読書レポートの要約の割合はどの程度の配分にすべきか

読書ノート 要約 割合

高校までは読書感想文を書いていたと思いますが、大学からは読書レポートを提出するように指示される事が増えるはずです。読書レポートは、社会人になってもレポート提出の指示がある場合があります。

どちらの場合も読書レポートの内容の基本は同じです。当記事では、最も一般的な読書レポートの構成である「要約+考察」で書く場合の要約の割合(字数配分)について解説します。

目次

読書レポートの要約の割合はどの程度の配分にすべきか

読書レポートを書く際に、うっかり要約文だけを書いたり、ほぼ読書感想文を書いてしまっては、レポートの評価は低評価になる可能性が高いです。

読書レポートは、大学生にとってはテストの代わりに実施されることも多く、重要度は高いです。また社会人の場合、社員の読解力や文章力、そして思考力や判断力・調査力という面において、どの位の能力を持っているのかを判断するために行います。(ちなみに社会人になって以降は学歴は評価の要素として考慮することはありません。それよりも実際の能力を重視します。)

では読書レポートにおいて、要約の割合はどのくらいを目安とすると良いのでしょう。

読書レポートで高評価を目指すなら要約の割合は2〜3割にする

読書レポートは、一般的な論理的思考で書かれる文章と同様に、「序文・本文・結論」の構成で書くのが良いです。

問題の「要約」は本文に書きます。要約の字数の割合は、2〜3割が良いです。要約の割合に4〜5割もスペースを割くようでは多すぎます。

要約は本の内容であり基本は皆同じ

要約はそもそも題材となる本の内容説明であり、要約力や文章力は問われますが、人によって違う文章が書かれることは本来ないはずだからです。要約は、まとめる要点の中でどこまで言葉を削るかの問題でしかないからです。

評価者が注目するのは考察部分|要約の割合は少ない

評価者とは、大学なら教授、企業なら経営者や管理者です。評価者が注目するのは、良い要約ができているのかではなく、考察部分で、どれだけの調査を行い、問題提起や主張では、何を根拠に思考・判断をしているのか、です。もちろん、合わせて読解力や文章力にも注目します。

要約は本文に書く

要約は本文に書くのがセオリーです。序文では、何について書かれたレポートなのか、どういう調査を行って、どういう結論に向かうのか、について記載します。

本文では、要約を書いた後は、関連する事実調査(文献やネット調査)から、問題点や自分の意見を客観的に書きます。個人の意見であっても事実や調査に基づいている必要があります。(この点は読書感想文との違いです)

当然意見の根拠も記載します。そして、結論部分では主張と根拠をまとめ、本に対する批評を述べます。今後に対する課題が残っている場合は、結論に追加して書くと良いです。

読書レポートの重要部分は要約ではありません

本を読んだ後は、要約や感想文を書いてきた経験から、誤解をしてしまう可能性があります。しかし読書レポートにおいては、最も重要なのは、どういう思考と判断をして、問題提起や批評をしているのか、にあります。

読書レポートにおいて「要約」は、構成の中の一つの要素でしかありません。大事なのは、調査と検証をもとに問題提起や意見を客観的に考察することです。

まとめ

読書レポートの要約の割合は、3割前後に抑えることです。

また読書レポートに書く自分の意見は、調べたことを根拠として客観性があるものにする必要があります。読書感想文に各個人的な意見とは違います。

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