読書は知識を深めたり、ストレス解消にも役立ち、脳の活性化にもなる娯楽にも脳トレにもなるものです。
しかし、知らず知らずのうちに、読書によって引き起こされるデメリットがあることをご存知でしょうか?例えば、集中力低下や睡眠障害、偏った視点になることなど、読書によって引き起こされる様々な問題点があります。
本記事では、読書にまつわる落とし穴を10個紹介します。これらの落とし穴に気をつけることで、ストレスフリーな読書ライフを送り、本から得るべき知識やエンターテインメントを最大限に引き出すことができます。ぜひ最後までご覧ください。
読書にデメリット?気をつけるべき10の落とし穴
読書をすることで得られるメリットはたくさんありますが、実はデメリットもあります。
筆者は、読書によって人生が好転したと思っている一人ですが、人によっては、デメリットが自分にとって非常に重要だという方もいるかもしれません。
また、これからも読書を進めていくのであれば、デメリット無くしてメリットが成立することがない、トレードオフの関係にあることも理解しておく方がいいです。
読書のデメリットといわれる10の落とし穴
一般論として読書のメリットは、デメリットを大きく超えるものです。しかし個人の価値観によっては、読書のデメリットは大きな存在になるかもしれません。
当記事では、読書のデメリットとして以下の点に注目して解説しております。
1.視力が落ち疲れやすくなり集中力が低下する可能性がある
2.お金はかかる
3.時間を使うことになる
4.本を保管するスペースが必要になる
5.全てが良書というわけではないので時間の無駄だったと感じることもある
6.読まない人との差が見えてしまう時に相手を見下してしまう可能性がある
7.運動不足になる可能性がある
8.読んで満足してしまう可能性がある
9.本に書かれていること全てが正しいと誤解する人もいる
10.読書のメリットを現実で感じるまでには時間がかかる
読書にはデメリットもあるがメリットも大きい
読書にはデメリットもあるがメリットはもっと大きいというのは、多くの人が共感できることだと思います。読書のデメリットとしては、時間やお金のかかり方、目や首の疲れ、本の収納場所の問題などが挙げられます。
しかし、読書のメリットはデメリットを上回るものがあります。読書は知識や語彙を増やし、想像力や創造力を育み、思考力や判断力を鍛えます。また、読書は心の安らぎや癒しにもなり、ストレスや孤独を軽減します。さらに、読書は人間関係やコミュニケーションにも役立ちます。読んだ本から話題を作ったり、感想を交わしたりすることで、他者との共感や理解を深めることができます。読書にはデメリットもあるかもしれませんが、メリットはもっと大きいと感じる人は多いでしょう。
読書によるデメリットは、程度や人によっては見過ごせないものもあるかもしれません。
しかし社会人として仕事をしていく上で、読書のメリットは徐々に各個人の評価や能力の差になって現れていきます。知識や語彙・読解力の量に差が出るだけではなく、脳の活性化状態に差が生まれていきます。脳が活性化するとは、俗に頭の回転が早いという意味で捉えるとわかりやすいです。
読書のメリットは、社会人になってキャリアが増えるほどに明確な差がついてしまいます。
読書のメリットはデメリットを超える?
