本の要約とレポートと読書感想文の違い

本,要約レポート

本の要約を書けば良いのか、感想文なのかか、あるいはその両方なのか、何を書けば良いのかよく分かっていない場合があります。

もしかすると、題材書籍以外にも読んで調べる必要があるのかしれません。

もし「〇〇〇を読んで考察しレポートを提出して下さい」と言われたら、意見を求められているのです。意見(問題提起や反論)を書くには、他の本も調べる必要があります。

問題は、出題者から何を求められているのかを確認することです。

目次

本の要約とレポートと読書感想文の違い

高校までは、読書感想文を書くのに苦労していたのに、大学や社会人になると、出題内容が増えます。

「〇〇〇を読んで要約し提出して下さい」と「〇〇〇を読んでレポートを出して下さい。」です。

更に後者の「レポート」は、「読書レポート」や「要約レポート」などと出題者によって、違うこともあります。

読書感想文では、本を読んで感じたことを書いていれば良かったのに、レポートとなると書く内容にも違いがあります。

その違いについて、解説をします。但し出題者によっては、言葉の意味を取り違えている場合があります。「レポートを提出」と言われたら、求められているレポートの内容はどんなものかを確認した方が良いです。

本の要約をして提出する場合

本,要約レポート

「〇〇〇を読んで要約し提出してください」という出題であれば、一見すると最も簡単そうに見えます。しかし実は、緊張する必要があるかも知れません。

それは読書感想文やレポートと違って、正解が基本的に1つだからです。

要約は、要点を抽出して、作者の要旨に沿って、要点をつないで短くまとめる事です。本の重要部分は読み手が違っても変わらないはずです。また、まとめるルールとなるのは作者の要旨に沿うことなので、要約者によって変わるものではないからです。

要約文を構成していく言葉の選び方によって、印象の違いはあるかも知れません。しかし、もし大きく違いがあれば、要約を間違えてる可能性があります。要約には基本的に正解があるということです。

本や文章の正確な読解力と、再構成する語彙力と文章力が問われます。

本を読んで読書感想文を書く

学校によって違いがあるかも知れませんが、小学校の高学年に始まり、中学校高校と読書感想文には悩まされた人は多いと思います。日本人は記述問題は得意ですが、論述問題は苦手な人が多いからです。

しかし要約文やレポートの提出に比べると、最も自由度が高いことが読書感想文の特徴です。また、要約文のように正解があるものでもありません。

また、例えば本の全体ではなく、1ページにだけ心揺さぶられる印象を持ち、更に深く掘り下げて1500〜2000文字書かれた読書感想文があったとします。

もし本の主題となるテーマに触れておらず、心揺さぶられた1ページに特化した感想文だとして、読み手は多少違和感を感じるかも知れませんが、正解不正解ということにはなりません。

面白い感想文という評価になるかも知れません。

本を読んでレポートを書く場合は出題テーマに注意

大学生でも社会人でも、レポート提出の課題の場合は、出題者に求められているテーマについて確認をしておいた方が絶対に良いです。

冒頭に示したように、出題者が意味を取り違えている場合があるからです。

本来レポートといえば、報告書のことです。そう考えると、要約を求められているか、という可能性もあります。しかし一般的に本を読んだ後のレポートといえば読書レポートであり、「要約+感想」を求められている可能性があります。

また通常は要約文の場合なら、要約者は意見は書かないものですが、レポートですので「要約+意見(問題提起や反論)」としてエビデンスを加えて書く場合もあります。

本の要約レポートが考察を求める出題なら

レポートでは「要約+考察」として書く事です。

出題者に求めることを確認したときに、単なる感想ではなく、意見を書くようにと言われた場合です。その場合、よく調べて考える必要があります。つまり、考察するということです。

「〇〇〇を読んで考察せよ」ということであれば、要約をした上で、よく調べて問題提起や反論を考える必要があるということです。

当然調べたことのエビデンスも必要になります。頭の中だけで、考えたり感じたりだけでは不足ということです。

また本の要約が、章ごとにまとめて、3つ〜4つとあるのなら本文は「要約と考察」として、それぞれについて行います。最後のまとめ(結論やおわりにと表示しても良い)でも軽く触れることです。

本の要約を書くのが苦手

そもそも本の要約が苦手な人はかなり多いです。日本人の場合は記述は出来るが論述は苦手という人が多いからです。外国の人は逆です。ですので、記述がダメでも、論述でも点数を稼ぎます。

その根本にあるのが、要約が苦手ということにあります。要約をするのには、読解力で全体を読み、語彙力と文章力で要約文を組み立てる必要があります。

海外諸国の人の方が読書率が高いことが関係しているように思われます。

本の要約のやり方は要約の書き方のページで詳しく紹介していますのでご参照下さい。

当記事では、要約するためのポイントだけをお伝えします。

要旨と要点を意識して読む

本の要約では1度か2度本を読むはずです。要約するという目的が明確なときは、要旨と要点を意識して読むことです。内容の理解は当然必要ですが、分析的に読むという意識が必要です。要点と思われるところにドンドン付箋を貼りましょう。

要旨はタイトルと最後の部分か最初の部分に

要旨は作者が本を通じて一番強く発信したいこと伝えたいことです。タイトルに明確に表れている場合もあります。また、終わりの部分か始まりの部分に書かれていることが多いです。

本の「肝」とも言える部分です。案外短い一文かも知れません。

要点は目次の見出しを手がかりに

後で要約文を作るときに使う部分が要点です。本の形態によりますが、章や節で文章が区切られている場合は、章ごとに要点を見つけて下さい。

大事なこととして書かれている文章は沢山あるはずです。その中で、要旨に関連する文言が入った文章を見つけて下さい。目次の見出しに要点の手がかりがあることは多いです。

まとめ

本の要約・レポートを求められた場合には、書くべき内容について確認をしておかれると良いです。

場合によって、要約・レポートのやり直しか低評価になってしまいます。特に社会人の場合なら、今後の昇進昇格の判断材料になる可能性もあります。(同期入社が数人いるなら)

単に要約と感想を書くのか、考察までする(意見を書くのか)ではまるで違うからです。

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