自分の理解力が不足していたことで、苦い思いをした経験は誰にでもあるものです。
ただ何度も繰り返していれば、自分のマインドも落ち込んでしまいますが、他人からの評価も厳しいものになってしまいます。特に仕事での理解力不足は、その後の出世や収入に強く影響してしまいます。
理解力を高めることは可能なのか、どうすればいいのか、について解説いたします。
理解力を高めるために大事な3つの事
理解力は、物事の仕組みや状態・状況を正しく判断する能力です。対して読解力とは、相手が書いた文章や言葉で発した文章から何を伝えようとしているのかを理解する能力です。読解力には「相手」の存在があります。理解力は、必ずしも相手の存在は関係しません。
特に仕事に取り組む場面では、重要です。一般的に会社員の仕事では、多くの関係者と連携して仕事に向き合うことが多いです。仕事内容そのものへの理解と同様に、関係者への理解力も必要になります。
両方(仕事と関係者)の理解力を高めることが、仕事が成功するか否かに大きく影響します。当記事では、どうしたら理解力を高めることができるのかについて、まとめて解説しています。詳しく知りたい項目については、各項目の“詳しくはこちらから”をご覧ください。
理解力を高めるには大事なことが3つある
具体的に理解力を高める方法を学ぶ前に、理解しておくべきことがあります。
それは「理解する」とはどういうことなのか、です。物事の理解をするということは、脳の中に記憶し保存してある過去のデータと照合比較をして「分かった」という行動になります。このときに大事なポイントが3つあります。
理解力を高める大事なこと1|物事を理解するために言葉の数と知識量を増やす
理解力を高めるには、言葉の意味(語彙)の数や知識量を増やすことが1つめの重要なことです。
言葉の意味が分からないままでは、物事を理解する前の段階になってしまいます。意味を知ってる言葉の数を語彙数といいます。語彙数が少ないと理解力を高めることはできません。
理解するということは、前述の通り、過去のデータと照合比較する行為です。過去のデータは言葉の数(語彙数)であり、知識量です。
言葉の意味がなんとなく分かっている、という状況では知識が無い可能性があります。知識不足もまた、理解力を高めることのネックになります。知らない言葉に出会ったら、調べることが大事なことです。
理解力を高める大事なこと2|物事を見るときは全体から細部へ
物事に対して「見る・観察」する場合に、全体から細部へ向かうことで理解しやすくなります。
いきなり細部に注目せずに、理解の順番として全体から細部へ向かうことです。「木を見て森を見ず」という言葉があるように、木を見ているだけでは、全体のどの部分なのかが分かりません。まず全体の概要が分かってから、具体的な部分について理解する方が理解しやすいです。
理解力を高める大事なこと3|知らないことに対しては仮説と検証で対応
はじめて出会う物事に対しては、知っているはずはないのです。記憶のデータと照合比較して、すでに知っている事実だと分かった場合は、「思い出した」となります。
そうでは無い場合でも、部分的に記憶のデータと似ている場合があります。そういう場合、「もしかすると、こういうことかもしれない」という仮説がたちます。ただし仮説ですので、確証が得られない限り、「分かった」にはなりません。
仮説ができたら、次は検証を進めることで理解をしていくのです。検証をするときには、クリティカルに考えることが必要です。クリティカルに考えるとは、「間違いは無いか」「漏れてることは無いか」「本当に正しいのか」と、疑問の目を持って検証することです。
理解力を高める方法|大人になってからでも遅くない
理解力に対して誤解を持っている人がいますが、理解力は後天的な能力です。もちろん大人になってからでも遅くはありません。
自分の意欲と訓練によって大人になってからでも理解力を高めることができるのです。理解力は、脳の能力の一つです。年齢についても40代からでも理解力は高めることは可能です。理解力に関連が深い語彙力にいたっては脳の成長のピークは67歳頃であることが分かっています。
それまでは、言葉を覚えて知識量を増やし理解力を高めていくことができます。
当記事では理解力を高める方法として、同じ本を3回読むことをはじめとして、7つの方法を紹介しています。個人的に向き不向きを感じるかもしれません。試してみて自分にとって最適な理解力を高める方法に気づいていただければ幸いです。
理解力を高めるにはゲームの後で読書する
理解力を高めるにはゲームを活用するのも良い方法です。人間の脳は活性化しているときに、集中力や記憶力・思考力などが高まることが分かっています。
活性化している状態とは脳が刺激を受けて血流が増えている状態です。酸素量も重要な要素です。ゲームが好きな人は、ゲームをしているときに、脳に血流が増加します。ゲームは変化のあるアクションゲームの方が良いです。そして、ゲームによって脳が活性化してきた状態で読書をするのです。つまりゲームによって脳が活性化した段階で読書をすることで、理解力が高まるということです。
理解力を高めるにはアプリで脳トレ
脳を活性化するには、脳に負荷となる刺激を与えることです。アクションゲームが好きな方は、その後で読書をするのがおすすめです。しかしゲームが苦手という方もいます。その方には脳トレアプリをおすすめします。
脳トレアプリには、アプリ開発に脳神経学の専門家が加わって作られているアプリもあります。アプリを使って考えることで、活性化してきた状態で、読書をしてみてください。関連ページで、PEAK、計算脳トレHAMARU、Lumosityを紹介しています。
理解力を高める本ならこの一冊をおすすめします
”詳しくはこちらから”で理解力を高める本を紹介しています。この本では、「理解したつもり」について解説されています。本当は理解していないのに、分かったつもりになる原因が分かります。
そして、誰にでも、起きる現象であることにも気づきます。その上で、理解力を高める方法について解説しています。おすすめしている本は「1%の本質を最速でつかむ理解力」というタイトルです。
理解力を高めるには毎日のトレーニング
理解力を高めるトレーニングには、ここまで紹介してきた方法を複合的に組み合わせて毎日行うことです。
トレーニングは3つです。
1つめは読書をすることです。脳を活性化させた状態で読書に向かうのがおすすめです。活性化するには、ゲーム・脳トレアプリ・高速音読がおすすめです。
2つめは物事の見方についてのトレーニングです。全体から細部へ向かいます。具体的には社説を読んで要旨と要点を見つけ出すトレーニングです。読んでから抽出まで20分かけて練習してください。
3つめはクリティカルシンキングのトレーニングです。本や文章を読んで反論すべきことを調べ考えます。本や文章に書かれていることが正しいのかどうか、根拠が示されていれば偏りがないのかなどを調べます。理解力を高める読書方法としても有効です。
これらのトレーニングを繰り返すことで、理解力はレベルアップします。
まとめ
仕事をうまくこなしたり、人間関係をよくするには、理解力を高める必要があります。
言葉の意味が分からなかったり、物事に対して理解してないことが原因となって仕事がうまくいかないことは、仕事のミスの中で一番多い原因です。
仕事が難しいのではなく、言葉の意味が分からないので何をしたらいいのかが分からない、物事の仕組みについての理解がないので分からない、ということが多いのです。
仕事をこなすため、人間関係を良い状態にするためにも理解力を高める必要があります。
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