読解力がない原因を知って対策をしましょう。
読解力と言えば学生の印象があると思いますが、現実に問題なのは社会人になってからです。仕事をする上でとても苦労をしています。
読解力がないということは、ほとんどの場合は語彙力も低いです。さらに文章力も低く要約力も低いので、仕事ができない人になってしまいます。理解力がない人と見なされてしまいます。
仕事を教えてもらっても、何を言われているのかが理解出来ないからです。当然、上司が求める仕事の成果を出すことは非常に困難です。
幸い読解力は後天的な能力ですから、本を読んだり、アプリを使ってトレーニングすることで、身につけていくことはできます。自分は頭が悪いからなどというのは誤解です。それは知能指数の話であって、読解力とは別のことです。知能指数が高くても、学校の勉強の成績が良くない人もいるからです。
読解力がない原因を知って対策することをおすすめします。
読解力がない原因は何?
読解力がない原因は何か?読解力がないと何が困るのか、今一度確認をしましょう。
読解力とは一般的には、文字を読んで理解することです。学生にとって、読解力とは勉強する上で、問題を読んで理解したり、国語の文章を読むときに活かされる能力です。
社会人にとっては、文章を読んで理解するだけではなく、相手(自分以外の全て)が何を言いたい(文章や言葉で)のか、何を言わんとしている(明確に言葉にしてない場合も)のかを、察して理解するまでのことを意味します。
読解力がないのは社会人には大問題
人が社会で働くときに、社内でも社外においても必ず関係する人が存在します。口頭で話すこともありますが、今の時代はメールの文章でコミュニケーションを取ることが非常に多いです。
文字を読んで、何を言いたいのか言わんとしているのかを理解出来ないと、仕事ができないことになってしまいます。ですので社会人になっても、読解力がないということは理解力がひくいので、仕事ができるできない以前と思われてしまいます。
現実社会では、読解力がないままの社会人は少なくありません。個人差はありますが読解力がない社会人は、次のように分かれます。現実は若い社員に限りません。
・かなり苦労しながら平均か以下の仕事の成果を出す人
・自分の仕事の成果が上がらないこと・出世できないことを上司や会社のせいにする人
・教えられてること・注意を受けてることを理解出来ず、ぽかんとしたり、イライラしている人
・理解出来ない人・仕事できない人というレッテルを貼られ、与えられる仕事もない人
以上のように、読解力がないということは社会人としては、とても危機的なことなのです。
繰り返しになりますが、読解力は後天的能力です。努力をすれば身につく能力です。原因を知って対策するのが大事です。
読解力がない5つの原因
読解力がないということは実際には以下の状態です。
・書いてある文章を読んで意味が分からない
・相手が言っていることの言葉の意味が分からない
・相手が言わんとしていることへの想像力が働かない
原因と考えられることは5つあります。もし心当たりがあるならすぐに対策しましょう。早ければ早いほど良いです。
読解力がない原因1|本を読まないから
読解力がない原因の中で一番大きいのは、本を読まないことです。読解力は文章を読んで内容を理解する事です。当然漢字や言葉の意味を知らないと文章の理解はできません。
人は生まれつき言葉を知っているはずはなく、全て後天的に知って覚えるのです。新しく言葉を知る手段として本を読む事は最適です。しかし、本を読む事を単純に読書の一つとしてしか認識しておらず、本を読まない人はかなり多いです。
読書以外で新しく言葉を知る方法は、講演会やセミナーや映画やDVDなど有りますが、コストや時間を考えれば、頻繁に活用出来るものではありません。読書が最もローコストで時間も選ばない言葉を知る方法です。
実は世界的に見ても、先進国の中でトップクラスに本を読まない国です。残念なことに、GfKの調査データから明らかです。
読解力がない原因2|SNSに夢中すぎ
コミュニケーションに文字を使って行うこと自体は良いのですが、問題はSNSの短文チャットに慣れてしまっていることです。SNSの短文チャットの書き方に慣れたままの人が社会人になって、メールを書くと大変なことが起きます。
読解力がない社会人は、普通に「話し言葉のまま」「短文+句読点なし+改行なし」のメールや、取引先や上司からのメッセージに、「了解」や「スタンプ」を返信しています。また、SNSに夢中の人達は、読解力がないことに不安を持っていない人もいます。
恐ろしいことに、「ググり力」があれば記憶力もいらないといいます。現実の場面で、目の前で営業マンが分からない言葉をググっている姿を想像すれば、商談が成功する可能性は限りなくゼロに近づきます。
SNSに夢中になりすぎている読解力がない人は、注意して下さい。それでいいのかどうかを決めるのは、相手です。自分ではありません。
読解力がない原因3|話を最後まで聞かなくても分かった気になる
読解力が不足しているのですから、論理的に考えれば、まず相手の話を最後まで聞く必要があるはずです。しかし、現実は、まさに相手の話を話半分に聞いています。
読解力がないから話を半分までしか理解出来ないので聞かないのか、話を聞いていないからかなのは謎です。しかし、話の途中で、分かった気になって別のことを考えている事例が多いです。
当然、途中までしか聞いていない情報ですから、理解出来る訳もなく、その後の会話はトンチンカンになります。
読解力がない原因4|視野が狭く思考が単眼的だから
読解力がない原因と思われるのは、視野が狭いことが原因となっていることがあります。物事について、文章についての考え方が、1方向からしか考えることができません。相手の立場から考えたり、別の方向から考える事で見えてくる問題や注意点が全く見えてきません。
ビジネスの解決策は、学校の問題と違い、1つとは限りません。視野が狭いと答えが他にもあることに気がつきません。
読解力がない原因5|文章の各部分の意味を理解しないで読んでいるから
読解力がないと考えられる5つ目の原因は、そもそも文章を読むときに、漢字や言葉の意味が分からない部分があるのに、確認せず分からないままにしているからです。
あるいは前述のように、話半分を聞いて分かったような気がしているので、後半部分に分からない単語や言葉があっても放置しているのかも知れません。
まとめ
読解力がない原因で、最も大きな原因は、本を読まないからです。本を読まないのに、漢字や言葉を知っているはずもありません。
更に、SNSの短文になれてしまっていると、言葉づかいも短文でおかしくなっています。目上の人に対するメールなのに、平気で「了解」などと発信してしまいます。
社会人としてメールや文章を書いたり読んだりするときに、SNSの書き方は非常識になる事を理解して対応を考えまましょう。
関連記事一覧
読解力がないとどうなるかを考えると生きるのが大変なことに気づく
読解力がない原因は何?*当記事