「要約」は、学生にとっても社会人にとっても、馴染みある言葉です。
社会人は、仕事では毎日の会話さえ要約された話し方が基本になっています。では、要約という言葉の意味や類語・言い換えについて理解しているでしょうか。
理解しているつもりの言葉でも、言い換えや類語、また同義語や対義語などを知ることで、わかっているつもりだった言葉についての理解がより明確になります。
要約の類語サマリーとレジュメの違い・言い換え・同義語・対義語との違い
当記事では、「要約」の意味と類語サマリーとレジュメの違い・言い換え・同義語や対義語語との違いを解説しています。
要約の意味・類語|サマリーとレジュメの違い
要約の意味は2つあります。
1つは、本や文章の要点をまとめることです。あるいは、まとめたものです。主要な内容を簡潔にしたものです。
もう1つの意味は、約束をすること、契約を結ぶことという意味があります。
学生や社会人が通常使っている「要約」は、「要点をまとめる」意味で使用することがほとんどです。
英語では、summary(サマリー)やdigest(ダイジェスト)、フランス語ではresume(レジュメ)、ラテン語ではagenda(アジェンダ)が要約の意味を持っています。
レジュメ(レジメ)は要約・要点の意味のフランス語
社会人はほとんどレジメと発音していて、もはや日本語です。大学生や就職活動中の方にとっては、レジメというと、履歴書や職務経歴書の意味の方が馴染みがあるかもしれません。
前述のように、会議前のメールに添付して配布されることが多いです。会議の内容やスケジュールについて書かれています。
アジェンダはレジメと同じ意味
アジェンダは、ラテン語由来の英語で、予定の意味になります。会議で協議する内容や予定表です。ですので、レジメとの違いは、語源以外にはほとんどありません。
サマリーは会議の後のまとめ
ビジネスでは微妙に使い分けられています。例えば、会議の前に配布される資料(会議の内容やスケジュール)には「レジュメ(レジメ)」と「アジェンダ」の言葉が使われ、会議が終わった後に内容をまとめたものが配布される場合は、「サマリー」が使われるのが一般的です。
要約の類語・言い換え・同義語
類語とは、意味が似ている語です。類義語とも言います。言い換えとは、同じ意味を別の言葉で言い直すことです。同義語とは、形は違うが意味が同じ語です。
いずれも形に違いはあっても、意味は同じか似ている語を表している言葉です。
「要約」の場合は、類語は「サマリー」、言い換えは「かいつまんだ話」、「大まかな部分」、同義語は「大要」・「概略」などとされます。
要約の対義語
対義語(たいぎご)は、意味が反対の意味の語、対照的な関係にある語とされます。
要約の場合では、要約が要点をまとめて簡潔にしたものです。反対の意味となれば、詳しく全体をということになりますので、「全容」や「詳細」ということになります。
まとめ
社会人は、社内で仕事の話をするときは、会議の場以外でも簡潔に話すこと(=要約して話す)が基本になっています。
つまり敬語マナーをおさえた上で、なるべく簡潔であり、大事な点を漏らさず要約して表現することになります。場合によっては、「言い換え」や「類語や同義語」を使った表現も必要になります。
重要ポイント(要点)を絞るのが苦手な方や、丁寧に話そうとすると、ついつい時系列で詳しく話してしまうくせがある人は要注意です。多くの場合、話の途中で長い話になってくると、相手の心のなかに、「結局この話は何を言いたいのだろう」が発生します。
この時点で、相手はじっと聞いている状況に耐えられなくなっています。普段から敬語マナーを踏まえた上で簡潔に話すことです。但し、単語で話すのでありませんので、誤解のないように。
関連記事一覧