誰かとの会話の中に出てきた言葉の意味が「?」となった経験はほとんどの人が持っていると思います。
しかし、そこで何となく分かったような気になったままスルーしてしまうか、相手に聞いてみるか、後で自分で調べて確認するかで、その後の人生や仕事に大きな違いが起きてきます。
友人知人が相手なら、素直に「どういう意味?」と聞いてみることもできますが、仕事の相手ならそうもいきません。
語彙力不足が相手にバレると最悪の場合、仕事は失敗かキャンセルされます。そうならないように、状態を改善する為に、語彙力を鍛える本を読んでおきましょう。もちろん、本を読むだけでは身につきません。本を読んだ後は、実践することが大事です。
語彙力を鍛える本のおすすめ|小学生・中学生・高校生
語彙(ごい)とは、一般的には自分が住んでいる国の言葉で、自分が知っている言葉のことです。英語では、ボキャブラリーです。知ってる言葉の数が少なくて、いつも同じような言葉ばかり使っていると、語彙がないとか、ボキャブラリーがないと言われます。
さらに語彙力となると、たくさんの言葉を知っていて使いこなす能力です。当然、語彙力が高いほど、仕事の相手に適切な言葉を使うことができて、相手に安心感や信頼感を感じてもらえ、仕事はスムーズに進んでいきます。語彙力が不足していれば、真逆の現象が起きてしまいます。
語彙力を鍛える理由・重要性
語彙力が不足していると、いつも同じ言葉の表現ばかりしてしまいます。友人や家族なら、それほど問題にもなりませんが、社会人として、また仕事で言葉を使う場面で語彙力が不足していると、かなり大変なことになります。
ですから、普段SNS中心の生活や読む本は漫画ばかりという人は、語彙力不足の状態にあります。語彙力は才能ではなく、経験やインプットによって増えていく能力ですから、SNSでいつも同じような言葉や短い言葉ばかり使っている人は、語彙力は学時代のままです。もしかすると、中学生レベルで止まっている可能性もあります。
この状態のまま、大人の年齢になってしまうと、職場での言葉を理解できませんし、返事を返す時も子供のような言葉しか出てきません。
また相手との関係性によって、敬語も使う必要がありますので、さらに大変です。語彙力不足は読解力不足や文章力にも影響してしまいます。不足したままでは、仕事で良い評価を得られることは難しいですし、商談や交渉ごともうまく行きません。語彙力を鍛える必要があります。
語彙力とは、相手との関係性と場面に応じて「言い換えする力」とも言えます。
語彙力を鍛える理由があります
語彙力を鍛えることには、数多くのメリットがあります。語彙力が豊かになると、自己表現能力が向上し、人々とのコミュニケーションがスムーズになります。
また、読解力が向上するため、仕事や学校での成績が上がることもあります。さらに、語彙力が豊かであることは、自分自身にとってもプラスに働きます。新しい言葉を覚えることで、自分の知識が増え、自信がつきます。また、語彙力が豊かであることは、文章を書くことが得意になるため、仕事や学校でのプレゼンテーションが上手に行えるようになるかもしれません。つまり、語彙力を鍛えることは、自己成長に繋がると言えます。
語彙力を鍛える重要性
語彙力を鍛えることは、コミュニケーション能力を向上させるために非常に重要です。豊富な語彙を持つことで、より正確に表現することができ、自分の考えをより明確に伝えることができます。
また、語彙力が高い人は、知的好奇心が旺盛であることが多く、新しい言葉や概念を理解するのが速く、知識を広げることができます。さらに、語彙力を鍛えることは、文学や詩、小説などの芸術作品を理解する能力を向上させ、教育やキャリアの面でも大きなアドバンテージとなります。
語彙力を鍛えるには読書から始める
語彙数を増やして、語彙力を鍛えるには、いろいろなトレーニング法もありますが、すぐに始められる語彙力を鍛える代表例は読書です。ビジネス書でも小説でも構いません。たくさんの文章に触れることで、徐々に覚えていくものです。(知らない言葉を調べて覚えることは必須です)
基本は、本を読んで知らない言葉に出会ったら、なるべく早く調べることです。人に聞くのは、間違いのもとなので、自分で調べましょう。
本を読む事自体が、語彙を増やすことになりますが、当記事では語彙力を鍛えるための本を紹介いたします。語彙力を鍛えるための方法について書かれた本を読むことで、一石二鳥とも言えます。
本を読んで学んだことは、読んだだけでは知識でしかありません。適切な場面で使っていくことで経験となり、身についていくものですから、必ず実践してみてください。
