毎日本を読むと脳に良い効果が大きくなります。
週に1回〜2回読む人・月に数回読む人では、その効果の差は明らかです。
例えていうならば、筋トレと同じです。毎日筋トレをしている人と、週に1回〜2回という人と、月に数回筋トレをする人の効果の具合は、歴然としているはずです。
読書を毎日たくさんの量をすることで、脳の中の神経細胞のつながりは太く速くなっていきます。一般的に言われる頭の回転が早くなることにつながるのです。
毎日本を読む効果は脳に良い影響がある
毎日本を読むことで読書効果があるのは気のせいではなく事実です。毎日本を読むことにより、知識として脳に定着する理由があります。
試験前に、これまでに勉強してきた中で、要点と思われる部分を繰り返し読んでいるのは、そのためなんです。読書効果とは、具体的には記憶力や集中力など脳の能力に関する効果です。
週に1度か2度数時間の時間をとって読書をするよりも、数分から数10分の読書でも、毎日繰り返す方が効果があるのです。
毎日読書することで読書効果は強く大きく
毎日本を読むことで読書で得られる効果は、より強くなり・確実になり・大きくなります。
毎日本を読むことと、試験前に要点を何度も読み込むのとは同じです。人は誰かに教えてもらったわけではなく、「コレは大事なこと、忘れてはいけないこと」と思ったら、暗記したり暗唱したり、ノートに書いたり、何度も読み返して記憶が確かか確認したりなど、しています。
人の脳は、読む・書く・話すを繰り返すことで、理解し・記憶に残し・集中したり・思考したりの能力を深めることができるようなっているのです。
具体的には、記憶力・集中力・思考力・語彙力・読解力・文章力などの能力は、読書をすることで高める効果があります。私達は意識していませんが、試験勉強などで行っています。
文字を読むこと・文字を書くこと・言葉を聞くこと・言葉を話すことが大事なのです。すでに実行している人もいると思いますが、暗記をしようと思えば、黙読よりも音読の方が効果があるのは、読むことと聞くことを同時に行うから効果があるのです。
また毎日行うのと、3日に一度行うのとでは、毎日試験勉強するほうが良いこともほとんどの人は体験済みのことなのです。
毎日本を読むと効果がある理由|脳に良い影響
読書によって得られる効果は、全て脳の中で起きていることです。
本を読んで思考することで、脳の中では、神経細胞のつながりが増えたり、太くなっていきます。つまり、読書によって、神経細胞のつながりが強化されていくのです。ここでは、ニューロンやシナプスなどという専門用語では難しくなるので、神経細胞のつながりと覚えておきましょう。
毎日本を読む効果は脳のトレーニング|筋トレと同じと考えると分かりやすい
筋肉を太く大きくしたい時には、何度も筋トレを繰り返します。脳の場合も似ています。試験問題対策の勉強をするときに、同じ文章や言葉を暗記しようと、何度も読み込んだ経験があると思います。
何度も読むことを繰り返したり、暗唱して確かめることで、最初は難しい言葉や文章だと思っていたのに、スイスイ読めるようになった経験があると思います。それは、脳の中のつながりが強く太くなったことなのです。
つまり毎日本を読むということは、脳の活性化が常態化していることになります。車で言えば、常にアイドリング状態にあるようなものです。いつでも加速できる状態=脳の思考力や記憶力が加速できる状態にあるのです。
毎日の音読・素読が脳の中のつながりを太くする効果
特に効果があるのは、「1.目で読む」「2.耳で聞く」「3.口で話す」を同時に行う「音読」「素読」です。
実際には音読では、3つの動作の他に、4つ目の「理解する」が加わります。そして素読(そどく)は、途中で意味の分からない言葉があっても、止まらずにとにかく読む読み方です。
脳に、より効果があるのは素読の方とされています。川島教授の7万人の実証データでは、前頭前野の体積が増加(MRIで確認)したと言います。
ですので、少し難しいビジネス書を目にすると、言葉の意味がわからず立ち止まってしまいがちです。しかし、今日の読書は脳を鍛える読書だと思えば、途中で言葉の意味がわからないところがあって、意味を調べずに、どんどん読み進めるのです。
疑問を感じる方もいると思いますが、身近なところで実践されています。
幼児教室などで、物の名前や意味がわかっていない子供たちと先生が、壁に書いてあるテキスト文字を声出して読んでいるのは、まさに素読です。
また、江戸時代に寺子屋に集まった子供たちが先生と一緒に読み、次に暗唱していたのは、「論語」です。ほとんどの子供は論語を最後まで理解していなかった、と言います。しかし、当時開国したばかりの日本人の識字率の高さに外国人は驚いたそうです。
毎日本を読むと復習効果により記憶に定着しやすい
