語彙力は子どもにも必要な能力です。ただ学生の間は語彙力がなくても低くても、笑って済ませられています。
しかし社会人の場合、笑って済ませてくれる相手がいなくなります。語彙力がないことは社会人にとって深刻な問題になってしまいます。
社会人になって転職する人の理由には、給料のこと・昇進や評価、そして人間関係が多いですが、案外それらの理由の根本の約半分には、語彙力がないことが関係しているように考えられます。
なぜ昇進しないか、評価されないか、人間関係がうまくいかないかは、上司や先輩の言葉の意味を正確に理解して仕事をしていないからかもしれません。語彙力がないことは社会人に大きく影響します。
語彙力とは社会人に最も必要な言葉に関する能力
社会人として能力を認められるか、評価され昇進できるか、また職場の人間関係についても、言葉の意味を理解していないから起きている可能性があります。
なぜかといえば、社会人の約半分近くの人が月に1冊の本も読まないからです。読書を単なる趣味と捉えている人は意外に思うかもしれません。
しかし、現実に知らない言葉が多い社会人は多いし、メール文や手紙・社内文書を状況に合わせて相手に失礼のないように、分かりやすく書けない人は多いです。
語彙力という、言葉の意味を理解し適切に使える能力は、社会人にとって非常に重要な能力です。
語彙の意味をわかりやすく
語彙も語彙力も語彙数も、英語ではボキャブラリー(vocabulary)となります。
日本語では語彙力となると、言葉自体をよく知っていて、場面に応じて言い換えなどで使い分けることができる力のことです。単に「語彙」という場合は、意味を理解している言葉のことや言葉の数です。
語彙力がない人には共通する特徴があります
語彙力がないということは、単純に言葉を知らないということです。また使える言葉が少ないので、ボキャブラリーが少ないとも言えます。
ただ一般的には「頭が悪い」と見られてしまいます。中には、自分自身もそう思っている事例もあります。文字を知らないのですから、急いで覚えればいいだけなのにです。
主な特徴は、読書をしないこと・言葉の意味を理解しないで使ってる・敬語はめちゃくちゃ、などです。マンガは読書とは言えません。ビジネスマンガなら役に立ちそうですが、一般的なマンガでは言葉の種類が少なすぎです。
また敬語を使えないので、外部と接触する可能性ある仕事は、任せられないです。
語彙力がない人が多用する言葉があります
語彙力がない人だと、相手にバレるポイントが、多用する言葉です。
話し始めるとワンパターンの言葉を連発しますので、すぐに相手にわかってしまいます。
「やばい」「すごい」「超〜」などや擬音を使いたがります。
この記事ではオンライン診断も紹介していますので、あくまでも参考レベルですが、語彙力を知ることが出来ます。
語彙が少ないと周りからどう見られる
学生の間は、大きな問題にはならないです。しいて言えば、「言葉遣いがワンパターン」と言われるかもしれません。
しかし社会人になると、そう簡単ではありません。「痛い人」「言葉が不自由な人」「思慮が浅い」などと、面と向かって言われることは少ないと思いますが、かなり厳しく思われています。
その先には「この仕事を任せてもだいじょうぶなのか」となります。残念なことに、重度か軽度か別としてどこの会社にもいます。
語彙力は上げることが出来ます
ネット上には「語彙力ない人は頭が悪い」などの情報もありますが、実際には本を読まないで学生時代を過ごしたため、言葉を知らないだけなんです。
世の中には、識字障害や病気で文字を読めないという人もいます。もし、そうではないのであれば、単純なことです。文字を読まないというこれまでの習慣をやめて、文字を読む練習をすることです。
最初は分からない文字だらけだと思います。そうしたら調べるのです。スマホに漢字アプリを入れれば数秒で調べられます。
そして覚えた言葉を意識して話したり、書いたりすることです。これらを繰り返せば、語彙力は上がります。
語彙力アップの基本は読書です|本を読むことから
語彙力のレベルによっては、自分が語彙力がないのかあるのか自覚がないかもしれません。
おそらく気がつかない人は、語彙力が不足している人たちです。
語彙力は後天的なものです。生まれつき言葉をよく知っている人はいません。ですから、本を読んでいないなら、その時点で、語彙力不足は確定です。
語彙力がなければ、恥をかき自分が損をするだけです。
自分の語彙力を確かめる|語彙力テスト
自分の語彙力を確かめるのは、少し怖くもあるかもしれません。
しかし、もし語彙力が低い状態であるなら、仕事のミスや失敗は、仕事の能力の問題ではなく、語彙力不足が問題だったのかも知れないのです。言葉の意味が正確に分かっていないのに、分かったつもりになって仕事をしているのかも知れないのです。
上司や同僚が言っていることと、自分が言葉の意味から理解しているつもりになっていることが、全然違うかも知れないのです。上司が冷たいのも、同僚との関係性が良くないのも、そのせいかも知れないのです。語彙力テストで、自分の状態を確かめておいた方が良いです。
語彙力が高いということは言い換えの言葉をたくさん持っている
語彙力が高い人ということは、同じ意味でも場面に応じて言い換えができる言葉を知っているということです。
場面に応じた言い換え力があるということが語彙力があるということなのです。
敬語の使い分けも同様です。
語彙を増やす
相手にしてみると、語彙が増えることで、「言葉が通じるようになった」と感じるのです。
言葉の意味がわからないということは、かなり大変なことです。中には理解しているふりをする人もいます。怪しいと感じた上司が、「本当に理解できた?」と聞けば「はい」と答えます。これが不幸の始まりです。
周りの人は、理解しているものとして、進んでいくからです。本当は理解していないのだとすれば、そこから先には地獄が待っています。
まとめ
語彙力がないことは、学生の頃には大きな問題ではなかったかもしれません。
しかし、社会人になると語彙力はないことは、仕事に大きく影響します。仕事で指示された内容を正確に理解できていなければ、当然良い評価をもらえるわけはありません。
仕事の評価や人間関係の関係性など、語彙力を鍛えることで改善する可能性があります。
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