現代文の要約に役立つ参考書と問題集|やり方と効果も

現代文,要約

現代文とは、一般的に明治時代以降に書かれた文章を指しています。

当記事では現代文の要約に役立つ参考書と問題集を紹介しています。そして要約のやり方とコツとその効果について解説しています。

実は現代文の要約を覚え練習することで、総合的に国語力を高めることができるのです。

目次

現代文の要約の練習に役立つ参考書と問題集

前述の通り、要約することは本や文章から理解度を示すことでもあり読解力に直結します。つまり要約ができるということは、書かれている文章や相手が話している文章から正確に相手の意図を読み取れるという事です。読み取れるからこそ、ようやくという短い文章に置き換えることができるのです。

これは学生の全ての学習において、また社会人の仕事の成果にも、直接関係する最も基本的な事です。要約がうまくできないということは、課題文の意味を間違えて読み取る可能性があります。

社会人なら上司からの指示を理解できず、求められていることと違うことをしてしまう可能性があります。

前述の解説でやり方や効果が理解できたのであれば、あとは練習あるのみです。

以下、現代文の要約の練習に役立つ参考書と問題集を紹介いたします。

現代文と格闘する

大学入試対策です。多少難しめかもしれませんが、現代文の要約についての技術を知ることができます。

バナナの魅力を100文字で伝えてください  

言いたいことを短くまとめるという練習に年代を問わずおすすめです。どうすれば伝わるのか、ヒントが満載です。

要約の特訓

要約の特訓は、上・中・下の3部に分かれています。一応は小学中〜高学年用ということになっています。現実には30代40代の方にも利用している方がいます。

子供のためのものとバカにせずにチャレンジしてみてください。読書をしない社会人の中には、言語力レベルが中学で止まったままの人が数多く存在しています。もしかすると、すんなりとできない可能性があります。

現代文読解力の開発講座

2回3回と繰り返すことでこそ要約の練習効果が表れるものです。何度かチャレンジすることをおすすめします。

現代文の要約のやり方と効果

現代文を要約するとは、著者の主張を簡潔にまとめることです。

実は要約ができるということは、文章の内容を理解できている証拠でもあります。つまり要約の練習をすることで、要約力の他に読解力・語彙力・文章力を高めることができるのです。要約することは言語力全般のレベルアップにつながる良い練習方法にもなるのです。

現代文の要約|やり方のポイント

現代文の要約のやり方について、ポイントを解説します。細かな手順については、次のページが参考になります。

現代文の要約のやり方のポイント|段落から要点の抽出

要約のやり方で最初に重要なポイントは、要点の抽出にあります。文章の中には、何度も繰り返されるキーワードやキーセンテンスがあります。そしてその近くには著者が言わんとしている全体の中心的な主張=要旨があります。

まず文章を意味段落で分けます。形式段落ではなく意味段落です。一つの段落から、著者の要旨やキーワードとキーセンテンスに関連する「中心となる主張=要点」を抽出する必要があります。

基本的には、1つの意味段落のブロックに要点が1つあると考えます。この時に、重要と思われる要素を全部網羅することは、考えなくて良いです。あくまでも要旨・キーワードに関連する要点です。

現代文の要約のやり方のポイント|反対意見があれば見つける

文章の中に、著者の要旨に反する言葉・文節が見つかる場合があります。それは著者が自分の主張と対比させて根拠としている可能性があるのです。

要約文の課題には文字制限が設定されています。文字数の余裕がある時には、反対意見も要約の中に折り込みます。文字数制限が厳しい場合は、省きます。

現代文の要約やり方のポイント|書き方

現代文の要約の書き方で大事なこと2つあります。

1つは文字数の制限です。要約の課題では多くの場合に文字数制限があります。なるべく9割以上で制限内に収まるように書きたいです。

もう1つは要点をまとめて(整理して)文章化するときに、単純に要点を切り貼りして書かないことです。自分の言葉遣い(主観的表現はNG)で、キーワードとキーワードセンテンスを使い、要点から外れないように文章を書くことです。単純な切り貼りだとみなされると評価は下がります。

切り貼りした書き方とみなされる場合は、日本語の文法に照らしてみると違和感があります。スムーズな日本語として作文をする際には、5W1Hを意識(全要素を含まないこともある)しながら文章化していくと、読みやすく違和感がない文章を書くことができます。

現代文の要約のコツ

現代文の要約をする際のコツは、要約に入れるものと入れないものがあるということです。

例えば、著者の主張は要約に入れます。しかし具体例や補足的な情報は要約に入れません。ですので、著者の中心的な主張なのか、具体例や補足情報なのかを見極めることが要約のコツになります。

つまり、著書の意図を損なわないように、どこまで削れるかということです。

また要約は文章を簡略化したものです。要約者の意見だと誤認されるような書き方(・・・と思います)はしないことが要約のコツです。

要点をまとめて、要約文として文章化する際の注意点です。課題として意見を求められない限り、要約には意見は不要です。

現代文を要約する効果

現代文の要約を繰り返し行っていくことで、読解力のレベルも上がる効果が期待できます。

読解力とは、文章を読んで、著者が言わんとしていることを理解する能力です。実際には文字そのものだけではなく、行間も読む必要があります。現代文の要約を行うには、著者の要旨を見つけ、要旨に関連する要点を抽出します。つまり要約を行うことは、同時に著者が文章を通じて言わんとすることを理解することになります。

要約の作業を繰り返すことで、冒頭に紹介しましたように、言語力全般に関する能力を高める効果が期待できるのです。要約を進めるには、文章全体の意味を理解するのですから、読解力を高める効果があります。

と同時に、知らない言葉があれば、その意味を知り使う能力が必要になります。ですので語彙力も高まります。合わせて、文章化する際には、単純な切り貼りではなく、文章を作成する必要があるのですから、文章力のレベルも上がっていきます。

現代文の要約を書く練習を繰り返していれば、要約力だけではなく、読解力・語彙力・文章力も同時にレベルアップする効果があります。

まとめ

現代文の要約について解説しました。

現代文の要約は、課題として出された時に向き合うだけではなく、普段のトレーニングとして取り入れると、要約力・読解力・語彙力・文章力を総合的に向上させることができます。

それだけの能力を同時に磨いていくトレーニング方法と考えると、現代文の要約は効果的な練習法とも言えます。

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この記事を書いた人

社会人経験約40年。仕事において強い必要性があり読書に目覚め、その後年収も急上昇。上場企業にキャリア入社し、50代に入り独立起業し会社経営。自分自身の読書に救われた経験から、読書によって人生が変わることを伝えたい。

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