一文の文字数は50文字以下が適切で読みやすい

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文章力が高い人が書く文章には、一文の文字数に目安があります。実は良い文章は一文が短めであり、読みやすく分かりやすいと言われます。

一文が長い文章は読みにくく理解しにくいのです。文字数が多い文章は、一読して意味を捉えきれずに、もう一度読む必要が出てきます。何度も読み直す状態が繰り返されると、読み手は読みにくくて分かりにくい文章だと感じてします。

当記事では、一文の文字数は50文字以下にすることが読みやすい長さであることについて解説してまいります。

目次

一文の文字数は50文字以下が適切で読みやすい

文章の読みやすさは、一文の文字数が大きく影響しています。一文が長いと読みにくいだけではなく、読み手は文章の意味を理解するのに苦労してしまいます。短い文章にすることで、読みやすさとわかりやすさを向上させることができます。

文字数の目安は一文あたりを25文字から50文字と考えられるようになりました。これは、ビジネス書や実用書などの文章に適用される基準です。小説やシナリオであれば、最も短くて構いません。

またすでに書いた文章を短く編集して読みやすくすることも有効です。方法の一つとしては、「〜で」「〜が」などの接続しで区切ることです。もう一つの方法は、述語に続く読点(、)で区切ることです。この方法を使って、長い文章を分割してみると読みやすくわかりやすくなることを実感できるはずです。

一文の文字数はかつて40文字〜60文字が良いとされていた根拠

ネット上の情報では、一文の文字数は40文字〜60文字が良いという表示が多いです。この根拠を調べていくと、1960年代に日本の心理学者であった波多野先生が提唱したという情報に行き着きます。(一部には新聞記者の40文字〜60文字ルールが目安という説も)

当時は、新聞の一文の文字数が90文字〜100文字だったようです。その状況に対して、波多野先生が、一文の文字数は40〜60文字が良いと提案したようです。

波多野先生の提案は、アメリカの文章心理学をもとに、日本語に応用したということです。

しかし最近では、各新聞社では一文が25文字〜50文字で表現するように変化してきているようです。

一文の文字数が50文字以下が適切と変化した理由の一つはモバイル端末

一行の文字数が、近年60文字以下から50文字以下に変化してきた理由は、ネット上の知識や情報に触れるためのデバイスがパソコン中心だった時代からスマホ中心に変わってことにあると考えられています。

例えば文章作成においてもパソコンではなく、スマホやタブレットで作成するように変化してきています。ネットニュースや検索結果のブログ記事をチェックする際にも、スマホやタブレットなどのモバイル端末から見る人が増えています。当然、画面の面積が限られていますので、文字数が多い文章は読みにくくなってしまいます。

一文の文字数は、画面サイズの小さいスマホでも読めることを前提として考える必要が出てきたのです。

読みやすい文章の一文の文字数は長くても50文字

確定的な根拠は、見当たりません。しかし間違いないのは、60文字を超える長い文章になると、読み手は一気に意味を捉えることができずに、返り読み(戻り読み)をしてしまうことです。

その要因となるのは、一文が長くなると、読み手は主語と述語、修飾語などの関係を把握しにくくなります。また記憶力や集中力にも負担がかかります。

結果、文章を読む速度は遅くなり、理解しにくい文章になってしまいます。読みやすい文章・わかりやすい文章を目指すなら、一文を25文字〜50文字を文字数の目安とすべきと考えられます。

しかしだからと言いましても一文が短すぎるのも文章が切れ切れとなってしまい、流れが分かりにくくなるというデメリットもあります。SNSのメッセージに代表されるような単語や単文だけの一文ではむしろ分かりにくくなるのです。ですので、一文の文字数は25文字〜50文字を目安にして、主語と述語の関係性に注目して作成することです。

メールの一文の文字数はさらに短めに

レポートや論文については、前述の通り一文の文字数の目安を25文字〜50文字において文章を作成すると、読み手は読みやすく分かりやすくなります。

しかしメール文を読む場合は状況が少し変わります。PCのメーラーソフトを立ち上げて文章を読む場合は、一文が25〜50文字の文章でも読みやすく感じるかもしれません。

しかし現在はメールは外出先でスマホやタブレットでチェックすることが一般的です。文章を確認できる画面のスペースはPCに比較するとかなり制限されます。ですので、メール文の場合の一文の文字数はさらに短めに考えておく必要があります。

文章の種類や目的、相手との関係性によっても変わってきます。しかし一般的にはメール文の場合は一文の文字数は全角で20文字〜30文字程度にするのが、読みやすい文字数とされています。

まとめ

読みやすくわかりやすい文章を書くには、一文の文字数は重要ポイントです。

読みやすい目安は、一文の文字数を25文字から50文字です。60文字を超える文章は、なるべく控えることが、文章力を高めることになります。パソコンで文章作成をする人は、長文になる傾向がありますので、ご注意ください。

メールの一文の文字数はさらに短くするのが読みやすい目安となります。

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この記事を書いた人

社会人経験約40年。仕事において強い必要性があり読書に目覚め、その後年収も急上昇。上場企業にキャリア入社し、50代に入り独立起業し会社経営。自分自身の読書に救われた経験から、読書によって人生が変わることを伝えたい。

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