読書のデメリットに対してメリットは比較にならないほど大きいといわれます。しかしその判断は、やはり個人によって左右されます。一般的にいわれる読書のメリットは以下のようなものがあります。
1)知識が増える>チャンスに気づきやすくなる
2)読解力が身につく>相手が言いたいことが分かる
3)ストレスが解消される
4)視野が広くなる>様々な事に関心が持てるようになる
5)脳が活性化される>頭の回転が良くなる
6)仕事やプライベートで役立つヒントが見つかる
7)知らない言葉が減っていく
8)想像力がつく
9)文章力がつく
10)人間関係がうまくいくようになる
11)出世しやすくなる
12)年収が増える
13)移動時間などのロスタイムが減る
読書をしないデメリット
前述の読書のメリットは、読書をしない人にとってのデメリットにもなるものです。
学生時代には、読書をするかしないかは、「微差」だったかもしれません。しかし社会人になると、「微差が大差」になっていきます。
同じ職場で働いていても、ある人は成果を出して評価されていきます。ある人は、上司の指示に従って仕事をしているはずなのに、目立った成果を示すことができずに、信頼や評価を受けることができずに、「その他大勢」の存在の中に埋もれてしまいます。
社会人としての評価や信頼の差は、語彙力や読解力に文章力などの国語力、そして頭の回転の速さなど、どれをとっても読書に関係あることばかりです。決して運が良いから、信頼や評価をされるのではなく、読書をしてきたことで身についてきたメリットによるものが大きいです。
読書をしないデメリットは、実は想像以上に大きいのです。
読書のデメリットになるかもしれない10の落とし穴
前述の読書の10のデメリットについて詳しく解説します。
視力が低下し集中力も低下する可能性
残念ながら、視力は読めば読むほどに、低下する可能性があります。しかし、目が悪くなる原因は読書そのものではありません。読書の姿勢と環境にあります。そして直接原因は、目と本との距離にあります。
読書することで、視力が低下したとする人は、目と本の距離が短すぎなのです。ですから、読書が原因で視力が低下したのではなく、本やテレビやスマホと目の間隔を30cm以上離して見ていれば、目が悪くなることはなかった可能性があります。
スマホやタブレット、そしてテレビの場合は、本を読むよりも更に良くない条件が揃います。それはブルーライトです。
紙の本ではなく、kindleなどのブルーライトカットのディスプレイではない、普通のスマホやタブレットで電子書籍を目から30cm以内の距離で読んでいれば、視力は低下します。
お金はかかります
文庫本・単行本あるいは電子書籍など、本の種類はさまざまですが、1冊あたり数100円から千数100円程度のお金はかかります。
ただし費用対効果で考えるなら、1000円前後の投資で得られる事の大きさを考えると、読書はトップクラスに効率の良い自己投資です。
もし、自宅や勤め先の近くに図書館があれば、多少の制限(読みたい本が貸出中)もありますが、お金をかけずに読むこともできます。図書館がなければ、ブックオフやAmazonの中古本から見つける方法もあります。
読書のために時間を確保する|スキマ時間を活用
読書をすれば、時間を使うことになるのは、当然です。
しかし、日常の中には、なんとなく過ぎてしまっている時間が意外にたくさんあります。移動のための時間や約束時間の合間に待ってる時間などです。
特に移動時間は、通勤通学で電車に乗っている方なら、ムダ時間の代表のように感じていると思います。仮に30分電車に乗っているなら、往復で60分あります。月に22日間電車に乗ると、月に22時間あることになります。半年、1年と考えると、かなりすごいことになりますね。
混雑していて本を開けないとか、人前で本を開くことに抵抗があるなら、オーディオブックで本を聞くこともできます。通勤通学時間だけで、月に4冊くらいは読めますね。
マイカー通勤は、オーディオブックで聞くことができます。ただし、イヤホンは周辺の音が聞こえなくなるので、やめた方がいいです。ですので、自転車通勤の場合、通勤時間で本を読む・聞くは無理です。
本を保管するスペースが必要
本を保管するスペースは、電子書籍にすれば、簡単に解決してしまいます。
ただ、紙の本の良さがありますので、一概に、電子書籍の方がいいとは言い切れないです。となれば、紙の本を保管するスペースが必要になります。
紙というのは、1枚は軽いですが、書籍になると、それなりに重たくなり、まとまった本の数になると、ものすごく重くなります。ですので本の数が増えると、書棚が必要になるかもしれません。
