文章力をつけるには、毎日本を読んで、文字と言葉を覚え要約の練習をして、何度も文章を書くことで、基礎から文章力を高めていく方法が正攻法の方法です。
しかし「そこまで待てません」という方もいらっしゃると思います。
最も簡単なのは、文章力がある人の文章を分析して真似をすることです。基本的な方法と合わせて紹介します。
文章力をつけるには何をすればいい|簡単なのは真似すること
文章力がないこと・乏しいことを悩んでいる人は、実は非常に多いのだと思います。社会人になると、文章を書く機会が増えます。また文章を書く機会が多い人ほど、年収が高いという傾向もあります。
できるだけスルーせずに、文章を書く機会をモノにして、評価される存在になっていきたいものです。
文章力がない人が多い原因は、本を読む人が少ないからです。本を読んでいないのですから、文章がどういう順番で書かれていればわかりやすいのか、言葉遣いはどうすれば良いのか、文体はどうなっていれば読みやすいのか、などについてわかるはずはありません。
様々な調査で、本を読む人の割合が約半分いることが分かっています。社会人になってから、自分が言葉を知らないことに危機感を感じて読書を始める人はいます。全体からすると、まだまだ少数派です。ですから会社の中は、文章力がない人だらけという状況にあります。
本を読んでる人は、語彙力や読解力があり、文章力もあることだけで優秀な存在と評価され、管理職に出世していきます。当然、収入も同期入社の人よりも上がるのが速いです。
文章力をつけることを面倒がらずに実践して得られることは、あまりにも大きいです。簡単に言えば、文章力を始めとする社会人としてのビジネスリテラシー(他に読解力や語彙力など)を面倒がらずに身につけた人が、昇進昇格しているのが現実です。
同期入社で、評価される人とされない人、出世する人としない人の違いは、こんなところにあります。ですから文章力をつけるのは、非常に大事なことです。そして文章力を上げるには願っているだけでは、身につくはずもありません。それなりの努力をしなければうまくはなりません。
文章力をつけるには何をすればいい
文章力をつけることは、会社員として仕事について、年数を重ねることで自然についていくと考えてる人がいます。しかも意外に多くいます。年数と共に自然に成長する成長率は0%ではありませんが、限りなく小さいものです。
その成長では、40代50代になっても文章力がある文章を書けるレベルにはなりません。
文章力をつけるには、意識的にトレーニングをする必要があります。緊急的には、先に紹介したように文章力があるとされる人の文章を分析して、真似て書くという方法もあります。
人は真似て学ぶものですから、ダメな方法ではありません。しかし社会人は文章を書く人ほど、年収が高い傾向にあることがわかっています。基本的なことも理解して、文章力をつける方が応用できる力がついていきます。
文章力をつけるには、基本を学んでトレーニングすることをおすすめします。
文章力をつけるには本を読むことから始めます
文章を力をつけるためのトレーニング方法は以下の通りです。
1)毎日読書をすること(読みやすいか分かりやすいかを考えながら読む)
2)毎日文章を書く(構成を考えて書く)
3)読書の中で意味がわからない言葉や漢字があったら自分で調べる(文章を書くには語彙力が必要)
4)読みやすさ・分かりやすさを意識して書く(読み手へ想像力を働かせて書く)
1)毎日読書をする
単純に文字を読むのではなく、考えながら読むことが大事です。
考えることは、文章の構成(構造)や、本の著者が何を言わんとしているのか、です。また読みながら、読みやすい(あるいは読みにくい)と感じるのはなぜなのかを考えることも、自分が文章を書くときに参考になることです。
2)毎日文章を書く
文章を書くことことが苦手という人は何を書いていいのかわからない人もいます。ですので、文章を書くこと自体に慣れることです。毎日書く文章としては、社説の要約文か感想文がおすすめです。これまでに読書経験が少ない人が、本を毎日読み切るのは現実的ではないからです。(読書レベルが熟練してくると、1日1冊以上の読書をすることも十分可能です。)
社説は、500文字から1000文字ほどしかありません。毎日読んで要約文か感想文を書くことで、読解力もアップします。要約文・感想文を書く時には、文章の構成を考えて書くことです。
分かりやすいとされる文章の構成は、一般的に「結論・理由・根拠・結論」(PREP法)に順に並んでいることが多いです。ビジネス文書は、この文章構成で書かれていることが多いです。
3)わからない言葉や漢字は自分で調べる
