読書レポートはテンプレートで書くと読み手が分かりやすくなる

読書レポート,テンプレート

一般的に、中学高校までは読書感想文の提出を求められます。(最近は高校でも読書レポートに変わりつつある)

大学では、読書感想文の場合もありますが、多くの場合は読書レートの提出を求められるようになります。実は、読書レポートは全ての企業ではありませんが、社会人になってからも求められます。

大学生の場合と社会人の場合は、意味合いはかなり違うように思います。

取りあえず的な提出をすると、その後数年間は後悔することになってしまいます。

また最近は高校でも読書レポートを提出するようになってきているようです。大学入学が決まった高校生は、高校在学中から読書レポートの課題が出ると聞きます。高校生の方に向けて、少し分かりやすく書き直した記事も参考にご覧ください。

目次

読書レポートはテンプレートで書くと読み手が分かりやすくなる

読書感想文には一般的にテーマの指定はありません。本を読んで感じたことを中心に書く事になります。

しかし、読書レポートとなると、書くべき内容にはかなり違いがあります。

例えば「〇〇〇を読んで、□□□について、レポートを提出すること」などという出題をされます。

殆どの場合は、書式の制限もないはずです。(むしろある程度の縛りがある方が書きやすいのですが)

読書レポートはテンプレートを使って書くとラク

読書レポート,テンプレート (1)

読書感想文も同様ですが、読書レポートも書くのが苦手という人に共通していることがあります。それは、白紙の紙に下絵なしに、どうやって絵を描こうかと悩んでいる姿に似ています。

実際には下書き無しに絵を描き始める人はいますが、そのレベルに成長するまでに、膨大数の絵を描いてきています。沢山の絵を描いてきた人でなければ、白紙から書き始めることはかなりハードルが高いのです。読書レポートも含めて、文書を書くことにも同じことが言えます。

読書レポートの場合も、何と何について書くのか、どういう順番で、それぞれどの位の割合(文字数)で書くのかを決めます。これが構成の大枠を決めることになります。

次に書く内容のそれぞれを深掘りし、仮称の見出しをつけていきます。仮称でも見出しをつけると書くべき範囲がグッと狭まります。

この書くべき大枠は、いくつかのパターンを作れば、使い分けられます。これがテンプレート(たとえば序文・本文・結論など)です。

実際にテンプレートから書き始めると分かりますが、テンプレートのフレームを骨子や枠として、それぞれの部分に集中して書く事を進めていくことが出来ます。これが書きやすく、ラクに感じることなのです。

読書レポートを書く|テンプレートはそのままでも応用してもよい

読書レポートのテンプレートに限ったことではありませんが、テンプレートは可変性のあるフレームです。つまり、そのまま活用しても良いし、場合によっては部分的に応用し変更するのはあり得ます。

読書レポートにしろ、要約文や読書感想文にしても、書き方の内容の順番が決まっているわけではありません。読み手に分かりやすい伝わりやすいことを想定して作られているものです。

ルールごとではありません。例えば、今回の題材の場合なら、この部分は少し変更した方が分かりやすいと思われることもあり得ます。

読書レポートのテンプレート参考例

一般的なレポートや文書、あるいは報告書や稟議書等が、ベースに使っているテンプレートには①[序文・本文・結論]、②[結論・理由(根拠)・事例]、③[問題提起・状況説明・付帯情報]等があります。

読書レポートのテンプレートでは、①番をベースにするのが使いやすいと思われます。

読書レポートの序文に書くのは

序文には、「作品情報」と「本文で何を伝えるのか」を書きます。何を伝えるのかについては、期待をさせたい部分ですので、題材書籍の要旨となる部分に、ごくシンプルに触れておきます。

序文は必ずしも最初に着手する必要はありません。本文と結論を書いて、最後に序文を書くことは多いです。最初に本文と結論の内容と見出しを考えた上で書き始めたとしても、本文と結論を書き終えたときに序文に何を書くべきなのかが変化していることが少なくないからです。

読書レポートの本文に書くことは

本文の前半には題材書籍の要約を書きます。要約の書き方については、当サイトの記事で紹介していますが、章ごとに行うのがおすすめです。但し、レポートのテーマが指定されている場合は、テーマに合わせて要点を取り上げるものと、そうではないものに仕分けます。

本文の後半には、要約を深掘りする書き方と著書に対して問題提起をする書き方が出来ます。出題者のテーマによって選択します。クリティカルシンキングの視点を取り入れることで、読み手は深く読書したレポートであることがわかります。

深掘りする場合は、根拠や事例を本書(題材書籍)以外から取り上げることも有効です。あるいは、反論提示をするテーマならば、本の後半で、本書の著者の要旨に対して反論を行い、反論を支えるエビデンスを示すことです。

エビデンスとは根拠のことです。ほとんどの場合は、事前に関連するテーマで書かれた書籍を参考文献として用意しておき、根拠として引用します。ただ引用についてはルールがあります。ルールに沿って引用されていないと、著作権侵害の疑いを持たれてしまいますので、注意して活用する必要があります。

読書レポートの最後は結論を書く

本の振り返りから、要点を拾いながら、結論とします。文字数の割合は、序文が10%、本文が80%、結論が10%です。本文は、前半と後半で40%40%を目安とすると良いです。本の始まりにも「結論」を置くことで、読み手にとって読みやすく理解しやすくなります。

以上が読書レポートのテンプレートの1つです。そのままでもいいですが、状況に合わせて応用してもいいでしょう。ポイントは、読み手に分かりやすく、伝わりやすいことです。

当然、途中で専門用語が出てくれば、簡単に説明することも必要です。書き手の使命は読み手にわかりやすい文章を書くことです。専門用語で盛りだくさんのレポートを書くことではありません。

まとめ

読書レポートのテンプレートについて、テンプレートを使うことの意味と、テンプレート参考例を紹介しました。

テンプレートを使うのは、書き手にとっては書きやすくなるということになりますが、読み手にとってもわかりやすくなるというメリットがあります。また、決してルールではありませんので、読み手にとって分かりやすくなるようにアレンジすることは有効です。

テンプレート参考例も紹介していますので、参考になれば幸いです。

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