音読する効果は大人にも小学生にもある

音読 (3)

本の読み方で一般的なのは、音読と黙読です。

当記事では、音読の効果について紹介しています。先に結論を言えば、どちらが優れているというものではなく、ケースによって使い分けるのが、有益です。

目次

音読する効果は大人にも小学生にもある

本の読み方について、「◯読」という表現がありますが、実に多くの表現があります。

音読・朗読・黙読などの言い方から、速読・超速読・瞬読・通読・素読・積読・遅読・輪読・熟読・味読・耽読・深読・査読・誤読・視読など、実に多彩です。

中でも、音読が脳を刺激するので脳に良いことは分かっています。

当記事では、実際に音読をすることで得られる良い効果について紹介いたします。

音読の効果は大人にこそある

人の体力は男女共に10代でピークを迎え、20代以降は低下していきます。

しかし、脳は成長を続けます。具体的な能力によって、ピーク年齢が異なります。

以下のデータは、マサチューセッツ工科大の「加齢に伴う知能の変化」に関する研究に基づいています。

・名前を覚える能力    22歳
・顔を覚えて識別する能力 32歳
・集中力         43歳
・他人の感情を認知する能力 48歳
・計算する能力      50歳
・新しい知識情報を知って理解する能力 50歳
・語彙力         67歳

誤解のないように思いますが、いずれもピーク時年齢であって、その前後は緩やかに上昇と下降をします。ピーク時年齢まで上昇する可能性があるのです。

驚くべきことは、新しい知識情報を知って理解する能力が50歳、語彙力が67歳がピークだということです。語彙力(ごいりょく)とは、たくさんの言葉を知っているか、その言葉を使いこなせるか、ということです。

音読をすると脳が刺激され活性化しますので、上記の能力が高まったり、ピークを過ぎても衰えにくくなるということですから、大人にこそ、音読の効果はあると言えます。

音読の効果は小学生にはあるのか|音読が宿題になるのはなぜ

音読 (4)

小学生の子供をお持ちの方ならご存知のように、宿題に「音読」が出されます。

音読が宿題に出されるには理由がありますので、保護者の方は、理解の上協力してあげると良いです。

1つ目の理由は、「内容の理解を高めて読解力を高める」ことです。大人になると、黙読の方が読書スピードがはるかに速く、読み飛ばしたり、読み戻りを意識的にすることで、読解力は高くなります。

しかし子供の場合は、脳を刺激し活性化させていく段階にあります。目で見て、情報処理をして、発声をして、自分の耳で聞くという、連続した一つの動作の中で、理解をしていきます。

2つ目の理由は、少し大きめの声で音読することで、話し方や発声が、練習されることになるからです。

3つ目の理由は、黙読の事前練習の意味があります。黙読は、一文字ずつ読むのではなく、単語ごとや文節など、文字のかたまりとして、前後の意味も把握しながら読み進めていきます。音読も黙読ほどではありませんが、先の文字を先に読み込んで脳で処理して発生する作業をします。

音読が早くできるようになると、黙読はさらに早くできるようになり、読解力は非常に高くなります。

脳内音読の効果はあるのか

音読とは本来声に出して読む方法ですが、心の中や頭の中で音読するという脳内音読という方法で読んでいる方もいます。

人によっては、本を読むと、脳内で自動的に音読が始まり、音声が再生されるので、自分は本を読むのが遅いという人がいます。また音読(脳内音読)でないと、熟読できないという方もいます。

これらは当然のことであります。読み方によって、役割が違うからです。役割とは、目的という言葉に置き換えてもいいかもしれません。

例えば、全文を素早く読んで概要を理解しようとするときには、黙読が適しています。黙読は1文字ずつではなく、単語や文節ごとに読み取り、かなり速いスピードで先を読んだり戻ったりしつつ読み込んでいく方法です。1回の読み込み深度は浅いです。浅いですが、重要部分を見つけたら、繰り返し読み込むことで、文章全体の読解力を深めています。

音読も文字単位では少しだけ先読みしながら読み込みますが、いちいち意味を読み取り読み進めます。さらに黙読の読み戻りのように、戻って深く読み取りをして熟読をするという方法にもなります。

ですので、読み方によって、読み込み深度が違い、情報処理を同時に深くするのか、臨機応変に情報処理をするのかによって、黙読>脳内音読>音読>熟読へとスピードは遅くなります。

ただ、読書量が増えて、読み込み速度や深度がトレーニングされていくことで、黙読レベルのスピードで音読か熟読レベルの読み込み深度になっている人はいます。

音読効果の論文研究

音読の効果に関する研究論文はいくつか出されています。

「文章記憶に及ぼす黙読と音読の効果」という福岡教育大学の研究論文が分かりやすいです。

その論文を参照すると、次のことがわかります。

「音読は逐語的に記憶することに有効であるが、効果は一時的である。黙読は、体制化して記憶する場合に有効で、効果は永続的である。」

逐語的とは一語一語として捉えることであり、体制化とはカタマリとして捉えることです。

読む対象が長文ではない場合、音読の方が効果的と考えることができます。ただし、永続的ではないということです。

まとめ

音読することで、脳が刺激されます。大人にとっては、音読を続けることで、脳の衰えは想像以上に防止できるのです。

むしろ若い世代よりも脳が成長しているとも言えるのです。もちろん黙読の良さもありますので、両方の良さを取り入れて読書をすることをお勧めします。

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