読解力がない大人|実は文章を正確に読めていない人が多い

読解力がない

読解力といえば、小学生をはじめとして、学生のこととイメージしている人が多いと思います。しかし実は大人の読解力にも問題が起きているのかもしれないのです。

また、読解力は本を読むことで身につくと思われています。これまでにあまり本を読んでこなかった人が、急に奮起して、猛烈に読み込んで、300冊まで読み込んだのに、全く身についていないことに愕然としたという事例があります。

しかもこの人物は、大学院まで卒業したというのですから、驚きです。

本の読み方を選び間違うと、読書量を増やしても効果はないということなのです。

目次

読解力がない大人|実は文章を正確に読めていない人が多い

読解力の意味は、「文章を読んで、その内容を理解する力」とされています。

過去にPISA(国際学習到達度テスト)において、読解力についての日本の順位が下がったことが話題になったことがあります。(PISAは3年ごとに15歳を対象に行われています)

日本では、2000年からPISAが導入されていましたが、2015年の読解力が8位、2018年には15位と下がりました。その後は、2021年と2024年に予定されていたPISAは共に延期され2022年2025年に延期されています。

しかし実は、読解力の低下は、子供だけの問題ではないことが東洋経済との経済誌やWeb誌で取り上げられていることは知ってますでしょうか。

読解力がない大人が増えている

読解力がない (1)

文章力については、なぜか「自分は文章力に自信がありません」「文章力がないので・・・」などと、自分で早々に認めてしまう人が多いです。しかし、不思議と「私には読解力がない」と発言する人を間近で見た経験はありません。

読解力がないことは、文章力がないことと違い、自覚症状的にはわかりにくいからかもしれません。よく読んでいなかった、気がつかなかったとして、文字面を流して読んでしまっているのではないでしょうか。

読解力とは、簡単に言えば文章を読んで理解する能力ということになりますが、現実社会では書かれている文章に限らず、話している文章に対しても同様です。つまり、相手が話していることを理解できる能力ということです。

読解力がない大人が増えていることは、さまざまな場面で明らかです。上司から仕事の指示を受けても、理解できずに固まってしまう人や、分かったつもりになって仕事の指示とは違う行動をしてしまう人がいます。

話の一部分だけを理解し全体を理解していないため、分かりやすくするために上司や先輩が話した例え話だけを受けて、実際の指示を理解していない人がいます。たくさんの職場や場面で読解力がない大人が問題を起こしています。

読解力はなぜ必要なのか

なぜ、読解力が必要なのでしょう。

読解力がないということは、文字が読めないことになりますが、実際に起きているのは、次のような現象です。

・文字を飛ばして読んでいる。ですので、正確な文章の意味は理解していない

・主語と述語の関係を、理解していないことがある。

・一冊の本やその他の種類関係を読み終えるまでの時間が、非常に遅い

・不明な単語や言葉があっても、自分で調べるという気持ちが起きない

・想定外の誤解をする、独自の思考をする

今の時代は、業務上の連絡は、一斉メールなどで伝えられることが多いです。

しかし、例えば、会議の招集、あるいは提出書類の案内、等々の案内がメールで知らされていたとしても、読解力がない人の場合、毎回遅れたりメールを読んでいないということが起きてしまいます。

読解力がないと、本一冊や長文の読み込みができないのではなく、A4サイズの半分程度のメール文の連絡すら読んで理解することが出来ないのです。

仕事に関して、読解力がない大人はとんでもなく悪い状態を起こす可能性があることになります。周りの人からは、仕事ができない人、仕事が遅い人という困った存在として見られるようになってしまいます。

読解力がない人の特徴

もし、自分の読解力がないという問題に気づいたら、今からでもすぐに、読解力アップのためのトレーニングを始めましょう。読解力不足が原因となり、社外との関係性や社内で上司先輩同僚とのトラブルになったり、関係性がこじれてしまう可能性があります。

次の項目の中で該当しないことをお祈りいたします。

・日本語の使い方が独特

・知らない言葉が多い、使う言葉の表現が個性的でワンパターン

・文章力が極端に低い、句読点の使い方に癖が強い

・感情的な場面が多い

・要点をまとめて要約することができない

・論理的な説明・話し方はできない

・わかったつもりが多い

読解力がない原因は何か?

読解力がない原因は何があるでしょう。

実は、読解力がない原因の一つには、学習障害があります。文字をうまく認識して読むことが出来ない。数字を数えられない、文字を書けない、などの障害があります。中でも、文字を読めない識字障害は欧米では10〜20%の人にあるとされています。

日本では、5〜8%の人に、その可能性があると見られています。

特に障害などがない場合、読解力がない原因で最も大きいのは語彙力不足です。

・語彙力の低下→本を読まなさすぎ(知らない言葉を調べて読むことで語彙力が高くなる)

・正しい日本語に触れてない→SNSのやり過ぎによる語彙力低下(短文しか理解できない)

つまり読解力がない原因となるのは、読書をしていないからです。読書だけで読解力がつくものではないということは、冒頭に解説した事例の通りです。しかし始まりは読書です。

読書をせずに、読解力を身につけることは不可能です。車に乗らずにクルマの運転の上達を願うのと同じです。読書をすることの意味が理解できずに、「読書するような時間はない」と言って本を読まずに、今日まで過ごしてきた結果が、読解力がない状態なのです。

決して生まれつきのものではありませんので、誰かのせいではありません。今日からでも、まず読書を始めていくことです。読解力を身につけるには、斜め読みや拾い読みではなく、精読をするのがおすすめです。

読解力がある人になるには

20代や30代はもちろんですが、すでに40代50代になっている人でも、読解力がない人のままで今後を過ごすのは、とても辛いことです。もしかすると自覚が薄い人もいるかも知れませんが、読解力がない人は周りから困った存在だと思われていることは間違いありません。

ただ読解力がない人は、空気を読んだり、人が何を言わんとしているのか、が分からない人なので自分がどう見られているのかを気づいていない可能性があります。非常に痛々しい状況です。

簡単な判別法は、「本を月に何冊読んでいるか」です。

言葉を知らない・文章やメールを見ても見落としが多い・いちいち言葉にして噛み砕いた説明がないと理解できない人のままでは今後の人生は厳しくなります。

少し時間はかかりますが、読解力がある人になるために、毎日トレーニングをする必要があります。詳しくは次の記事でも紹介していますが、読解力がある人になるには次の2つのことを実践することです。

読解力がある人になるには

1)本を正確に読むこと(最初は3回読む)です。字面を見るだけではなく、意味を考えながら読むのです。

2)内容の理解を確かめる。要約文や感想文を書くのが良いです。

まとめ

読解力がないとするなら、ことはかなり重大なことです。何より仕事に支障が出てしまいます。原因には、様々な要因の可能性があります。

ただ、文書や書類、顧客や取引先とのメールのコミュニケーションで、読んだつもりで、見落としていたことが原因となって、仕事のミスになることがあります。

原因の多くは、正確に文章を読めていないことです。さらにその原因を考えるところに解決策がありそうです。

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