あなたは知らないことや分からないことがあったときに、どうしているでしょうか。
すぐに調べる人ですか?あとで調べますか?スルーしてます?調べようと思ったのに忘れてしまう人でしょうか。この対応の仕方をどうしているかで、気づいたときには、「理解力がない人」になってしまっている可能性があります。
あるいは周りに理解力がない人がいるというケースもあります。理解力がない人は相手の話や指示を正確に理解するのが苦手です。その結果、自分勝手な解釈で行動してしまうのです。それは仕事のミスとなり、ミスを繰り返すことで周りの信頼や評価をなくしてしまいます。
当記事では、理解力がない人の特徴と原因と改善方法について、解説しています。
理解力がない人は仕事のミスで信頼と評価を失う特徴がある
冒頭の「知らないこと・わからないこと」への対応は、すぐに調べる人以外は、理解力がない人になってしまうリスクがあります。仕事をしていると、一つの知らないこと・分からないことに連鎖して、どんどん増えていきます。
放置していると、あっという間に「理解力がない人」になってしまいます。また、本を読まない人も、「理解力がない人」になる可能性が高いです。本を読まない人は、相手の話を正確に理解することや、文章や資料を誤解をせずに理解することが、苦手な人が多いからです。
先にお伝えしますが、自分ではない誰かが理解力がない人の場合、本人が気づいて改善しない限り、対策はありません。そして周りからは理解力のない人だと認定され、相手にされなくなってしまいます。理解力がない人の特徴を読んでいただくとわかりますが、他人のアドバイスは否定しますので、無理に伝えようとすれば、関係性が壊れます。ご注意ください。|
理解力がない人とは
理解力を読解力と誤認している人がいます。似てはいますが別のことです。
読解力は、本や文章を読んで内容を理解する力とされていますが、昨今はメールのコミュニケーションが増えたことで、相手の文章から相手が何を言っているのかを理解することも含めて読解力といわれています。
理解力とは、言葉や文章に限らず、全ての物事に対して仕組みや状況・筋道などを適切に判断する能力のことです。理解力が高い人は、相手(主に上司や顧客など)の話や指示に対して素早く正確に対応し行動することができます。
理解力が低い人や理解力がない人は、相手への対応が遅れたり、間違えた行動をしてしまいます。当然仕事のミスへとつながります。
理解力がない人の特徴
理解力がない人の特徴を紹介します。筆者の社会人40年間の体験から主だったリアルな理解力がない人の特徴を紹介しています。該当する項目が多いほど、症状は重いです。
ちなみに、ビジネスマンとしての理解力がない人の中には、有名大卒の学力を持つ人が実在します。一般的な試験勉強に関する学力(ほぼ記憶力)と仕事に使う言語力や思考力は、全く別の能力です。
1)正確な理解をしてないのに、確認不足のままで物事を進めてしまいます。
2)相手から質問を受けても答えられませんし、場合によっては逆ギレをします。
3)自分がわかっていればいいというスタンスになりがちで愛への説明が不足したり曖昧になってしまいます。
4)他者からのアドバイスを受け入れることができません。反発や無視をしてしまいます。
5)不十分な知識と情報で一方的に決めつけて断定してしまいます。
6)情報収集や分析能力が低いです。根拠が薄いのに自信だけがあるケースもあります。
7)コミュニケーションが苦手で、相手の話を十分に聞き取ることができません。
理解力がない人は理解していないのにわかったと返事をする
理解していないのに、理解したのかを確認されると、理解しましたと答える人が多いです。まるで条件反射のようにです。また現実には理解していないのに、その場では理解したと思い込んでいる可能性もあります。あるいは、表情が固まったまま固定する人もいます。
問題なのは、理解不足の状況なのに物事を進めてしまうことです。当然失敗します。
理解力がない人は記憶力がない可能性がある・何度も同じ失敗をする
人間の新しい記憶は、再読や復習をしなければ、数分から数10分で忘れてしまう短期記憶として認識されます。学生時代には試験勉強などは何度も復習をしたのはそのためなのです。しかし理解力がない人は、仕事に関しては復習をせず、記憶にも残っていません。何度でも同じ失敗をします。
人は体験から学ぶといいます。初めての仕事は、誰でも失敗することはありますが、2回目以降は体験が生かされて失敗しなくなっていくものです。しかし理解力がない人は、仕事で覚えた体験がアップデート(更新)されません。仕事の体験が終わるたびにリセットされるようです。何度目の仕事であっても、常に初心者の体験しか持っていません。
理解力がない人は既存パターンから外れる応用はできない
仕事に携わる経験が長くなれば、いつも同じパターンの仕事ではなく、応用が必要な場面に出会います。しかし理解力がない人は、最初に思い込んだ仕事の流れのパターン以外に対応ができません。前例を応用して、状況に応じて変化させた仕事のやり方をすることができません。
業務上の知識や体験が、それぞれ独立しているようです。全く同じではないが、関連性が高い知識体験を、次の仕事に活かせないのです。
理解力がない人は思考しない
