読書をすることで様々な効果が得られるといいます。
それでも実際には、読書をしない人の割合は少なくありません。むしろ諸外国と比べると、日本は不読率が多い国です。その結果と比例するように、OECDの平均賃金データでは、日本は平均を大きく下回り、アメリカの平均賃金の半分程度しかありません。
読書家と言われる人は、読書をしない人からすると、ありえないほどの本を読んでいます。著名な経営者では、本を読まない人がいることを聞いたことがありません。
しかし一方では、データを見ると世の中の大半の大人は、10代以下にこそ読書をすべきだと考えている人が多いです。(参照:文化庁の国語に関する世論調査(4)読書について)
読書は10代にとっては需要だが、自分の年代にとっては、それほどではないと考えている社会人が多いことに驚きます。学生でいる時間は小学校から大学まで入れても16年間、しかし社会人となって、定年まで働いたとして約40年あります。
学生時代の勉強だけでは、社会人の期間を乗り越えられません。
ですから、社会人になってから落ちこぼれるのです。社会人の落ちこぼれは深刻です。
読書で得られる効果とは
当記事では、読書に関する効果についてまとめて紹介をしています。
読書は趣味で読むという方は多いと思います。しかし社会人は、40年間を良い状態で乗り越えていくために、勉強が必要です。
以下、読書で得られる効果について関連する情報を紹介しています。関心があるページは「続きを読む」から、詳しくご覧ください。
読書の効果は研究で明白|大人になる程に差が開く
読書効果に関する研究は、世界各国で行われています。特にアメリカでは、幼児から10代の子どもたちを対象に調査がなん度も行われています。読書の効果について、世論の関心が高いと感じます。
読書の効果がないと思ってる人は事実を知らない
日本人の不読率が欧米諸国と比べて低い事の理由は、色々と言われていますが、確かなところは不明のままです。
OECDが行なっているPISA(学習到達度調査)で日本人の読解力が低下しているデータも残ってしまいました。この時には、子供の学力低下が問題視されましたが、問題は大人の方にあると思えてなりません。(2018年)
社会人が管理職や経営者が読書している事を知らないでいます。同僚の中で評価され出世していく人たちがいても、彼らが読書をして勉強している事を知らず、自分が出世できないことを不満に思いはしても、読書をしようとは思っていません。
読書効果は小説にもある
小説を読むのは趣味と考える人が多いのだと思います。
しかし、そもそも本を読めば、新しく言葉や漢字を覚えることになり、語彙力が高まります。
それにビジネス書にはない能力をトレーニングすることにもなります。それはコミュニケーション力と想像力です。登場人物に感情移入し、自分と重ねて読んでるうちに、追体験を繰り返します。
その中で、相手とのコミュニケーション力が磨かれていきますし、相手の心を想像する力もトレーニングされていきます。ビジネス書しか読んでいない人は、社会人になって、顧客や取引先担当者に想像力を巡らせてコミュニケーションを取ることが苦手です。
敬語のミスや不用意な言葉を使ってしまい、クレームになっても、相手がなぜ怒っているのか、理解できないという人が現実にいます。ですので、小説にも読書効果は十分にあるのです。
読書効果は子供のうちから
読書に得られる効果といえば、社会人が読書した場合の効果に注目します。しかし、やはり子供の方がより効果が期待できます。
子供についての調査については、国立青少年教育振興の調査結果(子供の頃の読書活動の効果に関する調査研究)が参考になります。子供の頃に読書量が多いと、意識・非認知能力と認知機能が高いことが分かっています。
読書の効果は毎日本を読む方がある
読書をすることは、脳に対して少なからずトレーニングになるものです。トレーニングと考えるとわかりやすいと思います。トレーニングは、短い時間よりも長いほうが影響します。3日に1度のトレーニングよりも、それより少し時間が短くなったとしても、毎日のトレーニングのほうが結果が得られやすいです。
読書にも同じことが言えます。読書をして、内容について短い時間でも深く考えてみることをすると、脳に血流が増え活性化します。毎日繰り返すと、活性化した神経細胞のつながりが太くなり高速に情報が行き交うようになっていきます。
試験勉強も同じだと分かると思います。毎日思考し、記憶しようとすることを繰り返すと、最初の数文字を読み込むと続く文章が湧き上がるように思い出せるようになっていきます。
朝読書の効果が高いのは合理的
朝読書とは、千葉県の高校の先生の提唱により、全国に広まったものです。基本原則は4つです。「みんなでやる・毎日やる・好きな本で良い・ただ読むだけ」に特化するため、感想文は無しです。
実は朝の読書は、理にかなっているのです。実は朝の早い時間帯は、読書に最適な時間だからです。睡眠中に人間の脳は日中に起きた出来事や知識情報を整理しています。朝には、重要度が低いと認識された情報は忘れられ、重要度が高いと認識された情報は長期記憶へと保存されます。
あくまで考え方として、朝になると忘れ去られた分と長期記憶へ保存された分を差し引くと、脳の中にスペースが発生しています。新しく本の情報を記憶するには最適の状態になります。ですので、朝の読書は合理的なのです。
読書の効果を上げる
読書の効果を上げる方法は、一つ一つは簡単なことが多いです。
続けることで効果が上がります。ただし、どの方法も数日で効果が出るような方法ではありません。脳が少しずつ変化をしていきます。
個人差はありますが、数カ月後には変化を実感できるようになるはずです。
やるべき方法は、意識して早く読む・声を出して読む・朝イチで読む・一度にたくさんではなく毎日読む・たくさん読む・同じ本を何度も読む、です。
読書効果が高いジャンルは
ついつい人は近道を考えてしまいます。読書効果が高いのは、どのジャンルだろう。
しかし考えてみるとわかると思います。どんな効果を得たいのかによってジャンルは多少違います。
どんな効果を得たいですか?
脳を活性化・知識レベルを上げたい・読解力を上げたい・コミュニケーション力を上げたい・思考力と高めたい・集中力を上げたい・自信をつけたい・話題豊富な人になりたい・文章力を高めたい・契約力を上げたい・問題発見力や解決力を身に着けたい、等々。
読書で追体験を得る
追体験とは、作者や登場人物に自分を重ねて自分の体験しているように感じ取ることです。
小説などの物語風の仕立てになっているものは、読書に追体験をさせてくれます。実際には経験してないことでも自分も体験しているような感覚を得ることがあります。
人間の潜在意識は、自分の体験と他人の体験を区別できないといいます。体験しているように感じることは、重要な学び経験になります。
読書が知的更新を刺激します
知的好奇心は人間固有のものです。動物が持っているのは好奇心なのです。
知的好奇心の強い人には特徴があります。読書は知的好奇心を刺激します。
また知的好奇心がないと、何事にも無関心になってしまう可能性があります。
知的好奇心を高める方法がいくつかありますので
まとめ
時に読書をすればどんな効果があるのか、という声に出会うことがあります。
読書をすれば、良い効果があることは、もはや間違いのない事実です。読書する人としない人の効果の違いはとても大きいのです。
なぜか読書をしない人は、なんやかんやと理由をつけて読書効果を受け入れない傾向があります。しかしもはや日本人の読書しない率は、世界の主要国の中でもずっと高い位置にあります。
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