読書が重要であることと効果
語彙力を鍛えるために読書が重要である理由とその効果について説明します。
1)新しい単語の学習
読書は新しい単語に出会う機会を提供します。小説や記事など様々なジャンルの本を読むことで、知らなかった単語や表現に触れることができます。これにより、語彙力が豊かになります。
2)文脈理解の向上
読書は文章の文脈を理解する力を養います。ストーリーや文章の流れを読み解くことで、言葉の意味や使い方をより深く理解することができます。このような文脈理解の向上は、語彙力を高める上で重要です。
3)表現力の向上
読書は様々な文体や表現方法を学ぶ機会を提供します。作家が巧みに使う言葉や表現を読むことで、自身の表現力を向上させることができます。豊かな語彙を持つことで、自分の思いや意見を正確かつ魅力的に伝えることができます。
4)語感やリズムの養成
読書は文章の語感やリズムを感じる力を養います。リズミカルな文章や美しい言葉遣いに触れることで、言葉の響きや音のバランスを感じることができます。これにより、より豊かな表現力を身につけることができます。
5)知識の拡大
読書は様々なテーマや情報に触れる機会を提供します。小説やノンフィクションなど、多様なジャンルの本を読むことで、知識が広がります。知識の幅が広がることで、より多様なトピックについて話すことができ、語彙力も向上します。
語彙力を鍛える本のおすすめ
語彙力を鍛える本は、語彙力を鍛えるのに効果的な方法をわかりやすく解説しています。また、実際に使える語彙をたくさん紹介しているので、読んだ後はすぐに語彙力を向上させることができます。本を読んだ後は、話すことや書くことで実践することが秘訣です。
語彙力に関する書籍が数ある中から、信頼のおける書籍を7冊紹介しております。繰り返しですが、読んだだけでは知識でしかありません。実際に何度も使うことで、自分の経験となり、身についていくものですので、読了する前であっても覚えたら、実践してみることです。
大人の語彙力ノート誰からも「できる!」と思われる
語彙力に関する本では一番売れている本かもしれません。明治大学の齋藤孝先生が語彙力について解説しています。この本では、特に「言い換え」について書かれています。どれだけ幅広く言い換えをすることをができるかで、教養があるのかを相手に感じさせられるように思われます。
第1章から8章まで、社会人ならあるあるの様々なケースでの言い換えが紹介されており、今すぐに実践できます。まず真似してみましょう。
語彙力を鍛える 量と質を高めるトレーニング
著者は石黒圭さん。日本語学の教授です。新書での出版のせいもあり、専門書としての雰囲気が強く出ています。語彙力と頭の良さは関係があるという文から始まります。語彙力は学力と相関関係にあり、語彙力の高い学生は一般的に成績が良いとしています。また、語彙力について、量と質の両面から掘り下げているところが興味深い点です。
語彙力こそが教養
齋藤孝先生の2冊目の紹介です。言葉は身を表すことに触れています。語彙力が豊かであれば、一目置かれる存在になれるとしています。そのために、語彙力を鍛えるということなのです。そして、語彙を鍛えて、豊かになれば、見える世界が変わることにも触れています。語彙のインプットを読書からスタートし、アウトプットによって使えるように定着することについて書いています。
大人の語彙力が使える順できちんと身につく本
著者は吉田裕子さん。国語教師。知ってる語彙と使える語彙。本書では、仕事をする上で使うと大人としてみられやすくなる言葉などが紹介されています。単純な例文の紹介ではなく、その言葉が使われる背景などの説明があり、理解しやすいです。
語彙のレベルには個人差が大きく影響します。この本を読むべき人は、「まじ」「やばい」「かわいい」などの言葉を連発している人です。語彙力レベルが並以上にある人は、物足りなさを感じる可能性があります。
大人の語彙力「言いまわし」大全
タイトル通りに「言いまわし」がたくさん紹介されています。語彙力があるかどうかは、相手との関係性と場面に応じて、言い換えができるかどうかで判断されます。言葉だけを覚えて、どのくらい適所に使えるのかは、やや気になるところです。ただ、本を読まない、あるいは今まで読んでこなかった方が、まず覚える鍛えるということであれば、需要があると思います。
語彙力がないまま社会人になってしまった人へ
