ある日「理解力が低いんじゃないの」と言われることがあるかもしれません。
かなりショックを受けるかもしれませんが、実際には理解力が低い人は、かなり多いはずです。筆者が経験の中で、新しいプロジェクトを始める前にチーム員に、理解度確認試験(プロジェクトに関する知識力を高めるために実施)を繰り返し行い、知識を高めていました。
分からないことがあっても、本当に理解力がない人や低い人は、質問して教えてもらおうとしません。どの部分を質問すればいいのか理解や整理ができていないからです。
なお、当記事で紹介する理解力がない人たちは、普通に4年制の大学を卒業している学歴を持っている人たちの実例をもとにしています。病気によって理解力が低いという方々のケースは含んでいません。
理解力が低いことが原因となっておきること
当記事では、理解力が低いとどうなるのかを実例をもとにして、解説をしています。
理解力はかなり意味が幅広い能力です。本や文章力を読んで内容を理解する能力は「読解力」といいます。読解力は理解力の一部です。文章についての理解力といえば読解力となります。
読解力は相手の存在が関係しています。ですので、文章を書いた相手が何を言わんとしているのか理解する能力も読解力の範疇(はんちゅう)とみなされます。
対して理解力とは、物事の道理や仕組みを把握していて正しく判断できる能力のことです。ですので、理解力が示す範囲はとても広いことになります。
理解力が低いことが原因となって何が起きるのか?
理解力が実際にどの程度低いのかによって、起こることは千差万別です。個人差がありますので、一言では説明が難しいです。当記事では、実際に起きたことを紹介しています。
理解力が低いままの状態でいると、彼(彼女)の周辺に起きる可能性があることは以下のとおりです。
個人差があることです。ただし約40年間の社会人経験の中に、同じようなケースは何度も登場しました。
何度もあったのなら、改善できたはずではないかという声が聞こえてきそうですが、改善できたかと思えるのは、ほんのわずかです。なぜかといいますと、彼(彼女)らは、他人のアドバイスを受け入れないからです。
実は理解力がないということは、相手に対して受け入れる能力がないということでもあります。ですので、自分自身に気づきが生まれない限り、アドバイスを聞き入れることはありません。聞き入れたフリはしますが、実際には受け入れないのです。
1)上司が指示したこと・会議で決めたことを実行しない
2)指示を受けたこと以外は、関連する出来事が真横で起きても関心を持たないし対応しない
3)独断で仕事内容を改造してしまう。指示や合意して決めたことと違う仕事をしてることを理解しない
4)何度でも同じ失敗を繰り返す
5)複合的な仕事は難しいので出来ない
6)トラブルが発生していてもクレームにならない限り会社に報告しない
7)わかったフリをしていることは、実は理解してないのに自分からわからないと言わない
理解力が低いとされる本人は、内面には様々な思いがあると思われます。しかし実際に起きていることを紹介すると、代表的状況は上記のようになります。
実は筆者の40年の体験の中には、有名国立大学卒業のキャリアを持つ人で、理解力がない人が、複数人の記憶があります。日本の大学入試が知識の確認試験であることの弊害です。思考したり判断したりする能力は磨かれていませんでした。

理解力が低い人は上司の指示や会議で決めたことを実行しない
上司の指示や会議で決めたことを実行しないことがあります。意図的に反発をしているとは考えられません。しかし毎日のように行動管理をするをしないと、決めたことではない行動を思いつきで始めてしまいます。その結果、行動計画は毎週同じような目標設定をすることになります。
理解力が低い人は真横で関連することが起きていても関心を持たない
先の説明と矛盾するようですが、会議で決めた後に強く影響することが発生した場合、計画の見直しを行う必要があります。しかし、理解力が低い人は、全く関心を示さず、行動します。
理解力が低い人は仕事内容を自分で改造してしまう
行動計画をきちんと実行した上で検証し、計画の途中変更を行うことはあり得ます。しかし、行動計画をほんの数日だけ実行しただけで、仕事内容の変更をしてしまいます。まるで思い付きのように仕事のやり方を変えていきます。
しかも前の計画を合意した相手(課長や部長など)への報告相談もなく変えてしまいます。
理解力が低い人は何度でも同じ失敗をする
推定ではありますが、一つの業務が終わるたびに、その時点までに覚えたはずの知識情報が、なぜか嘘のように消えてしまう人がいます。彼は関東の国立4年大を卒業していました。
なぜか経験(その事例に関する知識情報)が、次の仕事が始まる前までに消えてしまう人がいました。思い出させようと細かい事象についても話していくようやく思い出します。
そして、毎回同じ失敗を繰り返します。
理解力が低い人は複合的な仕事はできない
二つの仕事を組み合わせたり、前回うまく言ったことを組み合わせるなどの方法は、できません。
彼(彼女)にとっては、とても難易度が高い可能性があります。
理解力が低いとエンドユーザーとトラブルが発生していても上司に報告しない
営業という仕事は、ある意味で顧客に会うときは会社を代表して面談しているようなものです。営業の不手際によって、顧客からお叱りを受けることもあり得ます。会社の代表として面談しているのですから、顧客とトラブルになった場合、個人の問題ではなく会社の問題です。
説明しても理解できません。
理解力が低い人は、分からないことがあっても素直にわからないので教えてほしいとは言わない
だからと言って自分で調べることもしません。
後日問題が大きくなってから発覚します。彼(彼女)の中の何かが邪魔をして、素直になれません。
まとめ
理解力が低いことが原因となってさまざまなトラブルが発生します。
理解力がない人は、新卒者に限りません。また学歴も有名大学だったりします。一口で解説すると、学歴は仕事には関係なく、社会人になってからも読書を続けている人の方が、理解力が高いです。
また理解力は後天的能力です。つまり意識を持って練習したりなどの努力によって高められるものです。

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理解力が低いことが原因となっておきること*当記事
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