輪読とは|輪読の意味とやり方|最速で本を理解する方法

輪読

読書の方法の中に、「輪読」という方法があります。

読書好きが順番に読書を進めていくというほのぼのとしたイメージがあります。実態はかなりハードな読書法で、最速で本の理解をすすめられる方法の一つなのです。

目次

輪読とは|輪読の意味とやり方

輪読 (1)

輪読(りんどく)とは、数人の人が順番に行う読書方法の一つです。

輪読の意味とやり方

輪読の言葉の意味は知らなかったが、職場や大学でやってた、という人はいるのではないでしょうか。輪読は、ある意味、最速で本を理解する方法とも言えます。

輪読の意味

輪読の意味とは、数人の人が一つの本を順番に読む読書の仕方ですが、単に読むだけではありません。本を読んだ後に、互いに解釈について意見を交わすことまでを含んで、輪読といいます。

ですので、友達同士で好きな本を紹介して、回し読みをするだけでは「輪読」とは言えないのです。

輪読の具体的なやり方|社会人の場合

大学なのか職場なのかで、やり方は多少違います。

まず紹介するのは、社会人が職場で行う「輪読」です。筆者の職場で実行されていたやり方について紹介します。

1)輪読のやり方は、1冊読む本を決めて、数人で順番に読みます。(マーケティングや問題発見解決関係の本が多かった)

2)具体的には、読むべき本が決められた順番で回覧されてきます。

3)細かなルールごとは、主催者か管理人によって決められますが、きついのは、読了日程が決まっていることです。(3日〜4日)

4)本が回ってきた時点で、次に渡す人の名前と期日が記載されています。

5)読み終えたら、期日までにレポートを提出し、後日全員分のレポートが回覧されます。

本来は、互いの解釈を知ることと、意見を出し合う場がある方が、さらに理解度は深まると思います。

しかし、筆者の場合は、部署や地域を、またいで実行されていましたので、互いの解釈の違いは、レポートの回覧で知ることになりました。これらも読書のアウトプットになります。

輪読のやり方|大学ゼミの場合

大学ゼミで行われる輪読の場合、社会人が社内で行う輪読とは様子が異なります。社会人の場合、理解度を高め合う方法として行います。時間の制約もあり、一同に会して互いの解釈を披露し、議論する場を作ることは困難であり、前述の方法のようにレポートを共有する方法などが現実的です。

しかし大学ゼミで行われる輪読の場合は、互いの解釈について意見を交わすことに重点が置かれます。本の内容やボリュームにもよりますが、1冊の本について担当分けをして要約にまとめ、それぞれがプレゼンする方法を取る場合が多いです。

解釈についての意見交換が輪読の主たる目的になりますので、担当した部分について「言葉」や「著者が引用した文献」や「関連文献」について、事前に調査し深堀りしておく必要があります。

本を最速で理解できる理由|ゼミや職場の教養レベルは上がります

一番きついのは、日程です。自分のいつものペースで読書していたのでは間に合わない場合もあります。

ハードカバーのビジネス書(10万〜12万文字)を3日〜4日で読み込んで、要約レポートを書いたり参考文献の調査を行うことになりますので、読書スピードはかなり早く行う必要があります。

自分の普段のペースで読んでいたのでは、他の人に迷惑をかけてしまいますので、必死に読んだ記憶があります。(通常業務後が読書タイムでした)

筆者の当時の経験では、マーケティングや問題発見や解決関連の書籍を題材に取り上げることが多く、かなり鍛えられた感覚があります。

輪読を実行しますと、ゼミや職場のメンバーの読解力のレベルは間違いなく上がります。最速で理解する方法と考えてよろしいのだと思います。

まとめ

輪読については、「読書>解釈>議論」という形式こそ決まっていますが、細かな運用の仕方は、運用者によってかなり違う部分があります。

先に紹介しましたように、社会人が職場の教養レベルをアップさせるために行う場合など、最後の議論のために、集合することなどは現実的ではない場合が多いです。その場合はレポートの回覧という方法でも自分一人で行う読書よりも理解度レベルは高くなります。

大学のゼミで行う場合は、社会時の輪読とは違う意味でなかなかハードかもしれませんが、読書の理解度レベルは間違いなく深まります。

輪読のやり方は、一般的な方法に囚われすぎずに、メンバーの状況に合わせて工夫すると良いです。

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この記事を書いた人

社会人経験約40年。仕事において強い必要性があり読書に目覚め、その後年収も急上昇。上場企業にキャリア入社し、50代に入り独立起業し会社経営。自分自身の読書に救われた経験から、読書によって人生が変わることを伝えたい。

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