企業には何歳になっても文章が書けないという人がいます。
いつかその内に徐々に文章を書けるようになるだろうと思っていたのかも知れません。
もし今そんな気持ちでいる人は要注意です。文章が書けるように努力をしない限り、あるとき文章力がついて書けるようになっているということは、ないからです。
40代になっても、50代になっても、文章を書けない人は書けません。文章を書けるための努力をしなかったからです。そして、今の時代だと文章を書けないと、仕事ができない人になってしまいます。
実際40代50代になって、文章が書けないために困っている人は意外に少なくはありません。社内のさまざまな書類に始まり、社外への連絡方法は、電話からメールに移行しています。彼らは、自分には文章を書く才能がないのだと思い込んでいます。実際には努力しなかったせいなのにです。
文章が書けない人|昇進昇格しない理由はそのせい
もしあなたが今20代30代なら、今のうちに文章が書けない状態から脱出することです。
もし今文章を書けないでいても、大きな問題に感じていないかもしれません。しかし、あなた以外の上司や同僚は、あなたが文章を書けないことに気づいていて困ったことと感じています。
現代は、文章を書けることが仕事に必須の時代です。文章が書けないことは仕事ができないことになります。
文章が書けないと顧客や取引先との交渉がうまくいかない
昭和の時代は、営業は顧客や取引先との商談や交渉は、電話や直接面談が主な方法でした。
平成になり、インターネットが使われる時代になり、メールでのコミュニケーションを求める相手が増えるようになりました。令和になると、電話での接触が相手から敬遠され、メールでのコミュニケーションが当たり前になってきました。
2020年からのコロナ禍の影響で、電話や面談での商談は極端に減少しました。文章が書けないと商談や交渉ができない時代になったのです。事実、平成の後半から令和にかけて、文章が書けない社員の商談失敗率が高くなりました。
相手は、きちんとした文章を書ける営業を信頼できる人として選びます。他社と契約しています。
文章が書けないと責任ある仕事は回ってこない
企業に所属している人は、どんな業種や職種であろうと、責任が増えるに従って、文章を書く場面が増えていきます。
課長や部長になると、体を動かして行動するよりも、頭をフルに使って思考し、文章を書いて、計画を考え指示を出すような役割の仕事の割合が増えていきます。その中で、何かと文章を書く場面が増えていきます。
文章が書けない人という認識を持たれてしまうと、自分には責任ある仕事が回ってこない可能性が高くなります。いわゆるプレイヤーの仕事しか回ってこないことになります。
文章が書けないと信頼してもらえない
また評価を得られるようになっていく段階で、文章を書く必要がある場面が増えていくはずです。この場面を面倒だなと思う人も少なくないようですが、大事な段階です。
もし文章が書けないとなると、相手から信用され信頼をうることが難しくなります。社会人は、文章で会話や議論をするものです。口頭で報告をしたとしても、大事な要件であるほど、書類で提出するように求められます。
つまり、文章によって相手に報告や意見を伝えて、文章によって指示を受けるようになります。ですから、文章を書けない社員は社会の信用や信頼を得られなくなってしまいます。
文章が書けないと昇進昇格はしない
だいぶ前に昇進昇格してしまった人たちは別ですが、今は文章力がない人が昇格することは一般的には可能性が少ないです。
文章が書けないということは、論理的な物事の考え方や行動ができない人と見なされる可能性があります。論理的思考ができない人が昇格できる可能性はかなり少ないでしょう。
昭和の時代や平成の前半に昇格した人たちは、声の大きさと根性論で昇格してしまった人たちです。今の時代には通用しません。今は、文章によって戦略や戦術を考えられない人が、昇格していくことは、古い時代の仕組みをひきづっているブラック系の企業にしかありません。
また文章が書けないと昇進昇格ができないことを理解出来ない人もいます。一つには、そういう人は自分に文章力がない事に気づいていない場合があります。もう一つは、部長になればできるようになると考えてる人です。こういう人は、自分の評価には注目せず、会社の評価に不平不満を持ちます。
