本を読む人と読まない人の違いはかなり大きい

本を読む人 読まない人

本を読む人と読まない人の違いは、若い世代で思われているより、5年後10年後にはかなり大きくなります。

問題があるとすると、本を読まない人が、本を読むことに必要性を感じていないことです。人によっては、必要性どころか、無駄とさえ感じているようです。

実際本を読まない人の割合は、世界の中でも珍しくらいに高いです。先進国で約4割もの人が本を読まない国は他にありません。

ですから、日本では本を毎月3〜4冊読んで、仕事の行動に生かしているだけで、出世していけます。

5年10年の間に本を読み続けていれば、読んでいない人との違いは明らかです。社会人になってからの違いの差は、同期入社であっても、本を読む人が上司になり、本を読まない部下に業務指示を出す関係になっているでしょう。

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本を読む人と読まない人の違いはかなり大きい

本を読む人 読まない人 (1)

本を読まない人の多くは、簡単にいうと本を読むことの必要性を感じていないのではないかと思います。

しかし、それが原因で、文章力や読解力がない人というレッテルが貼られているとしたら、どうでしょう。

しかも、会社に所属しているなら、文章力や読解力がないことは、かなり致命的です。役職が上の人ほど、書類や文章を読んだり書いたりする場面が増えていくからです。

本を読まないからといって不幸になるわけではない

本を読まないと不幸になると言っているわけではありません。

実際、本を読まない人の中には、読めないという病気などの人もいます。

実は、世の中には、字を読めないという障害を持っている人(識字障害)は結構います。(日本人で5〜8%、欧米では10〜15%)。

文字が重なって見えたり、動いているように見えたりします。それが原因で読書をしないということになる人が多いですが、この障害と共存して、大人になって読み書きの仕事を選んでいる人が意外にいることには驚きます。

ある条件のもとでは、普通に読めることに気づいたというかもいます。大人になって、診断を受けるまで、そういうものだと思って読んでいたという人もいます。

本を読むことの必要性がわからずに読まない人

もし不幸があるとすれば、この点ではないかと思います。

本を読むことの必要性がわからない。本を読んでも何かが変わるとは思えない。と考える人は、ある意味、知らないが故の不幸があるかもしれません。(ただ判断をするのは常に自分ですが)

明白なことは、本を読む人の方が知ってることが多いということと、文章力があるということです。会社という組織の中で、この2つを持っているかどうかは、評価に大きく影響します。

評価とは、つまり出世や収入に関係するということです。もし課長や部長で、文章力がないとか知識や情報がないとすれば、お先真っ暗となります。

一時的な評価があって、昇格・昇給したとしても、長くはもたずに降格し給料も下がります。(筆者の経験の中でそういう人材を見てきました)

同期の誰々が昇格したのに、なぜ自分にはそのチャンスがないのか、と言っている文章力がない人には「痛々しさ」すら感じるものです。

また仮に一定以上の社歴や年齢から、お試しで昇進する場合があります。社会人としての基本的な国語力(読解力・語彙力・文章力・要約力)には不安があるが、昇進すれば努力してくれるかもしれないと考える時があるのです。

例えば管理職以上の会議に招集されるようになります。しかし本を読んで国語力をレベルアップさせておかないと、会議の場は辛い時間が続くことになります。

本を読むことの最も大きなこと|失敗を疑似体験

本を読むことで得られることの最も大きいことは、読書によって「疑似体験」が得られることです。

著者の成功や失敗の体験を疑似的体験させてもらえることです。

人間には自分の経験を通した物事でしか学べないという特徴があります。ですから、他人からのアドバイスをなかなか素直に受け入れることができません。親子や先生と生徒、上司と部下など、皆同じ関係性を持っています。

しかし、人間が自らの体験で学びを得られる時間は、非常に限られています。しかも社会人としての成長や進化を考えると、その姿は30代を中心に発揮されます。(当然他の年代でもあります)

もし、自分自身の体験だけで考えると、ものすごく短い時間しかありません。しかも人は失敗からしか学べない、という説があります。成功から学ぶことが難しいのです。現実には、実際の失敗体験をすると、凹んで落ち込みます。ひどい失敗だとそのまま落ち込んだままというケースすらあります。

本を読んで得られる疑似体験では、何度でも失敗し、その失敗を知るたびに成長できます。あるいは、実験のように、実際の行動で試して、その効果を知ることもできます。

本を読むことで得られるもう一つ大きいことは文章力

本として出版されている書籍は、何人もの目を通してチェックを受けて商品化されています。ですので、文章としての形態がきちんとしています。

きちんとした文章を日常的に読み慣れていると、脳にきちんとした文章の形態が刻まれます。これが読解力や文章力へとつながっていきます。文節のつながりがおかしいと違和感を感じるのです。

私は文章力がないので。

時々20代半ばや30代でも、「私は文章力がないもので・・・」という人がいます。これって本人は自覚していませんが、社会人としては致命的、危険な状態です。私は仕事ができないので、といっているのに等しいからです。

文章力がない原因は、本を読んでいないからです。きちんとした文章に接していないから、大事な場面で、文章を書くことができません。

現代社会は、口頭の言葉よりも文字で報告したり、商談したりするのが一般的です。当然文章力は必須です。

本を読まない人は本を読む人のことを本好きだと誤解している

本を読まない人は、本を読むことを時間もかかるし金もかかる、そして面倒だと思っている傾向があります。

そして本を読む人のことを本好きな人と断定しています。確かに本好きな方も何割入るでしょう。しかし、自営業や経営者、あるいは職位の高い管理職の多くは、必要に迫られて本を読むようになった人は多いです。筆者もそうです。

自分に文章力が不足していること、読解力が足りないこと、また要約力が不足している現実に直面し、青ざめてから、必死に本を読むようになった人は多いです。

しかし、青ざめる前から本を読む習慣を持っていれば、もっと早く人生のチャンスを掴めたかもしれないことも知っています。

本を読まない人の割合は多い

実は本を読まない人の割合は意外に多い。民間及び政府関連の調査結果からも明らかです。

しかし残念なのは先進諸国17か国に対して行われた2017年の調査で、日本は15位というかなり低い順位にあることです。

ここで「みんなが本を読まないなら現状でいい」と「読んでる人が少ないならチャンスかも」という2択があります。現実には、おすすめなのは後者の方です。

まとめ

本を読む人と読まない人の違いについて、ご理解いただけたでしょうか。もし、組織の中のリーダーとして出世したり、あるいは独立起業をするという、願いや目標を持っているなら本を読むことは必須です。

本を読む暇なんてないと言ってた同期は、5年から10年後には、部下になっているはずです。

なぜなら、本を読まない人は、社会人になってから職場で使われている言葉の意味が分かりません。また文章を読み慣れていないので、きちんとした文章を書くこともできません。

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