読書量の分だけ年収は増えます。
断定的に聞こえると思いますが、読書量と年収には、完全に相関関係にあると言わざるを得ないデータがあります。
当記事では、公的で客観的であると思われる、文化庁と総務省のデータを根拠に解説しています。
読書量と年収の関係|相関関係があります
人は、10才までに、家に学校の勉強の本以外に、10冊の本があった人は、0冊の人と比べると、大人になってからの年収に大きな差がある。
大人になってからの年収には、20%以上の差があったという大学(イタリアのパドヴァ大学)の論文を紹介していました。
本を読んでこなかった人には、ショッキングな内容です。
またイエール大学出身で、天才と言われる脳機能科学者の苫米地先生も言っています。
「年収はその人が今までに読んできた本の量に比例する」
比例、つまり相関関係にあります。
読書と年収には、脳科学的にも明確な相関関係にあるとしています。
以上の説からも、読書と年収には明らかに関係があります。
関係ないとするのは、無理があります。
読書と年収が関係ない説は、アウトプットしない、行動しない人にとっては、正しいのかもしれません。
読書量と年収の関係|文化庁と総務省のデータからわかること
文化庁の「国語に関する世論調査」というデータ(直近・平成30年度)があります。
その中の第4章に、「読書について」の世論調査結果が示されています。
当記事で注目しているのは、その中の「1ヶ月にだいたい何冊くらい本を読むか」という質問に対する回答です。
約半分近くの人が読書をしない
次のグラフは、文化庁の世論調査データを、筆者がグラフ化したものです。
この調査数値は、5年ごとに更新されていますが、10年前と比較しても、1%前後の増減しかありません。読書をする人の数が非常に少ないことが分かります。
月に1冊も読まない人が半数近く(47.3%)います。
月に1〜2冊の人(37.6%)と合わせると、なんと約85%の人が、積極的に読書をしていないことが分かります。
約半分の人が年収300万円以下
総務省が令和2年2月にまとめた年収に関する資料(仕事からの年間収入階級別正規、非正規の職員・従業員数の推移)で、2019年までの過去5年分のデータが示されています。
この資料では、正規・非正規社員の年収別の人口推移がわかります。
次のグラフでは、資料で示されている、正規・非正規、そして男女の区別をなくし、単純に年収と労働人口の割合を示しています。
2つのグラフを一見するとわかりますように、非常によく似ています。
文化庁は、世論調査を根拠にしており、総務省のデータは、労働力に関するデータです。
このグラフを比べて、年収300万以下(50.7%)の人は、ひと月に1冊の本を読まず(47.3%)、年収1000万以上(2.68%)の人は、ひと月に7冊以上(3.2%)の本を読んでいると断じることは、できません。
しかし、あまりのも酷似しており、関係性を否定するには、無理があるのです。
あくまでも「傾向」という意味では、明確に関係性があると言えます。
読書が先か、年収が先かは、わかりませんが、傾向として、毎月7冊以上の本を読むことを継続していけば、年収1000万円以上になる可能性は大きいと考えて良いのだと思います。
読書量と年収には相関関係がある
40代の人の実例を紹介します。彼は、40代になるまでの年間の読書量は月平均だと1冊弱程度でした。
40代前半の転職をきっかけに、仕事上の必要性もあり、月に4〜6冊の読書量になりました。それ以前と比べると約5倍の増加量です。この時の年齢はすでに45歳です。
次第に評価が上がり大きなプロジェクトの担当を任され成功させ、読書を始めた翌年からの年収は毎年100万円ずつ昇給していきました。8桁年収へ到達です。
40代になってから、読書量を増やして人生が変わった実例です。
読書量を増やせば年収は上がる
もちろん読書量といっても、漫画本・雑誌だけを読んでるとか、読んでも行動にアウトプットしなければ、だめです。
そういう読書では何も変わりません。
読書をしても行動しないと年収は上がらない
ビジネス書や自己啓発の本をたくさん読んでいるが、年収が上がらない。だから関係性はないと考える人たちもいます。
関係性がないという人たちに共通しているのは、せっかく読書量が増えたのに、アウトプットをしないことです。アウトプットをしない読書であれば、年収が上がることはないです。
読書量が増えて、仕事に役立てようと実践するアウトプット=行動が大事です。
アウトプットする行動が実践されるようになると、周りの人たちはその変化に気づきます。「何か最近行動が変わった」と思われます。その気づきに並行して、使う言葉が変わっていきます。顔つきも変わっていきます。
話す言葉や行動に自信が感じられるようになります。周りの人や上司からの評価が変わっていきます。
読書が増えると年収が増えるのには
年収を上げたかったら、ビジネス書と自己啓発本を読んで、アウトプットすることです。
本は、隅々まで読み尽くさなくても、大丈夫です。ななめ読みでも、飛ばしながらでも結構です。何か、1つか2つでも、得るものがあれば、OKです。
次に、得たものをアウトプットしてください。アウトプットとは、以下の通りです。誰かに話す。ノートに書き出す。行動に生かしてみる。
読書量を増やすをしたら、アウトプットすることが、年収を上げる秘訣です。秘密と言っても良いと思います。
アウトプットのない読書は、年収とは関係ない読書です。年収との関係がある読書には、アウトプットが必須です。年収と関係ない読書を続けるのは、もったいないです。
書くこともアウトプット
ビジネス書や自己啓発本で学んだことを実務に置き換えて、実行してみる。一番効果が有るアウトプットです。
次に、誰かに話すことです。学んだことを共有してみてください。行動する場面や話す相手が具体的にいない場合もあります。そんな方の場合は、書くことです。
読書ノートに感想文や要約を書くのも良いアウトプットになります。会社によっては、社員の基礎能力を確認する意味で読書感想文の提出を求める場合もあります。
学生時代には成績に直結しない読書感想文がありましたが、社会人の読書感想文は、その後の評価に大きく影響します。自分自身の能力の進化にももちろん大きく影響します。
まとめ
読書量と年収に相関関係があることは明白です。
年収が上がるということに、読書量は必要条件になります。年収の分布と読書量の分布が酷似しています。
読書量が少ない経営者もいますが、会社の状態は良い状態を維持できずに、淘汰されていきます。
会社員にしても、出世の早い人や上級管理職として実力を示している人、営業マンなら営業成績が継続的に良い状態をキープできてる人には読書家が非常に多いです。
幸運をつかみ試される昇格をした人は、その後読書の重要性に気づけた人は職位を維持していますし、そうではない人はその後の降格人事の対象になります。
関連記事一覧
コメント