読書をしてこなかったために、語彙力がないまま社会人になってしまった人は、社会人になって、企業の職場で言葉の意味がわからず、右往左往しているケースが多いです。あるいは、知ってるふりをしたり、意味はわからないが聞いたことがあることでそのままスルーしたり。使われている言葉の意味がわからなければ、上司や先輩からアドバイスを受けても理解できず、棒立ち状態になってしまいます。本書に紹介されている通り、言葉を知らないと仕事の評価は下がります。
最低知っておくべき言葉として51語が紹介されています。社会人として形式ばった言い方から、今日の仕事の場面からすぐに応用できそうな言葉遣いまでが紹介されています。
大人のための言い換え力
大人になっても自然に語彙が増えるわけではありません。主に読書から言葉を覚え、仕事や日常で使いながら身についていくものです。語彙力は後天的な能力ですから、増やす努力をしていなければ、大人になっても学生時代からの語彙のままです。しかし仕事においては適切な語彙がありますので、覚えていなければ、相手を不快な思いにさせてしまいます。つまり、相手との関係性と場面に応じた言い換えができないという状態です。
本書ではメールや日常、そしてビジネス文書に関する実践的な「言い換え」を知ることができます。
語彙力を鍛える本|高校生におすすめ
高校生に語彙力を鍛える本が必要なのは、以下の理由です。
- 語彙力が豊富であれば、自分の考えや思いをより明確に伝えることができます。
- 語彙力が豊富であれば、読書や会話が楽しくなります。
- 語彙力が豊富であれば、学習や仕事の効率がアップします。
- 語彙力が豊富であれば、知的な印象を与えることができます。
高校生は、これから社会に出るために必要な知識やスキルを身につける時期です。その中でも、語彙力は非常に重要です。語彙力を鍛えることで、高校生はより充実した高校生活を送ることができるでしょう。
また、語彙力を鍛えることで、将来の進路にも有利になります。大学受験や就職活動において、語彙力は高い評価を得られます。語彙力を鍛えることで、高校生は将来の選択肢を広げることができるでしょう。
語彙力を鍛える本は、高校生にとって非常に役立つものです。語彙力を鍛えたいと思っている高校生は、ぜひ語彙力を鍛える本を読んでみてください。
高校生は読書量が減る人と増える人が別れていく年代でもあります。読書量が多い人は、自然と語彙数が増えますし語彙力は自動的に鍛えられます。社会人の半分の人たちは本を読ませないために言葉を知らず、仕事や人生にも影響が出てしまっています。その状態が始まるのが高校生です。
読書することは、社会人になってから大きな差がつく原因の一つです。せっかく読むのなら語彙力を鍛える本を読んでおきましょう。
東大読書
副題にある通り、読む力と地頭力を高めてくれる本です。タイトルの東大が気になるかもしれません。実際に目指すかどうかは全く関係ないと考え、語彙力を鍛えるために読みましょう。高校の勉強にしても、大学の勉強にしても、問題文に書かれている意味が理解できなければ、正しい解答が見つかるはずもありません。問題文の意味を知るには語彙力が必要です。
大人の語彙力ノート
前述した本を再度紹介します。高校生にはぜひ読むことをおすすめします。
ことばはちからダ
文章を理解するためのキーワードの意味と類義語を知り、使い方を学べます。つまり語彙力を鍛える本ということです。語彙力を鍛えるということは、単純に言葉や漢字の意味を知るだけでは身についたとは言えません。知ってる言葉が多いということは語彙数が多いと言えますが、語彙力が高いとは言えないのです。つまり意味を理解して、自分の表現の中で使えなければなりません。
語彙力を鍛える本|中学生のうちに読むべき
中学生になったら語彙力を鍛える本を読むことにはいくつかの理由があります。
1)コミュニケーション能力の向上: 語彙力が豊富な人は、より正確かつ効果的に自分の考えや意見を表現することができます。本を読むことで新しい言葉やフレーズを学び、豊かな表現力を身につけることができます。これにより、クラスディスカッションやプレゼンテーションなどで自信を持って意見を述べることができるようになります。
2)学業のサポート: 中学生は学校の教科書や宿題に直面することになります。語彙力を鍛えることで、文章を正確に読み取り、問題を理解する力が向上します。また、自分の考えを論理的かつ明確に書き表すこともできるようになります。
3)読解力の向上: 語彙力を鍛える本は、文学作品や情報記事などさまざまなジャンルがあります。これらの本を読むことで、文章の構造や論理的なつながりを理解する能力が向上します。また、文脈から推測する力や読解速度も向上させることができます。
