事です。
そういう面倒なことはしたくない、と考えるなら語彙力不足のままでいることを選択するだけです。どちらを選択するのかは自分次第ですし、語彙力がある人になるかどうかの境目です。
知らない言葉|調べるかどうかが語彙力高くなる人との境目
知らない言葉を調べるかどうかは、語彙力が高くなる人との境目を示す重要な要素です。語彙力の高い人は、積極的に新しい言葉を調べる傾向があります。
ボキャブラリーや語彙力という言葉を見たり聞いたりする機会が多くなっているように感じます。
「語彙力がないと人生で損をする」「語彙力がないとバカだと思われる」等々です。
実際に仕事をする上では残念ながら正しいと言わざるを得ません(日常生活だけではそこまでではありません)。仮に自分が上司であると考えると分かりやすいです。
語彙力不足の社員と語彙力が高い社員がいれば、仕事を依頼するのは語彙力が高い社員になります。語彙力が高いので、上司の指示を正確に理解して仕事をしてくれるからです。当然、高評価をする機会も増えます。
知らない言葉はノートに書くと語彙力が上がる
知らない言葉をノートに書くことは語彙力の向上に役立ちます。以下にその理由を説明します。
1)記録による可視化: 知らない言葉をノートに書くことで、それらの言葉が実際に存在することが目に見える形でわかります。言葉が視覚的に提示されることで、その存在を自覚し、学習の意識を高めることができます。
2)復習の機会: ノートに書かれた知らない言葉は、定期的な復習の対象となります。ノートを見返すことで、学んだ言葉の意味や用法を思い出し、定着させることができます。
3)文脈との関連性の把握: ノートに書かれた言葉は、その後の学習や読解の際に参照できます。言葉をノートに書くことで、文脈との関連性や使い方を把握しやすくなります。
4)自己学習の促進: ノートに書かれた知らない言葉は、自己学習のきっかけとなります。学習の意欲を高め、積極的に新しい言葉を調べたり、関連情報を探求するようになります。
5)応用力の向上: 学んだ言葉を実際のコミュニケーションや文章作成に活用することで、言葉の定着度が高まります。ノートに書かれた言葉を応用することで、語彙力がより実践的に向上します。
知らない言葉をノートに書くことは、語彙力向上の一環として非常に効果的です。自分の学習スタイルやペースに合わせて、ノートを活用しながら積極的に新しい言葉を学んでいくことをおすすめします。
知らない言葉が多いとどうなる
知らない言葉が多い場合、以下のような影響が生じる可能性があります。
1)コミュニケーションの制約: 知らない言葉が多いと、他の人とのコミュニケーションに制約が生じる場合があります。自分の意思や感情を正確に表現できず、思いや考えを伝えるのに苦労することがあります。
2)理解の困難: 知らない言葉が多いと、読解力や聞き取りの理解にも困難が生じます。文章や会話の中で知らない単語が出てきた場合、その文脈や内容を正確に把握することが難しくなります。
3)表現の限定: 知らない言葉が多いと、自分の意見やアイデアを適切に表現することが難しくなります。語彙の不足により、自分の思考や感情を豊かに表現できず、表現力が制限されます。
4)学習の妨げ: 知らない言葉が多いと、新しい知識や情報の吸収に制約が生じる場合があります。テキストや資料を読んで学習する際に、知らない単語が多く出てくると理解が妨げられ、学習の進捗が遅くなることがあります。
知らない言葉が多いと日常でも仕事でも困ったことが起きます。さらに悪いのは、知らない言葉なのに理解してるつもりになってしまうことです。相手の言葉の正確な意味を理解していないので、仕事の失敗やトラブル、人間関係の混乱などにつながってしまいます。
語彙力は後天的能力
色々な言葉を知っていて使いこなしている人を見ると、賢い人・頭のいい人にみえませんか。この時に頭のいい人、つまり知能指数が高い人と考えてしまいます。同時に、自分には無理だなと感じてしまうこともあると思います。
確かに、知能指数は先天的なもの(様々な議論があり結論は出ていない)と考えられる傾向はあります。しかし、語彙力は生まれてから覚える知識によって作られる能力です。
生まれつき、言葉をたくさん知っている人はいません。また知らないはずの言葉を使いこなす人もいないということです。どちらも、読むことや聞くことから覚えて身につく能力です。語彙力は最初は皆不足している状態から始まるということです。
その後に、どれだけ本を読んだか、調べたか、覚えたかによって、語彙力が高くなっていくということです。
ですから、両親がともに本を読まない等ということは、自分の語彙力には無関係ということです。自分が語彙力を高めたいと思えば、自分の努力で十分に可能ということです。
