小説の要約を書く|あらすじとの違い

小説 要約

小説を要約する課題が困ってるという人もいるかもしれません。「あらすじ」なら分かるが、要約はどうすればいいんだろうと悩んでいる方の参考になれば幸いです。

当記事では、小説の要約の書き方について解説しています。

目次

小説の要約を書く|あらすじとの違い

これまでに読書感想文などの課題の経験があるという人は、「あらすじ」は分かるが要約と言われると、どう書いていけばいいのか分からない、と迷うかもしれません。

まず、あらすじと要約では全然違うものです。もし「要約をかいてください」という課題であれば、あらすじを書いて課題を提出した場合、減点か再提出の可能性が考えられます。

要約とあらすじは違う

理解しておく必要があるのは、要約とあらすじは違うものということです。

あらすじは、漢字では粗筋と書きます。文字通り、小説などの物語の内容(粗い筋道)を、流れを崩さずに、わかりやすく書いたものです。どのように物語が始まり、どのように終わりに向かうのかについて書くものです。

対して要約は、どのような物語なのかを簡潔に説明するものです。どのようなといっても物語の流れには触れません。そして作者が物語を通して主張している趣旨にも触れておかねばなりません。趣旨とは、作者がこの小説(物語)を通じて、何を主張しているのかです。

若干面倒に感じる可能性があるのは、作者の主張は、ビジネス書や論文のように明確に書かれていないことが多いことです。多くの場合は、登場人物の台詞の中に書かれています。

小説の要約のコツも基本は同じ

小説の要約も基本的な要約の書き方のコツは共通です。

要約は要点をまとめること

要約とは、簡単に言いますと、段落ごとにある要点をまとめたものです。要点は、作者が主張している趣旨に関連した文章です。

作者の一番いいたいことは何かを見つける

多くの場合はタイトルや本文の最後の方に、作者のいいたいことは表現されているものです。ただ小説の場合は、タイトルが抽象的な表現がされている場合も多いので、タイトルだけではわかりにくいです。

主人公の台詞に注目するとヒントが見つかります。

何文字の要約にするのか

要約の課題では、多くの場合文字数が決められています。出題者に確認しておくことです。

要約で要点をまとめるということは、別の言い方をすると、文章を整理する・削るという意味があります。要点を要約するときに、どこまで文字を削ればいいの化の目安になります。

要点を単純にくっつけるのはNG

要点をまとめるときに、上手くまとめられない人は、単純につなげてしまうということはしてしまいます。これは減点されてしまいます。

自分の言葉で、日本語として意味が通るように、文章を合成しなくてはなりません。

要約には自分の意見はNG

自分の言葉で文章化する際に、注意が必要です。自分の意見・主観が入ると要約ではなくなります。

もし「要約して考察せよ」という課題であれば、意見を書く(考察には意見と根拠が必要)形式になります。単に「要約してください」という場合は、分かりやすく文章を整理したものが正解になります。

課題の内容を再確認し、単に要約が求められているのであれば、意見や主観を書いてしまうと減点対象になります。ですので、「何々だと思います」という表現はNGです。

小説の要約のやり方

要約のやり方は、まず全体を精読することから始めます。作者は何を伝えようとしているのかを意識しつつ考えながら読むのがおすすめです。

節目となる大事だと思う部分(中心となる部分)には、付箋でチェックしておきましょう。

物語の最後のあたりには、主人の台詞で作者の主張が語られているはずです。意識してチェックします。

次に場面の変わり目(物語の変わり目)を目安に、段落分けします。あまり細かく分けすぎないように注意しましょう。

チェックした大事な部分の中で、作者の主張に関連している部分を抽出します。

最後に、抽出した文章を要約として文章化します。まとめる(整理)ときには、5W1Hをベースにして文章化すると良いです。

小説の要約の書き出しの書き方

小説の要約の場合、何文字で表現することを求められているのかによって、文章の構成は変わるかもしれません。

ただ一般的な「序文・本文・結論」の構成で書くとするなら、書き出しは序文になります。

「序文・本文・結論」の構成では、序文では本文と結論の概要説明をするものです。

小説の要約で考えるならば、物語の概要、つまり5W1Hにまとめた要約一文を書けば良いです。

書き出しの一般例は「この物語は、(誰がいつどこで何をする・・・5W1Hの内容)の物語です」となります。

また本文は抽出した要点を書いていきますが、ポイントは指定の文字数です。

まとめ

要約の場合、何文字に要約するのか、文字数が割と重要なポイントになります。

高校・大学・社会人と要約を書く機会は増えていきます。社会人の場合だと、仕事に関するコミュニケーションでは常に簡潔に話すこと・書くことを求められます。

小説を要約することは、簡潔に要約して相手に伝えることの練習にもなります。

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