4)創造性の刺激: 語彙力を鍛える本には、豊かな表現や比喩、メタファーなどが使用されることがあります。これらの言葉や表現を学ぶことで、自分の創造性や表現力を刺激することができます。また、様々なジャンルの本を読むことで、新しいアイデアや視点を得ることができます。
5)語彙力は将来の成功につながる: 語彙力は将来のキャリアや社会での成功にも関連しています。豊かな語彙を持つ人は、仕事でのコミュニケーション能力が高まり、他の人との協力やチームワークがスムーズになります。また、論文やレポートの執筆、プレゼンテーションなどのスキルも求められる場面で役立ちます。
以上の理由から、中学生になったら語彙力を鍛える本を読むことは非常に有益です。語彙力の向上は言語能力全般の向上につながりますし、将来の学業やキャリアにも大いに役立つでしょう。また、本を読むことは知識の拡充や創造性の刺激にもつながります。さまざまなジャンルの本を読んで幅広い語彙を学び、自分の表現力を高める努力を続けてください。
中学生の語彙力アップ徹底学習ドリル
言葉の意味と文章の意味を理解するための練習ドリルです。分かっているつもりになっている言葉が沢山登場しているはずです。しかし具体的な意味を理解していないことにも気づくはずです。なんとなく聞いたことがあって、分かっている気になっている言葉がいかに多いか気づかされるはずです。
中学生のための語彙力アップ厳選1000語
前述のドリルと合わせて練習して語彙力を鍛えましょう。国語力の中で、語彙力はとても基本的なことであり、知らないととても困ることです。中学生のうちに練習して覚えることをおすすめします。
語彙力を鍛える本|小学生におすすめ
小学生でも語彙力を鍛える本を読むことは非常に有益です。以下にその理由をご説明します。
1)語彙力の基礎を築く: 小学生のうちに語彙力を鍛えることは、言語の基礎を固めるために重要です。豊かな語彙を持つことは、コミュニケーション能力や学業の成績に直結します。早いうちから本を読むことで、新しい言葉を学び、自分の表現力を向上させることができます。
2)読解力の向上: 語彙力を鍛える本を読むことは、読解力の向上にもつながります。豊富な語彙を持つことで、文章の意味を正確に理解し、情報を効果的に処理することができます。これは学校の教科書や宿題を理解する上でも非常に役立ちます。
3)創造性と想像力の刺激: 語彙力を鍛える本には、豊かな表現やビジュアルな描写が含まれています。これらの本を読むことで、子供たちの創造性と想像力を刺激することができます。新しい言葉や表現を学ぶことで、子供たちは自分のアイデアをより豊かに表現することができます。
4)知識の拡充: 語彙力を鍛える本は、さまざまなジャンルやテーマの本があります。子供たちは興味を持ったトピックに関連する本を読むことで、知識の幅を広げることができます。新しい事実や情報を学ぶことで、子供たちの視野が広がります。
5)読書習慣の培養: 小学生のうちに本を読む習慣を身につけることは非常に重要です。本を読むことは知識を得るだけでなく、集中力や想像力を養うためにも役立ちます。読書習慣を持つことは、将来的にも学習や自己成長の重要な要素となります。
以上の理由から、小学生でも語彙力を鍛える本を読むことをおすすめします。子供たちにとって、豊かな語彙を持つことは言語能力や学業の成功に直結します。早いうちから本を読むことは、語彙力の基礎を築き、読解力や創造性を発展させるための重要な手段です。子供たちが興味を持つジャンルやテーマの本を選び、楽しみながら読書習慣を培うことで、語彙力の向上と共に将来の成長に繋がるでしょう。
まとめ
語彙力は大人として社会で仕事をしていく上ではなくてはならないものです。そして年齢と共に自然と増えていくものではありません。経験か読書などのインプットによってのみ増えていく能力です。
経験とは、主に「そんなことも知らないのか」という赤恥体験です。恥ずかしい思いをすることで、慌てて調べて覚えることになりますが、メンタル的にはおすすめできるものではありません。
おすすめできるのは、読書をしてわからない言葉に出会ったら調べて覚え、適切な場面で使うことで語彙力を鍛える方法です。読書をする対象は、漫画と写真集以外の全ての本が対象です。
当ページで紹介している語彙力を鍛える本は、本の内容自体が語彙力をつけることにフォーカスしているので一石二鳥ということになります。
関連記事一覧