不要だと思う本は、あまり古くならないうちに、アマゾンで売ってしまう方が良いです。ですので、得ることが少ないと感じる本には、書き込みやラインはしないことです。売却条件が悪くなります。
全てが良書というわけではないので時間の無駄だったと感じることもある
書籍は、著者が一人か、チームか団体で、あるテーマに基づいて取材し、熟考・研究の結果、書かれたものです。
ですので、著者の数日間〜数ヶ月、また数年間という時間の集積を学ばせてもらえるというものです。しかし、書かれている内容は、著者の主観です。
たくさんの参考資料が引用されていたとしても、著者というフィルターを通した、主観が文章化されているものですので、全てが良書というわけではありません。
読み終えて、あるいは読書の途中で、無駄だったと感じることもあります。もしかすると、「お金と時間を返して」という気持ちになる可能性もあります。
しかし実際に本を購入する前に、要約サイトのフライヤーで要約を読んで役に立つ本を購入するのが、現在の賢い読書法かもしれません。また要約文を読んでから書籍を購入して読むと、再読するに近い効果も得られます。理解度が深まり記憶に残りやすくなります。
読まない人との差が見えてしまう時に相手を見下してしまう可能性がある
世の中は、読書をする人としない人とでは、しない人の方が、圧倒的に多いです。
読書をすることは、知識・情報を得ることができて、著者の体験までも擬似体験することもできます。結果、自分自身の知識量が増え、きちんと活用すれば思考能力も高まります。
しかし、自分の周辺にいる多くの人たちは、読書をしない人である可能性が高く、時には自分の上司でさえ、知識不足で能力の低い人間のように見えてしまうことがあります。すると、その誤認識のまま、接してしまうことが起きてしまうのです。
つまり、傲慢にも見下してしまうということです。自分の愚かな傲慢さに気づけないでいると、人間関係を崩壊させてしまうかもしれません。
運動不足になる可能性がある
本の虫という言葉があるように、読書には、読書欲や活字中毒というように、ある種の中毒性があるのかもしれません。次から次へと読み続けるようになります。
うまくコントロールし、適度に読書量を増やしている分には、問題ありませんが、読書量が増えると、外出することが減ってきます。また、社会人になり、加齢とともに運動をする機会は減っていきますが、読書によりさらに運動不足になる傾向はあります。
健康維持のための一定の運動はした方が良いので、時間コントロールをすることです。
読んで満足してしまう可能性がある|行動力が低下
読書には、様々な目的があります。知りたいことを調べたり学んだりするために読書することもありますし、自分自身の成長のために読むこともあります。
注意が必要なのは、自己啓発本などを読む時に、その名の通り、自己啓発や自分の成長のために読書をするのだと思いますが、読書をしたことで満足してしまう場合があります。それで終えてしまうと、成長にはなりません。
読書により成長していけるのは、本を読んで得た知識や情報から、現実において、実践してみることです。仕事や日常において、活用してみることです。この行動する部分において、ようやく身につき始めます。本で学んだことを自分の経験に落とし込んで理解を得ないで、満足してしまっている場合、ほとんど役に立ちません。
行動で実験し、次の何か場面で、自分の口から自分のものとして発せられる時がきます。その時点では、なんという本の受け売りなのかも覚えていないほど自分のものになっているはずです。
本に書かれていること全てが正しいと誤解する人もいる|思考の偏り
世の中には、「活字を盲信する癖」がある人がいます。他人が話すことには、疑いを持つのに、活字になっているものについて、盲信します。なんの疑いもなくです。
例えば、「だって、新聞に書いてあったから、本当のことだ」と主張します。本についても同じように認識しています。本にしても新聞にしても、著者や記者が、取材の結果、書いてある主観に過ぎません。
著者や記者の目を通して認識したように書いてあるのです。通常は、第三者の法務チェックを受けてから公表するものですが、間違いが書かれていないと断定することはできません。実際、間違った情報が報道されたり、書籍になっている事例は、実在します。事実と違うことが表現されている可能性はゼロにはならないのです。