有名大卒の学歴がある人に見られる傾向です。仕事に必要な資格試験には、異常と思えるほどの情熱を見せることがあります。一生懸命に取り組む姿・気持ちを仕事に向けることができません。理解力がない人は、知識がある事柄についても、そこから想像や連想から思考することができません。
理解力がない人は説明ができない
自分の考えや体験を他の人に、説明することができません。すぐに思考停止状態になってしまいます。最悪なのは、電話で受けた内容を担当者に伝えることが、正確ではないことです。覚えていない部分は、自分で作ってしまいます。
上司や同僚に対して、説明や報告ができたとしても、その場しのぎに応えることが多いです。理解力がない人は、その場しのぎの結果、自分が発した言葉を忘れてしまいます。もしかすると忘れているのではなく、そもそも記憶していない可能性もある。会議の議事録を見て、「私、こんなことを言いましたか」などと言っている場面があります。
理解力がない人は相手に対する想像力がない
相手の気持ちについて考えてることが下手です。相手に対して関心がなく、意図を汲み取ることはできないのです。それなのに、営業の仕事を選んでしまっている人がいます。成果を上げられるのは、契約することを決めている相手と巡り合った時だけです。
相手には関心がないのに、他人が自分をどう思うのかについての関心は高いです。
理解力がない人は自分勝手な解釈で物事を進める
社内やチームのルールを守れない傾向があります。合意をする場に同席していたとしても、聞いていないのか、忘れているのか、理解していないのです。
理解していない部分については自分勝手な解釈で、理解していると思い込んでミスを犯してしまいます。自己評価や自己肯定感が、普通の人よりも強いのかもしれません。理解力がない人の発言の中には「自分」が度々登場します。仕事の進め方についても「自分のやり方」を主張したがりますが、実際には根気がなく自分のやり方を貫くことはしない。
理解力がない人は他者からのアドバイスは受け付けない
理解力がない人は、他人のアドバイスを受けつけない傾向があります。同僚だけではなく、上司に対しても同様です。否定されていると感じているのかもしれません。上司に対しては、一見うなづく姿勢をとりますが、実際には承諾していません。
理解力がない人の原因と対策
理解力がない人になってしまった原因にはいくつかありますが、多くの場合次の4つが考えられます。
1)相手の話に対して聞く姿勢や集中力が欠けている
2)視野や知識が狭いので物事の全体感や構造が見えていない
3)相手に対するコミュニケーション能力や表現力が不足している
4)自己中心的で他者への興味が薄く共感レベルも低い
相手の話を聞いているようでいても、実は他のことに注意が散らばっていて大事なことを聞き逃しているのです。
理解している部分が狭く、知識も少ないために、理解が低く偏っています。本を読まない人に多いケースです。
自分が理解力がない人なら
もし自分自身が理解力がない人だと気づいて、当記事を読んでるのでしたら、改善の可能性があります。1番の対策は「意識」だからです。理解力がないことへの意識の変化があればこそ、当記事を読んでいるのだと思います。
理解力がない人に対しては、前述の「理解力がない人の特徴」が周りの人が感じていることです。原因をスルーしてきた結果なのです。ただ、気づいたのですから、これから改善できます。
「意識の改善」はとても簡単で、とても難しいことでもあります。つまり言うのは簡単で、実践することが難しいのです。しかし難しくても、周りの人から「理解力がない人の特徴」のように見られ続けるのは、辛いことです。強い意識を持って改善することをお勧めします。やることは2つです。
1)分からないこと・知らないことは放置しないで、調べる
2)本を読む
放置クセがついている可能性があります。クセを治すのは大変だと思いますが、理解力がない人のままでいることは、その何倍も辛いはずです。分からないことがあったら、なんでもすぐに調べるようにしましょう。
そして本を読むことです。相手のいうことをきちんと聞いてない人や資料をよく見てない人は、本を読まない人に多いです。ジャンルは漫画以外ならなんでもいいです。ただし、考えながら読んでください。言葉の意味もわからない場合は、すぐに調べることです。
理解がない人への対策
もし理解力がない人が自分ではない場合は、どうすればいいのでしょう。
本人に気づきがない限り、難しいです。理解力がない人の特徴で示したように、他人のアドバイスに対して否定的だからです。本人から相談があったときに、優しく教えてあげることです。
すでに理解力がない人だとわかっていても、「このままだと理解力がない人になってしまうかもしれない」と教えて、特徴を教えてあげることです。アドバイスは受け付けませんので、理解力がない人になると周りの人からどう見られてしまうのか、教えてあげてください。
まとめ
理解力がない人は、前述の特徴の他に、人からどう思われるのかを気にしているのに、他人の目を通した自分の姿には気づいていません。
自分自身が理解力に不安を感じている方なら、当記事を読んでいただいたことで、気づきが生まれていると思います。周りの人から、見られている様子がわかったかもしれません。
強い意識を持って改善しましょう。
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