親子読書は勉強的な観点以外の効果があります。特に親子の関係性が良くなることです。
当記事では、親子読書の実践者の体験から、親子読書の効果を紹介しています。
読書は単なる趣味ではありません。
親子読書がおすすめな効果とやり方
読書の効果が人生においてとても大きいことは、良くいわれることです。しかし実際には、中学高校へと学年が進むにつれて読書をしない率が高くなります。そして、社会人となってから、本を読んでこなかったことを後悔してしまいます。会社でやり取りされる言葉は受験勉強には出てこないものばかりです。
20代30代で読書の重要性を再確認し、本を読むようになり出世していく人もいますし、社会人になり現状キープが精一杯で、流されていく人もいます。
そして子供の頃にもう少し本を読む環境にしておいてくれたら良かったのに、と親に対して思ってしまいます。世の中には、「〇〇〇全集」「〇〇〇百科事典」を買い与えておけば、自動的に本を読む子供になると考えている大人がいます。それは当然間違いです。もっと安い本でも一緒に読書をした方が余程効果的でした。
親子読書の効果
子供のうちの読書の良い効果とは、文字をたくさん知ってるとか、学校の勉強がどうこうというよりも「読書好き」になってくれて中学高校でも自分で本を読み続けてくれることです。
全国の小学校中学校を中心に「朝の読書運動」が行われていることはよく知られています。親子読書は、朝の読書運動=朝読の、自宅バージョンです。「家読」ともいわれ、家で親子で読書をしましょうというものです。
今学校からの働きかけによって、親子読書を体験し始めている親子が少しずつ増えてるように思われます。
親子読書の最大の効果は親子のコミュニケーションが良くなること
実践している親たちが感じている最大の読書効果が親子のコミュニケーションがよくなることです。子供への接し方について、迷っている親は意外に多いようです。特に接する時間が少ない父親にその傾向が強いです。中学高校になって何を話していいのか分からなくなってる原因は、小学校時代にあるのではないでしょうか。
小学校時代にもっと仲良しの時間を過ごしておくべきだったのかも知れません。中学高校でも親子読書を子供に提案してみて良いと思います。
もとになっている「朝読」は、日本全国で先生単位で行っているケースがありました。それを1988年に女子高校の2人の先生が提唱し全国に展開するようになりました。ですから、中学高校の子供に向かって「親子読書」をやってみようといってみれば良いです。
子供が考えてることが見えてくる・子供とのふれあいの時間ができる
親子読書の効果の2つ目は子供の考えてることが見えてくる、というものです。親子読書では、15〜20分程度の読書の後、感想については意見を出し合います。その時に、子供が考えて事が少し分かった、という親はいます。
もともと、親の方も子供の方も仲良しになりたいと思っていますので、親子読書をすることで、心が安定するという効果もあるようです。子供の心も、親の心も安定するのです。
子供と図書館に行くようになった
子供と一緒に図書館に本を借りに行く習慣はありますか。親子読書はできるだけ毎日やることで習慣になります。本にかかるお金を考えると、図書館を利用したいですね。
子供と一緒に図書館に通うなんて、夢のような習慣だと思いませんか。できれば、何年間でも続いて欲しい習慣です。
子供の成長を感じることができる
特に小学校低学年から中学年くらいに、子供が自分でも読めるようになっていく様子を、親子読書をしていると、リアルタイムで感じられるようになります。
子供の成長を目の前で感じられるなんて、本当に素晴らしいことです。但し、注意して下さい。勉強的にならないことです。友達の子供と比べたりなどしてるような言葉は絶対にNGです。成長を感じるようになると、親はついつい、もっと上手になどと、余計なことを考えてしまいます。
親子読書の目的は、親子のコミュニケーションをよくすること、もっと仲良しになる事と考えておくべきです。勉強的な要素を気配としてでも感じ取られたときに、親は子供からの信頼を失い、親子読書は終了するでしょう。
子供の中に読書は日常的で良いことという認識が出来上がる
30代や40代になって、読書をもっとしておけば良かったと気づいても、その場面から読書をする人になれない人もいます。根本的に、読書は無駄な趣味という刷り込みがあるからです。読書することは意味あることで、大事なことだから大人になっても続けたいとは思っていません。諸外国との比較でも、日本人はかなり読書しない割合が高いです。
親子読書のおすすめやり方
子供の学年によって、多少やり方は違いますが、やり方はとても簡単です。時間になったら、同じ場所に集合して20分本を読み、お互いの感想を言い合うことです。
小学校高学年以上なら親子読書の時間は20分以内、本選びは基本は自由
小学校高学年以上(中学高校)なら、同じ机につき、時間だけを共有して、15分〜20分読書をしましょう。本の選び方は、あまり固定しない方が良いでしょう。
学校の朝読も、学校によってルールを決めすぎている学校ではあまり良い成果になっていないようです。おすすめはマンガ以外とするか、マンガと教科書以外とするか、です。
夕食後にテレビを消して20分とか、就寝前の20分などと時間を決めて、本を持ちよって集合です。テレビはもちろん消して下さい。
可能であれば、互いに同じ本を用意して、別々に読み始めることができるとベストです。20分読んだ後は、感想を話し合うと良い効果につながります。子供の意見は尊重することです。親の意見を押しつけるのはNGです。
もし小学生高学年なら、読み方は一つの本を子供が親に読み聞かせるのも良いです。あるいは抗体で10分ずつ読み合うのも良いです。一緒に声に出して読むのも良い方法です。
別々の本でも、同じ本でも15分〜20分同じ場所に座り、同じように本を読むという行動を、一緒に取ることでドンドン親子の関係性が良くなるはずです。
親子読書は一緒にやらないと効果はありません。何とか、諦めずに始めてみることです。ちなみに親だけ読んでいても効果はありません。また、子供は読んでいるのには、親はスマホをいじっているなどは、最悪な状態になります。スマホ中毒の親(高校になれば逆転して子供がスマホ中毒になっているかも知れませんが)をもつ子供は、蔑ろにされていると感じますので、ご注意下さい。読書中はスマホは電源オフが基本です。
小学校一年生〜低学年なら
時間の設定等は高学年以降と同じです。但し、読み方は小学校低学年では、未だあまり読めないこともありますで、「親が子に向けて読み聞かせる」スタイルが良いです。
やはり20分間読んだら、読み聞かせた本を話題にして感想を言いましょう。
寝る前の時間帯に行うのも有効です。
注意することは、同じです。勉強のように感じさせないことです。質問に感じられないように話す事です。
まとめ
読書は趣味の一つかも知れませんが、現実は自己投資であり、脳トレでもあります。
ただの趣味ではありません。親子読書をすることで、親子の関係性が良くなり、さらに読書は良いことで役立つことなのだというイメージが子供の心に残るのだと思います。
20代30代で読書をしてこなかったことで、仕事に苦労している人が沢山います。
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