言葉の意味がわからないままでは文章を書くことはできません。そして他人に簡単に聞いた言葉の意味は、簡単に忘れてしまいます。自分で調べることを繰り返すと覚えます。
わからない言葉を知ることで語彙が増えます。その言葉を使って文章を書けるようになれば、語彙力もアップします。
4)読みやすさ・分かりやすさを意識して文章を書く
読みやすいか分かりやすいかを決めるのは、相手です。ですので、読み手に対しての想像力が大事です。仕事上の文章を社内の人や取引先担当者などの専門家に対して文章を書くのと、一般ユーザーに対して文章を書くのでは、使う言葉の難易度は違うはずです。
伝えたいことに関しての専門的な理解度がどのくらいあるのかを想像して書かないと、分かりにくい文章になってしまいます。
文章を書くトレーニングは、最初は自分のノートに書くという範囲で良いです。文章を書くことに少しなれてきたら、人の目に触れることを前提に文章を書くトレーニングを重ねることで、文章力は磨かれていきます。
ですので、ブログやアプリに書いて、公開して人の目に触れるようにするということです。
文章力をつける方法|文章力ある人の書き方を真似る
文章力がある人の文章をコピーするには、コピーできる文章を見つけることです。
一番良いのは、文章力があると評判の上司先輩がいるのでしたら、お願いして見せてもらうのです。
文章を分解し分析する|構成を確認する(非常に大事)
まずは、見せてもらった文章を、構成ごと・意味ごとに分解してみることです。
これは、文章の構成を確認する作業です。形から真似ると言いましても、まるっきりコピーは、業務上のトラブルの元にもなります。
もしトラブルに発展すれば、低評価になるでしょうし、実損が発生すれば、給料から相殺される可能性すらあります。
構成で分解したら、大まかに文字数もチェックします。例えば、セールスレターなのであれば、最初の序文に何が書かれていて何文字(あるいは何行)使われているのか、です。
そして次の構成のブロックでは何が何文字書かれているのか、です。同じ要領で最後の挨拶までの部分について、意味ごとにブロック分けして、何文字ずつで書かれているのかを確認してください。
文章で構成は、かなり重要です。分かりやすい文章かどうかの半分の要素は、構成にあると言えます。
あくまでも一般的にですが、分かりやすいとされる文章構成は、「結論・結論に至る理由・その具体例・再度結論」とされています。しかし、セールレターなのか、業務報告書なのか、販売戦略書なのか、など文書の種類によっても異なります。
自分が書く文章では構成の順番と文字数に注意して、同じ種類の文書であれば真似て書いてください。
一文の文字数も数える
一つの文が何文字平均で書かれているのかを調べてください。
一般的に、文章力がないと言われる人の文章は、一文の文字が長いです。逆に文章力がある人の文字数は短いことが多いです。短ければ短いほど良いということは、ありませんが、分解してみることで、ちょうど良い長さを実感するはずです。
真似て書いた自分の文章チェック
構成や文字数のボリューム感を真似て書いた後で、自分の文章チェックをするときに注意する点は以下の通りです。
・難しい漢字や専門用語を使っていないこと(専門用語は噛み砕いた表現に変える)
・「あれ」「これ」「それ」などの指示語を使っていないこと(具体名に変える)
・文末が「ですます」に揃っているか
・あえて狙いがない限り、感覚的表現(すごい・たくさん、など)はNG
完全コピペは絶対NG
文章力ある人の文章を分解して分析して真似をするのは、基礎から積み上げていく方法よりは、早くできる方法です。
しかし、分解して分析して真似る部分には、それなりに時間もかかりますし、手間もかかります。そこで安易に、要所だけを最適化して、コピペする人がいます。この方法は、絶対NGです。
少なくとも分解分析して真似る方法は、文章力がつく方法と言えますが、コピペはそうではありません。
むしろトラブルの元ですし、最悪のケースに発展すれば、立場すら危険です。
最後に文章校正チェック
書き上げた文章の種類にもよりますが、文書で提出したり、メールで発信する前に、文章の校正チェックをした方がいいです。
Web上には、無料で文章校正がチェックできるツールがあります。
まとめ
人がさまざまな分野で、物事を上手に行うようになるためのやり方の一つが、「先人を真似る」ことです。
文章力をつけるには、同じく文章力がある人を先人に見立てて、当記事で紹介したように、文章を分解し、分析することで、文章構成の順番や文字数などを真似ることから始めるのが、文章力をつける最速の方法です。
構成の順番や文字数以外のポイントも重要ですので、ご参照ください。
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