もしあなたの同期が出世したのに、自分の出世が遅いと持っているのなら、文章が書けないことも要因の一つと考えられます。論理的思考を持って戦略戦術を考え、文章化して部下に指示を出せる人に成長していないと見られているということです。
文章が書けないと給料は上がらない
文章が書けないと昇進昇格の可能性はかなり少ないのですから、給料は上がりません。日本の給料水準は、過去30年間ほとんど変わっていません。つまり定期昇給があったとしても、年収ベースで見ればほとんど変わらないということです。
年収がアップするには、昇格しないと上がらないということです。あるいはコミッション率が高い業種で営業成績を高くしていく方法です。しかし、現実的には、営業成績を上げ続けていくことは、メンタルをすり減らしていきます。物理的には可能ではありますが、成績が上がり給料が上がったが、メンタルを病んだり家庭崩壊をしてしまう人もいます。
そもそも文章を書けない人には本を読まない人が多いです。本を読まないので、メール文章をうまく書けない。メール文章をうまく書けないので、成績が上がらず給料が上がらないという、デフレスパイラル状態にあります。
また書いた文章を見れば、相手が本を読む人なら、「本を読まない人」だと相手にわかるので、これも成績が上がらない原因になります。本を読む人の方が知識情報が豊富で信頼されやすいです。
文章力は才能ではない|トレーニングすれば身につく
文章力がない人の中には、文章を書くには才能が必要だと思い込み、早々に文章が書ける人になる努力を諦めてしまう人がたくさんいます。
文章を書くための能力は、知能指数のような生まれつきの要素はありません。文章を書く才能があるように見える人たちには、過去に本人も気づかぬうちにトレーニングをしてきています。
それは、本を読んで言葉の意味を覚えたり、良い文章の形を覚えたり、言い換えの言葉の表現を知り、読書ノートを書くなどして文章を書くことを継続してきた人です。文章力を高めようとは考えていなかった可能性があります。
文章を書く才能があるように見える人たちの能力は、本を読むことからつながる一連の繰り返しをしています。結果的にトレーニングとなり、文章力が後天的に身についたのです。
文章が書けない理由は本を読んでないこと+文章を書いた経験が少ない
先天的な才能によるものでない能力は、努力の繰り返しで後天的に身についた能力です。
良い文章が書ける人で、本を読まない人はいません。文章が書けない人は総じて本を読んでいません。読んでいるという人は、過去1年間で何冊の本を読んだか数えてみて下さい。10冊前後という人が多いです。
また、日記や読書ノートや仕事の気づきノートなど、定期的に文章を書くこともしていないはずです。
文章を描いた経験が少ないと苦手意識が強くなるものです。そして経験が少ないので、文章を書く前に準備が必要であることを理解していない場合が多いです。書くべき内容の準備をきちんとしていないのに、いきなり書き始めようとするから、書けないのです。
文章が書けない人から書ける人になれるかは自分次第
文章を書ける人になれば、当記事で注目した文章が書けない人の傾向とは、真逆になれるはずです。
つまり、顧客や取引先との商談や交渉がうまくいくようになる。責任ある仕事をやらせて貰えるようになる。社内の信用度や信頼度が高まっていく。昇進昇格して給料も上がる。
しかも、この能力は才能ではなく、自分次第ということなのです。自分が文章が書けるようになりたいと願い、本を読み、読書ノートに要約や抄録を書いていくという練習をする。アプリを使って、言葉の意味を覚えるトレーニングを続ける。
まとめ
文章が書けないことを気にする人は努力すれば、文章を書けるようになります。
問題は文章が書けないのに、そのうちに書けるようになるさ、と根拠のない自信を持って何もしない人です。
その気持ちのままだと10年後も20年後も、今と変わらず、文章が書けない状態から変わらないでいることになります。
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