ビジネス書に限りませんが、仕事や人生に活かしたい・役立てたいと考えるなら、読むだけじゃ意味がありません。
ビジネス書で知識として知ったことがあっても、応用できなければ意味がありません。もし応用できないなら、それは知識というより聞いたことがあるだけのことです。
ビジネスの現場で使えない知識は、時間とお金を無駄にしてしまったかもしれません。
ビジネス書ばかり読む人|読んでるだけじゃ意味がない
就職間近の学生や、新人社員にありがちなのですが、ビジネス書ばかり読む人がいます。
日本人は、本を読まない人が多すぎるので、本を読まない人よりはマシともいえますが、弊害もあるので、気になるところです。
ビジネス書しか読まない人
社会人として仕事をするのだから、イコールビジネス書という選び方をしている可能性があります。
しかし現実には会社で扱う商品やサービスのこと、それらに関する周辺の事を知っておくほうが、今すぐに必要な情報かもしれません。
また会社は、そこに働く人が動かしています。つまり人間関係を仕事をしやすい関係性に構築していく努力も必要です。
人間はビジネス書に書かれているようには、動いてくれないからです。
ビジネス書だけが仕事に役立つわけではない
読書は知らない言葉や物事に出会うことで、自分の脳を鍛えてくれます。ですので、読書は、是非すべきことですが、ビジネス書しか読まないようだと、偏った知識を覚えてしまいます。
仕事に役立つことは、前述のとおり、ビジネス書に書かれていること以外にもあります。先に会社で働く人のことを話しましたが、社外にも人がいます。
会社に利益をもたらしてくれるのは、社外の人です。
社外の人との人間関係の構築も、実際のビジネスには重要なことです。
また、直接に関係が薄いと思われるメイン商品の関連情報が、ある顧客やある取引先には重要事項である場合も少なくありません。となれば、商品知識と覚えるべきは、商品自体のこと以外に、関連することが意外にたくさんあります。
このような商品やサービスに付随する関連情報の勉強には、ビジネス書では不十分の可能性が高いです。
読書は脳を鍛える|偏りなく読むのが良い
例えば、不動産業を例に取りましても、エンドユーザーと商談するときと、取引先との交渉する場面で、不動産そのものの知識以外に、ローン・法律・登記・税金、などの知識情報が必要になります。
その中には、普遍の知識もありますし、時期によって変わるものあります。仮に税金の本を読んだことがあるとしても、日本の場合、毎年税法が改正されます。
不動産以外であっても、関連する知識情報が変わるものもあります。勉強は、現場の変化に合わせて偏りなく続けていかなければなりません。
また、先の人間関係の構築には、雑学であったり、一般教養的な知識も必要になります。
自分が勤める会社に関する情報やビジネス書の割合が多くなるとは思います。しかし、他のジャンルについても読書をするほうが、意外な関連性に気づくこともあり、ビジネス書で覚えた知識情報も生きてきます。
ビジネス書ばかり読む人は読解力が低い可能性あり
社会人になると特に重要で不可欠となるスキルの一つに「読解力」があります。
読解力とは「文章を読んで理解する能力」と言われます。しかし現代においては、メールやメッセージなどテキストによるコミュニケーションの比重が大きくなっています。単純に文章を読んで意味を理解するだけではなく、相手が何を言おうとしているのか文章になっていない行間を読む必要性が高まっています。
つまり言葉や文章として明文化されていない「相手の気持ちやメッセージを」読み取る能力が読解力として重要になっているのです。ビジネスを順調にすすめるための重要な鍵なのです。
ビジネス書からは、たくさんの知識情報を得ることができビジネスの役に立ちます。しかしビジネス書ばかりを読んでいるだけでは、明文化されていない相手の気持ちを知ること能力が磨かれることはありません。ですので、現代に必要とされる読解力はビジネス書ばかりの読書からはえられる可能性が低いのです。
明文化されていないテキストから相手の気持ちやメッセージを知る力を養うには、小説を読む必要があります。小説の中に登場する人物の言葉や心理を考えながら読むことで、実際の仕事の相手の心を想像することができるようになっていきます。
ビジネス書を読むだけでは意味がない|行動というアウトプットが必要
単にビジネス書の知識を増やせればそれでいいと考えてのことであれば、ビジネス書ばかり読む人で良いのだと思います。
しかし、読んだことをビジネスに活かされるようになるといい、とお考えなら、必ず行動することです。行動をしない読書は、ただの知識です。活かされることがない無駄な知識です。
知ってるのと理解してるのとでは大きな違い
聞いたことがある人も多いと思いますが、知っているのと理解しているのでは、全く意味が違います。
ここでいう理解しているとは、体感的に理解しているという意味です。単なる知識情報とは、見たことある・聞いたことがあるという、再現性のない情報です。
ですので、ビジネス書で学んだことを実際に行動してみて、仕事に活かすことを考えるのです。もしかすると、ヒントとしては十分なのかもしれません。
実際に再現性があり、実際の仕事の中にも活かせることであれば、ビジネス書の知識が単なる情報から、役立つ情報へと変わる瞬間でもあります。
現場はビジネス書に書かれているとおりではない
ビジネス書を読むだけの人が現場に入ると、最初に気づくことが、現場はビジネス書通りではないことです。
著者が、取材や体験をして、本を書くときには、細かい情報を抜け落ちます。スペースの関係で意識的かもしれませんし、無意識かもしれません。
机上と現実は違うという所以はここにもあります。ある意味で、ビジネス書には細かい情報が数10%落ちた状態で書かれているわけです。そのまま現場に持ち込んで、当てはまるはずはないのです。
ですので、ビジネス書はヒントにしかなりません。
まとめ
ビジネス書ばかり読む人は、現場に入ってから、机上とのギャップに苦労すると思います。あるいは既に社会人であるかもしれません。すると、ビジネス書で覚えた知識をふりかざして、「なぜわからないのだろう」と思っているかもしれません。
まず実践してみてください。実践がしにくい物事であるなら、同じビジネス書を読んだ人と意見交換してみるのもありです。周りに人がいない人は、読書メーターのコミュニティで同じ本のユーザーを見つけてコミュニケーションすることもできます。
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