本を読まない人は浅いというのは、多少読書をする人の傲慢な気持ちから生まれた発想です。
また他にも誤解から生まれた偏見がありますが、本を読まないことが原因となる知識が不足していること・知らない言葉が多いという事実もあるはずです。
この記事を読むことで、本を読まない人が言われる「浅い」の意味はどういうことなのか、お分かりになると思います。偏見もありますが、事実もあります。
本を読まない人が浅いは間違い|本を読む人にも浅い人はいる
いわゆる「浅い」とは、一般的に「思慮が浅い」ということです。
「思慮」とは、一般的に辞書によれば、「十分に考え、注意深く判断すること」とあります。思慮深い人とは、十分に考え、注意深く判断する人となります。
つまり、思慮が浅いか深いかは、本を読むこととは関係がないのです。
では、浅いとは知識の深さのことでしょうか。確かに、知識の深さは本を読まない人よりも本を読む人のほうが深いです。しかし、その道の専門家であれば、体験から得た知識は、本から得た知識よりも更に深くなります。
つまり、本を読まない人でも、何かの専門家であれば、専門分野について本を読む人よりも遥かに深い知識を持っています。
つまり、本を読まない人は浅いと言っている人の誤解があるのかもしれません。
本を読まない人に対しては世間の誤解もあるし事実もある
本を読まない人は思慮が浅いと誤解されていることが多いです。
当サイトでは本を読む人のほうが「得」に生きられる可能性が多いので、本を読むことをすすめています。本を読む人のほうが評価されやすいですし、出世や昇給を考えれば、本を読む社会人のほうが間違いなく得だからです。
しかし、本を読まない人が自分の意志で本を読まなくてもいいという選択をしている場合もあるのだと思います。その場合には、当記事で触れている「浅い人」という先入観を持たれることは多いのです。
ただし、もったいないとは思います。
本を読まない人は会話がつまらないという誤解
本を読まない人は、当然ながら知ってる言葉の数が少ないです。つまり語彙力が低いということです。知ってる言葉が少ないことから、会話がつまらない、また知識が浅いという認識につながることがあります。
しかし語彙力が高くても、自分に関する話が多ければ、相手にとってつまらない人になります。また、本を読まない人であっても、仕事関連や趣味に関連する部分で、極めている知識情報量があるときには、造詣の深さを感じるものです。もし相手がその点に関心を持つ方であれば、相手にとってその会話はとても豊かなものになります。
実際、語彙力が少なめでも、話が合う人との会話は楽しいものです。ですので、こちらも一概に、本を読まない人は会話がつまらないとは言い切れないものです。誤解ということです。
本を読まない人は話せば分かります
本を読まない人は話せば分かります。相手が本を読む人なら、ほぼバレます。前文を半分否定してしまうようですが、専門性を持っている人なら、話がつまらないとはなりません。
しかし「本を読まない人だ」ということは、別のことです。知識情報がないことや、言葉の使い方によってバレてしまいます。
本を読まない人は教養の差が出る
知識や語彙力を教養と考える場合、本を読まない人は知識や語彙力は不足している可能性はあり、たしかに教養レベルが高いとは言い難いことになります。(頭がいい悪いは別のこと)
本を読まない人は、話をすれば本を読まない人であることが「わかってしまうのか」と心配する人がいると聞きます。思考能力が高いことと知識・語彙力などの教養レベルが同じではありません。
ただ本を読まない人との会話では、会話の端々に、知識量が少ないこと・知らない言葉があることは、相手に知られることになります。親しい関係性があれば、「知らないの?」と聞かれると思います。
特に親しい関係性がない場合、相手は心のなかに思っても口にはしません。しかし、今日レベルが高くないことは相手にはバレています。
とても個人差があることであり、難しいところですが、会話から知性や教養を感じることは印象良いですが、そればかりだと、教養レベルをひけらかしている感じがして、嫌いという人もいます。
本を読まない人は意外に多い・世界的にも
実は本を読まない人の割合は約4割です。
実は2017年に行われた世界17カ国の読書頻度に関する調査(GfK)では、日本は15位でした。1位は中国で、その差は26ポイント差もあります。
日本国内の読書に関する調査では、公開されているデータでは、1979年の内閣総理大臣官房広報室による調査が最も古いデータになります。読まない人の割合は42.1%でした。現在が約40%ですので、読まない人の割合はわずかに減ったのかもしれません。
諸外国に比べると、驚くほど多いのです。
当サイトでは、だからこそ読書をすすめています。4割も読まない人がいる環境です。少し読書を頑張るだけでも、目立って評価され信用される存在になることができます。
本を読まない人は仕事で苦労する
本を読まない人に対しての誤解があることを前述しましたが、仕事の場面では、状況が変わります。残念がら本を読まない人は、読解力や文章力が不足しており、これが職場のブレーキになることが少なくありません。
高学歴の人でも、受験勉強が終わってからは、本を読まない人になってしまったという人も少なくありません。彼らは社会人になってからの勉強(読書)が不足しているのに、高学歴というプライドがあり、職場では難しい存在になっています。
ですので、高学歴なのに、仕事ができない人は意外に多いです。
つまり実際に仕事をしていく場面では、学歴が高いことは思っている以上に役に立ちません。実際に役立つのは、本を読んだ経験をどれだけ持っているか、読んだ内容について、どれだけ考えた経験があるのか、です。
例えていうなら、学歴が高い人は過去に本を読んだ経験はあるので、一定の量の漢字や単語を知っています。しかし、大学に入って以降に本を読んでいないので、知識はあっても、思考をしていないので、知識は細切れ状態で散らばっている状態で、知性や教養になっていない感じがします。
有名大学の学歴ではなくとも、大学入学以降も本を読む人のままで継続している人は、考える力を持っています。仕事は知識よりも、「考える力」の方が有効です。
まとめ
本を読まない人は浅いということには、誤解があるということ、お分かりいただけたでしょうか。思慮が浅いということは、読書量の問題ではなく、個人の資質の問題です。
ただ、本を読まない人は、物理的に知っていることは少なくなります。知らない言葉も多くなりますが、辞書を片手に、都度解決する習慣をつけていれば大丈夫です。
学生から社会人となって、働く場を持ったときに、知らない言葉を解決していかないと、言葉が通じない世界にいるのと同じ状態になります。言葉が理解できないのですから、やるべきことがわからないわけです。あるいは、分かったつもりになってる人が一番多いかもしれません。仕事は間違いなくできないです。
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