音読をすること、特に高速に音読をすることが脳を活性化させ、良い効果を得られることがわかっています。
音読効果の一つには、コミュニケーション力アップがあります。
もしも自分自身にコミュニケーション力不足を感じている場合や、自分の身近にコミュニケーション力に難がある人がいるなら、高速に音読することをおすすめします。
音読をするとコミュニケーション能力が高まる
高速に音読することで、脳が活性化することがわかっています。特に前頭葉の前頭前野と言われる部分が活性化することが、東北大学川島教授の研究や実証データによって明らかにされています。
音読を繰り返すことで脳が刺激され活性化する
前頭前野は人間らしく生きるために重要な役割を示すことがわかっています。「思考」「記憶」「感情をコントロール」「判断」することをコントロールする役割があるのです。
川島教授によれば、高速に音読することで前頭前野の血流が活性化することがわかっているとしています。高速音読を繰り返すことで、脳の体積が増加したことをMRIで確認しているともしています。
コミュニケーション力は脳の前頭前野がコントロール
前頭前野の役割は、感情をコントロールすることや判断力など、コミュニケーションに関係しています。そして同時に、「話す」ことが前頭前野への良い刺激となり活性化します。
コミュニケーション力が低い方や苦手な方は、日常的に話すことが少ない傾向にあります。高速に音読をすることで、「話す」ことに繋がり、コミュニケーション力が改善される効果につながると思われます。
高速音読により、読む・聞く・話すを同時に高速に行う状態が繰り返されることで、トレーニングされるのです。また、声に出して話すことを繰り返すことで、口の周りの筋肉が鍛えられることも、滑舌が良くなる効果に繋がり、コミュニケーション力アップに繋がります。
高速音読を繰り返し現実にコミュニケーション力が改善
コミュニケーション力が低い方や苦手な人に対し、高速音読を行った事例は筆者自身の会社でもありますし、様々な場面で事例があります。
自身のためや誰かのために行うとしたら、最低でも6ヶ月ほどは経過観察をすることです。高速音読は脳トレの一つであり、効果が現れるまでには、筋トレと同様に時間が必要です。
脳トレも筋トレも、方法を守って継続することで多くの場合、成果が得られるものです。成果が出ない場合は、やり方が間違えている場合がほとんどです。
コミュニケーションで改善されることは、話すスピードが早くなること、言葉に詰まらずスムーズになること、コミュニケーションの反応が良くなる、頭の回転が早くなること、などです。話がうまくなることではありません。
高速音読の方法
高速音読は、本の内容を理解することよりも、脳をトレーニングする意識で行うと良いです。
1)毎日10分行う。毎日が難しければ少なくとも2日に1度。毎日のほうが効果は早く現れる
2)読む本のジャンルは何でも良い。難しすぎないもの。わからない言葉が少ないものがおすすめ。
3)自分にできる範囲で、できるだけ早く音読をする。読み方は素読(言葉の意味がわからなくてもいいから声に出して読む)。
4)通常は意味がわからない言葉があれば調べるのが基本。この音読法では、立ち止まらずに読み通すことが重要。
文章内容の理解や物語を楽しむという読み方は、別の時間に行いましょう。脳トレの高速音読は、脳の活性化・コミュニケーションの改善のために行うものです。
まとめ
音読をすること、特に高速に音読をすることで、コミュニケーション力がアップします。
ただし繰り返し行うトレーニングで、改善されることです。個人差はありますが、トレーニングをやめた時に状態が戻る可能性があります。
良い状態を維持するには、習慣として継続するのがおすすめです。
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