人の記憶は基本的に短期記憶でできています。つまり数時間後には半分以上の記憶が忘れられてしまいます。翌日には7割を忘れるようになっています。生命に関わるほど大事なこと・強い感情と共にインプットされた記憶だけが長期記憶に保存されていきます。生命に関わるほど大事なことは、何度も脳の中で繰り返し思考されることです。
これを意図的にした方法が復習です。試験勉強や資格勉強で経験があるように、同じことを何度も何度も繰り返し復習しているうちに忘れなくなります。
毎日本を読むことは、この状態を作り出すことになります。特に覚えておきたいと思う本なら、続きから読むよりも、少し前の部分から読むようにするほど効果が高まります。
毎日の本を読む習慣を築くには
毎日の読書を習慣化するには実践的なヒントやスケジュールが必要になります。そして長期的に読書習慣が続くような方法を検討しましょう。
以下の方法をヒントに自分のスタイルに合うように調整し続けてみてください。
1)目標を設定する: 自分の読書目標を具体的に設定しましょう。例えば、毎日30分以上読書に取り組むなど、自分に合った目標を設けます。連続した30分にこだわることはありません。
2)読書時間を確保する: 毎日のスケジュールに読書時間を組み込みましょう。朝起きた直後や寝る前、通勤時間やランチブレイクなど、自分に合った読書の時間帯を見つけます。スキマ的な時間を活用することがヒントです。
3)読書環境を整える: 静かで落ち着いた場所を選び、集中できる読書環境を整えましょう。読書のためのスペースを作ったり、気に入った読書用の椅子や照明を用意したりすると、読書へのモチベーションが高まります。ただし集中できる読書環境には個人差があります。周りに人が多いカフェの中でも集中しやすいと感じればOKです。
4)興味のあるジャンルや本を選ぶ: 自分が本当に興味のあるジャンルやテーマの本を選ぶことで、読書への意欲が高まります。自分の関心や好みに合わせて本を選び、楽しんで読書に取り組みましょう。徐々にジャンルを拡大していくことも有効です。
5)スマートフォンやSNSの利用を制限する: 電子機器やソーシャルメディアの使用を制限し、読書に集中できる環境を作ります。スマートフォンの通知をオフにする、読書中はSNSへのアクセスを控えるなどの工夫が有効です。
6)読書の時間を楽しく過ごす: 読書を楽しむために、自分に合った方法を見つけましょう。音楽を聴きながら読書する、メモを取りながらアクティブに読む、読書の感想をブログやSNSに投稿するなど、読書をより充実した経験にする工夫があります。
7)読書の記録をつける: 読書の記録をつけることで、進捗を可視化しやすくなります。読んだ本やページ数、感想などをメモしておくことが有効です。自分が成長していく状況を感じ取れることにも繋がります。
8)読書を共有する: 読書仲間や読書グループに参加することで、読書の楽しみを共有し、モチベーションを高めることができます。オンラインの読書コミュニティや読書サークルに参加するなど、他の人と交流しながら読書を楽しみましょう。
9)毎日少しずつ読む: 毎日少しの時間を割いてでも読書に取り組むことが大切です。1日数ページでも構いません。毎日継続的に取り組むことで、読書習慣を徐々に築いていきましょう。続けることが最も重要です。
10)持ち歩く本を用意する: 外出先や待ち時間など、積極的に本を持ち歩く習慣を作ることもおすすめです。待ち合わせや通勤時間などを有効活用し、本を手軽に取り出せるようにしておくと、時間の有効活用ができます。どこにいても、いつでもすぐに本を取り出して読めることで読書が進みます。
11)リラックスのために読書を活用する: 忙しい日常から離れ、読書を通じてリラックスする時間を作りましょう。ストレス解消や心の安定にも読書は効果的です。例えば集中できる心の状態でなくとも、本を読むことで少しずつストレスが解消されていく感覚を味わうことが出来ます。
毎日の本を読む習慣を築くには、自分のスケジュールに組み込むことや興味のある本を選ぶことが重要です。そのうちに読書習慣が身につき、他のジャンルの本も読んでみようと考えるようになるはずです。そうなれば、幅広いジャンルやテーマを読み勧めていけるようになります。
まとめ
本を読む効果は、単に知識や情報を得るだけの効果ではありません。体を鍛えるのと同じように、脳自体をも鍛えることができます。それが読書なのです。
毎日本を読むことは、脳に刺激を与えている状態です。鍛えているレベルなのかどうかは、読み方や読書量によって、違いがあります。当然、毎日本を読む人と、1か月に数回しか読まない人とでは、記憶力や・集中力・思考力に大きな差ができることは明らかですね。
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