読解力は文章を読んで正確に理解する能力ですが、文章を読む場合の他に、相手が話す文章に対する理解力についても同様の表現をします。
読解力がない人と話す場面では、相手がイライラさせられて疲れるということが起きてしまいます。
なぜ、イライラさせられてしまうのか、疲れる原因は何でしょう。
しかし実はイライラさせられた人が、別の場面では自分が読解力がない人だと思われることもあるのです。
読解力がない人と話すと相手はイライラし疲れる
自分はイライラさせられる側だと思っている人が多いと思います。
しかし別の場面では立場が違っていることもあり得ます。例えば会社の場合なら、昇格などでステージアップしたのに自分の勉強が不足していると、そのステージにいる人から見ると理解力不足の人になってしまいます。
読解力がない人と話すと疲れるのは何故
読解力がない人と話すとイライラする人もいるでしょう。そして話しているうちに、疲れるのです。
なぜ、イライラして疲れてしまうのか。その原因は大きく3つに別れます。
1)常識的に理解しているはずのことを理解していない
2)話を部分的にしか聞いていない
3)自分本位の偏った理解をしている
理解しているはずのことを理解していない
社会人としての常識がないレベルの人も実在します。学歴や年齢から想像できないほど、一般常識がない人はいます。新人社員に限定したことではありません。恐ろしいことに、中堅社員や管理職の中にもいます。
つまり同じ職場にいて同じ方向(事業や業務など)を向いて、それぞれの役割の仕事をしているはずなのですが、実際には理解していることが違うので見ている景色が違うのです。
文章や話を一部分しか聞いていない
話の一部分を聞いてわかったつもりになってしまうのです。文章も同じです。恐らく分からない言葉や単語を読み飛ばしてしまい、わかる言葉だけをつなげて理解しているのだと思われます。
返事の良い人に多い気がします。
自分本位のかたよった理解をしている
先の理由と関連している場合もあります。全体を理解できていない状態で、自分が理解できる部分だけをつなげて、自分なりに理解し行動をしてしまいます。
口癖は「私なりに頑張ってる」です。会社の場合だと、会社としてトラブルや損失の元になる可能性があります。注意深く対応しないと、会社としての損害を引き起こすので怖い存在です。
相手が読解力がない人ならどう対応する
読解力がない人が相手の場合、注意深く対応する必要があります。中には障害を持っていたり、病気ということもありますが、多くの場合は読書をしてないことが原因になっています。
理解力がない・頭が悪いと決めつけるのは、注意してください。これまでに読書をしていないので、文章を読んで考えることがトレーニングされていないのです。
対応策は、立場や役割によっては話をしないという選択もあります。
また立場上、指導やアドバイスをしなければならない場合もあるでしょう。対応の仕方としては、できる仕事の役割へ配置変更をするか、細かくフォローし、丁寧にかつシンプルな言葉を使って指導することです。
可能であれば、動機づけをして業務の一環として読書をしてもらうという方法も有効です。
もしプライベートの関係性の場合は、そういう人だと認識して、そのまま受け入れることです。それが無理なら、話をしないという選択になります。
読解力がない人は上司や取引先担当の場合もある
読解力がない人は年齢の若い社員だけに限りません。
年功や過去の成果で昇格してしまった上司には、読解力だけでなく、要約力や文章力も持っていない上司もいます。残念なことに、こういう場合は受け流して、上司の異動か降格を密かに願うしかありません。
他人をコントロールすることはできませんし、さらに読解力がない上司となれば、合わせるしか対応策は見当たりません。
読解力のない取引先担当や顧客については、面倒でもその人が理解できるレベルに合わせることが、結局は近道と思います。急がば回れ、の発想です。理解度レベルに合わせて丁寧に対応することで、高評価が得られる可能性もあります。
読解力がない人は意図を汲み取れない人でもある
相手が読解力がない人である場合に、注意する必要があるポイントがこちらです。
読解力がない人には、意図を汲み取ることや行間を読むことを期待してはいけません。一つ一つを明確にして伝えなければなりません。文章の前後関係や、話の流れから推測できるだろうということを期待してはいけません。
事細かく話をしたり、文章にしておかなければ伝わりません。話や文章の一部分しか聞いていない可能性があるので、一々念を押しながら、伝えるところまでする必要があるかもしれません。
まとめ
読解力がない人にイライラさせられた経験がある人は少なくないでしょう。
対応するたびに疲れる経験もしていることと思います。関係性や立場によって対応策は異なります。
受け入れるしかない場合もあります。受け入れるとは、期待をしないということです。
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