読書レポートは高校生にも出題|書き方の基本は同じ

読書レポート 高校生

最近は高校生にも読書感想文ではなく、読書レポートの提出を求めるケースが増えていると聞きます。

そこで当記事では、高校生の読書レポートの書き方について解説いたします。

目次

読書レポートは高校生にも出題|書き方の基本は同じ

以前は高校生への課題といえば読書感想文ばかりでしたが、最近は高校や先生によって、読書レポートの提出を求めるケースが増えています。さらに入学が決まった大学から高校在学中に読書レポートの提出を求められるようにもなっているのです。

ただ読書レポートは大学生や社会人でも、定義がやや曖昧なところがあります。

ですのでネット検索をしても読書感想文と同じで良いという声や、要約を書けばいいという声もあります。しかし名前が違うのですから、当然書くべき内容も違います。

当サイトでは、読書レポートの書き方について、別の記事でも紹介しています。当記事では、高校生の方にわかりやすい解説に書き直して紹介いたします。

読書レポートで高校生は何を書けばいい

高校生の読書レポートでも基本は同じです。ただ出題者の先生の指示に合わせて書くのが最善です。先生によっては、読書感想文と同じ意味で、レポートとしている場合もあるようです。特に指定がない場合は、当記事紹介する内容をご参照ください。

高校生の読書レポートも一般的な基本型は、「序文ー本文ー結論」の構成からなっています。

序文には、読書レポートではどういうポイントについて考察したのかと、結論につながる伏線を書きます。文字数は全体の10%を目安にします。

本文には、本の要約と考察(本の内容について調べて他の参考文献(書籍)を根拠に自分の意見を書く)を書きます。文字数は要約に全体の30%、考察は全体の40%を目安にします。

結論は、本に対しての評価と課題を書きます。文字数の目安は20%です。文字数の目安はあくまで参考です。

読書レポートに書くのは、感想ではなく批評としての意見です。

読書レポートに読書感想文を書くのは基本NG

読書レポートは、多くの高校生が書いている読書感想文とは違います。

読書感想文は、本を読んで感じたことを主観的に書いたものです。

読書レポートでも、自分の意見は書きますが、自分が感じただけではなく、客観的な根拠に基づく必要があります。具体的には、本のテーマに関連する書籍を複数取り上げ、内容を拾い読みするなどして、根拠として引用します。

ですので、感想ではなく意見を述べるという点が大きな違いになります。ただ繰り返しですが、先生側から「読書感想文と同じで良い」と言われる場合があるかもしれません。その場合は、感想文で良いと思いますが、他の人が考察方の読書レポートを提出していれば、評価に差が生まれる可能性はあります。

読書レポートを書く高校生が本を選ぶ

読書レポートの課題図書は、ある程度指定されると思います。高校生の場合、新書が指定されるケースが多いです。

新書は専門的な内容が書かれているものが多いです。もし具体的な指定がない場合は、多少なりとも興味がある分野に関連する本を選ぶと良いです。

全く関心がない分野や難しすぎる内容のものは、本の内容を読み込む前に挫折する可能性があります。自分にとって読みやすく少しでも興味を感じるテーマがおすすめです。

読書感想文よりも内容の理解が重要ですので、時間が許せば2回か3回読んでおくことをおすすめします。その間に、テーマに関連する他の本を見つけておいてください。

高校生の読書レポート|序文の書き方

序文は読み手に、本文をわかりやすくするために、書くものです。

本文の考察ではどういう点について考察しているのか、あるいは結論の伏線を書くことで、読み手に読書レポートの内容の方向性を示す部分です。

どういう文献を参照し、考察したのかについて書いてもいいです。

高校生の読書レポート|本文の要約の書き方

要約は本の内容を簡潔にまとめた文章です。本の内容を説明する文章ですので、本来は要約を書く人によって、差異が発生しにくい部分です。

小説以外の多くの場合、本の最後の部分か最初の部分に、著者が一番言いたい要旨が書かれています。その要旨に基づいて、段落や章ごとに要点を見つけます。

本を読むときに、要旨を見つけ要点を抽出することに意識しマーキングをしておくと、後の作業がしやすくなります。

次に要点をまとめて要約をしますが、2000字の読書レポートとすると、要約部分の目安は400字から600字です。おさまるように、削れる部分は削ります。主語と述語の関係性を考慮しながら、整えます[

高校生の読書レポート|本文の考察の書き方

読書レポートの中で、一番重要な部分が本文の考察です。

評価の多くが、考察の書き方で決まると言っていいです。本に書かれている著者の主張・論点に対して、正しいと言えるか・前提としている条件などに偏りはないのか・漏れている要素はないのか、などの点について本から読み取ります。それらの点について意見を書きます。ただ根拠あっての意見です。

ですので、「・・・と思います。」では感想になってしまうのでNGです。

「参考文献・・・にも・・・と記されており、そのことから・・・といえます。」などとします。根拠は、参考文献から引用しましょう。根拠を示すことがとても重要です。

ただ注意すべきことは、必ずしも問題提起型の意見である必要はありません。否定ではなく、批評だからです。

ですので、同じく引用を根拠として、「よって、著者の・・・という主張は正しい。」としても良いです。また、著者の主張・論点は、2〜3点取り上げた方が良いです。

高校生の読書レポート|結論の書き方

結論は、本文の考察からの総合的評価として意見を書きます。

また問題提起型の考察になっている場合、課題として残していることがあるはずなので、その点も忘れずに書きましょう。

読書感想文では、「・・・と思います。」「・・・と感じられます。」などの表記が多くなりますが、読書レポートは報告書としての性格があります(レポートですから)。ですので調べたことについて、個人的な意見ではなく、根拠がある意見の報告として書くものです。

まとめ

高校生の読書レポートの書き方について解説しています。

高校生だからといっても、読書レポートの名前があるのですから、基本的に書き方が大きく変わるものではありません。

高校生の方が分かりやすいように書き直しています。

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