ドキュメンタリーとして書かれているものであっても、調べた限りの事実に基づいているはずですが、間違いが含まれている場合がゼロではない場合があることを理解しておいた方が良いです。
読書のメリットを現実で感じるまでには時間がかかる
本をたくさん読んで、得た知識と情報を、現実の仕事や日常の中で、実践していくことで、経済的にも人間的にも幸福になる可能性は非常に高いと言われています。ただし、具体的な効果を現実に感じるまでには、時間がかかります。
本で読んだことを仕事や日常に生かすことを続けていると、人から評価が変わります。会社員であれば、評価は年収に反映されます。続けていけば、本を読まない同僚や先輩との差はどんどん開いていくでしょう。本を読むという自己投資は、長い時間をかけてフィードバックされます。時間はかかりますが、着実に現実化していきます。
読書を始めることで、数ヶ月後に、必ず優秀な社員として評価を受けるとは決まっていません。他人や上司からの評価が変わるには時間がかかります。しかし安心してよいのは、読書をしている人が少ないからです。毎月1冊以上読めば上位50%になり、月に3〜4冊以上読み続けると上位15%に入ります。そのまま行動と継続を続ければ、社内では上位10%に入るかもしれません。読んだことを行動に生かしていれば、上位者から評価を受け、役職と収入も上がっているはずです。
仕事以外の人間関係においても変わります。知性的な人として見られるようになり、そういう人との関係性ができていきます。継続をすれば、人生が変わるところまでいけます。
寝る前の読書にもデメリット|睡眠不足の可能性
寝る前に本を読むことは、多くの人にとってリラックスしたり、知識を増やしたりする良い習慣だと思われています。しかし、寝る前の読書にはデメリットもあります。以下にいくつかの例を挙げます。
寝る前の読書は睡眠不足の可能性
寝る前の読書は、睡眠の質を低下させる可能性があります。
本を読むことで、脳が刺激されて興奮状態になり、眠りにつきにくくなることがあります。特に、スリラーやホラーなどの緊張感のあるジャンルや、自己啓発や勉強などの知的なジャンルは、脳を活性化させてしまうため、避けた方が良いでしょう。また、本を読む際に使う照明や電子書籍の画面の光は、メラトニンという睡眠ホルモンの分泌を抑えてしまうため、睡眠のリズムを乱す原因になります。寝る前の読書をする場合は、暗めの照明で、紙の本を読むことがおすすめです。
寝る前の読書は姿勢によって体調不調に
寝る前の読書は、身体的な不調を引き起こす可能性があります。
本を読む姿勢は、首や肩、目などに負担をかけることがあります。特に、横向きや仰向けで本を持ち上げて読む姿勢は、首や肩の筋肉や関節に痛みや炎症を引き起こす可能性があります。また、目は長時間の集中力や視力の低下によって疲労しやすくなります。寝る前の読書をする場合は、正しい姿勢で、適度な休憩を取りながら読むことが大切です。
寝る前の読書はストレスを増やす可能性も
寝る前の読書は、精神的なストレスを増やす可能性があります。
本は、人生や社会に関する様々な問題や考え方を提供してくれます。しかし、それらは必ずしもポジティブなものばかりではありません。本によっては、不安や恐怖や怒りなどのネガティブな感情を引き起こすことがあります。これらの感情は、寝る前に抱えると、心配事や悪夢として睡眠に影響することがあります。寝る前の読書をする場合は、心地よい気分になれるような本を選ぶことが重要です。
以上のように、寝る前の読書にはデメリットも存在します。しかし、これらは全て個人差がありますし、寝る前の読書が全く良くないというわけではありません。寝る前の読書は、自分に合った方法で楽しむことができれば、素晴らしい趣味です。自分の体調や気分に合わせて、適切な本や時間や環境を選
まとめ
読書のデメリットは意外に多いかもしれません。
しかし、メリットがあまりにも大きいので、デメリットは、目を瞑ることが多いです。
本を読むと評価が上がって年収が上がるというメリットは、間違い無く正しいのですが、そのメリットをきちんと受け取るには、「継続」と「行動」が必要です。行動しなければ実現はしません。
例えていうなら、ジョギングのような側面もあります。目標通りに実行すると、それなりに汗だくになります。そのまま継続すると、体重減少(ダイエット効果)や健康維持につながります。然し、もし負担が少なく、散歩のようなジョギングを行なっていたとするなら、ダイエット効果は起きないでしょう。
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