知らない言葉は調べるから語彙力が高くなる
知らない言葉に出会うという経験は誰にでもあることです。語彙力が高い人は、知らない言葉に出会うと調べて覚えようとします。
仕事の上では当然のことのはずですが、実は自分で調べて覚える人は現実には少数派です。逆に言えば、自分で調べて覚える語彙力が高い社員が出世するのです。
多くの人は、仕事の上で知らない言葉があってもスルーしてしまうか、人に聞いて終わらせてしまう人が多いです。しかし専門家ではない人から聞く知識情報は、責任や根拠がなく、不確かな情報が多いものです。ですから、人に聞いて覚えたつもりになっていることを、別の場面で自分が説明する側になるとほぼ説明できません。
自分で調べた言葉でないと、理解も浅いし根拠もないので、説明できないのです。つまり使いこなせないということです。分からないと感じた時に、自分で調べるからこそ語彙力が高くなるのです。
語彙力は調べる努力をすれば上がる|しなければ語彙力不足のまま
語彙力を高めることは、このように考えると実はとても簡単なことなのです。自分が知らないと感じた言葉を、調べて人に説明できるようになれば語彙力は高くなるのです。
調べる努力をするかどうかの違いだけなのです。調べる方法は様々です。
・ネットで検索して調べる
・辞書で調べる
・専門家に聞く
簡単なのはネットで検索することですが、言葉によっては調べてもわかりにくい場合があります。そんな時は、専門家に聞くことです。
特に仕事の上での分からないことは専門家に聞くことが一番役に立ちます。例えば、法律に関係することなら弁護士に聞く、税金に関する事なら税理士に聞く、ローンのことなら銀行に聞く、等です。無料で教えて貰える範囲には限りがありますが、意外に教えてくれるものです。
実は最も役に立たない情報は、同僚や先輩に聞くことです。実はその人というフィルターを通っているので、間違っている場合や古い知識の場合があるからです。
語彙力がないと仕事にならない|2つの語彙力が必要
語彙力が重視されるのは日常よりも仕事の場面のはずです。日常生活でも何かの契約書を取り交わす場面などでは、語彙力不足で困ることはありますが、年に何度もあることではありません。
仕事で上司が何やら難しいことを言っていると感じた時はありませんか。同僚や先輩から原因不明に冷たくされたと感じたことはありませんか。
仕事の指示内容が簡単なことだけになったと感じたことはありませんか。仕事の上で、自分と接する相手が感情的になったり冷たくなったと感じた事はありませんか。
これらの原因は、自分の語彙力不足にある可能性があります。一般的には、相手が語彙力不足だと感じてもその事を指摘することは、ほぼありません。代わりに、「語彙力不足の人」「言葉を知らない人」というレッテルを貼ります。話しても仕方がないと思われるか、この人には簡単なことしか頼めないと思われるようになります。
もう少し厳しい言い方になると、「仕事のことでは期待されなくなる」ということです。語彙力がないと仕事にならないのです。そうなってしまってから挽回するのは大変です。
まず知ってる言葉(理解語彙)を増やし、使える言葉(使用語彙)を増やしましょう。
知らない言葉が多すぎるままの人は仕事がうまくいかない
前述の通り、語彙力は後天的能力です。最初はみんな語彙力不足の状態なのです。その後に読んだ本の数・知らない言葉を調べた数が多い人ほど語彙力は高くなります。
社会人になれば、その差は明確になっていきます。自分で調べずに誰かに聞いた情報を頼りに、その場をやり過ごして語彙力不足のまま中堅社員になってしまうと、とってもマズい状況です。
語彙力不足の為に、上司やリーダーが発する言葉の意味が正確に分かりません。当然良い結果になる事はありません。中堅社員なのに、新人社員と同じ仕事しか与えられなくなります。
実は知らない言葉を調べることを習慣にするだけで、語彙力アップになりますが、ずっと続けていけば人生さえも変わります。知らない言葉に出会った時は、その境目にいるということです。
まとめ
本格的に語彙力を高める方法はあります。しかし最も簡単で、かつ有効なのは、知らない言葉に出会ったらスルーせずに、自分で調べることです。
都度この積み重ねをしているだけで、語彙力は一定のレベルには維持できます。語彙力は後天的能力です。調べる努力を重ねていけば、語彙力はついていきます。
知らない言葉に出会ったときに、調べる努力をするかどうかが、語彙力がある人になるかどうかの境目です。
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