本を読む人の傾向といえば、「頭がいい」「年収が高い」「情報リテラシーが高い」など、ポジティブなイメージがあるかと思います。
本当に、本を読むと、頭がいいと言われるようになるのでしょうか。
いつから、読んでいれば良いのでしょうか。
本を読む人は頭がいい
本を読む人は、当然のことながら、本を読まない人と比べると、知識情報を多く持つようになります。
たまに本を読むだけの人は、一時的な知識を得る事は出来ます。もしかすると、仕事の上での解決策を見つける事もできるかも知れません。
しかし、習慣的に本を読む人は、読まない人や一時的にだけ読む人と大きな違いがあります。習慣的に、本を読む人の知識情報は当然増えていきますが、思考力や創造力・読解力も増加していきます。頭がいいということになります。
本を読んで、知識を得て、情報を知り、考え続ける習慣に変化していきます。途中で、本を読む事を辞めてしまう人もいます。とても惜しいと思う反面、そういう人がいるから、本を読み続ける人は、「頭がいい」といわれる存在になれるのだと思います。
会社の経営者やトップセールスマン等、一般的に年収が高いといわれる人たちは、本を読む習慣をやめないのだと思います。彼らもまた頭がいいのです。
大人になってから、頭がいいとか年収が高いとされる人たちは、義務教育時代ではなく、むしろ大人になってからの人生の中で、本を読む習慣をやめない人たちです。
また頭のいい人は、文章を操る能力に長けています。文章力が高いのです。
本を読む人は頭がいいって、知能が高いということ?
本を読むと頭が良くなるのでしょうか。
頭がいいと言えば、IQ(知能指数)が高いというイメージがあります。IQは、一般的には基準が100とされ、110を超えると、IQが高いとされます。70以下や130以上は、異常値とされています。
上位2%の知能指数の人が参加するMENSAという国際グループでは、IQ130以上が参加資格となっています。
では、読書する人は、IQは高いのでしょうか。読書をすれば、IQを上げることはできるのかが気になりますね。
これに対しては、ご自身も天才と言われる苫米地英人(認知科学者)さんの言葉が、ヒントになりそうです。
「大量の読書をして、圧倒的な知識の習得をする。本は、同時に何冊かを読む」です。「大量」「圧倒的」というのは、かなり大変そうですが、「読書」をすることに、ヒントがありそうです。
逆に考えれば、頭がいいと言われる人は、本を大量に読んでいる、ということなんです。
そして、本を読むことで高まる能力として、代表的なものが2つあります。語彙力と文章力です。
語彙力(ごいりょく)
語彙力という言葉があります。
人が日常生活の中で、テレビ等で知ることのできる語彙数は、あまり多くはありません。また、聞き流すことが多く、理解しているつもりになっている言葉も多いです。語彙力/語彙数が増えていくには、本を読む事でしかありません。
また、語彙力が弱い内は、本を読んでも、知らない言葉や漢字にぶつかり、読む事をやめたくなるかも知れません。
しかし、そこで、辞書を調べて、理解して、読む事を継続して行くと、辞書を調べることも少なくなっていきます。その結果、文章力が高くなっていきます。知っていて使える言葉が多い、ということは、頭がいいことにつながります。
文章力
文章力は、学生だけではなく、社会人には、必須のスキルの一つです。
組織人になれば、社内報告書を書く場面も多くなります。スキルやキャリアが高まれば、組織の上席になっていくこともあるでしょう。そうなれば、なおさら文章力が試される場面も増えます。
本を読む事を習慣としている人は、そういう場面も苦もなく乗り越えます。文章によって、自分の意見や考え方を伝える機会が増えていきます。そういう一連の様子は、「頭がいい人」と見えてくるのだと思います。
文章力がない人が書いた文章は、いわゆる残念な文章となります。頭がいい人が書いた文章は、他の人が読んだときに、読みやすく理解しやすい文章となります。
頭がいい人が書いた文章か、残念な文章なのかは、読めばすぐにわかります。文章力は、たくさんの本を読むことで、身につくようになります。読みやすく理解しやすい文章をかける文章力が、ついてきます。
つまり、結果的にいえば、本を読む人は、文章力が高く、頭がいいということにつながります。
読書によって頭の回転が速くなる|頭がよくなる
頭がいい人は、頭の回転が速いという印象があります。頭の回転が速いことも頭がいいことの要素の一つと考えると、読書によって頭が良くなるといえるのです。
読書をすることで脳は刺激を受けます。脳の前頭葉を中心に血流が増えて、脳は活性化します。そして脳の神経細胞のつながり(ニューロンネットワークと言われます)が太くなります。読書を繰り返すことで、伝達速度が速くなっていきます。
つまり頭の回転が速くなるということです。東北大学の川島教授の研究では、なるべく速く音読を繰り返していくことで、前頭葉の前頭前野の体積が増えたことが確認されています。
前頭前野は、思考・記憶・判断する・感情コントロール・集中などの人間の働きを司っている事がわかっています。
頭が良くなる本ってあるのでしょうか?ジャンルは?
本を読むと知能が高くなるのは、本当かも知れないですね。
ではどんなジャンルの本を読むと、頭が良くなるのでしょう。
頭が良くなる本のジャンル
知能指数が高くなるとか、頭が良くなるという本が実在するのなら、知りたいですね。
しかし、天才といわれるドクター苫米地英人さんの言葉によれば、頭が良くなるには、圧倒的な読書量が必要とのことです。
圧倒的読書量があれば、知能指数が上がるとしています。苫米地英人さんは、いくつかの逸話をお持ちの天才といわれる方です。本のジャンルというよりも、読書の量が重要ということです。
ジャンルは、特定ではなく、雑多の方が、脳にとっても良いとされます
また、元マイクロソフトの日本社社長である、成毛眞さんが、著書「本は10冊同時に読め」でいうように、複数のジャンルの本を同時並行で読むことも、脳には良い刺激になるようです。
筆者もその本に刺激を受けて、試したことがあります。
脳には、なかなかの刺激です。
頭が良くなるように本を読むには、複数のジャンルで、圧倒的に、読むことです。
本を読む人の傾向とは|情報リテラシーが高い
本を読む人は、「情報リテラシーが高い」傾向もあります。
その理由は、前述したように、「様々な考えに、柔軟に対応できる」ためです。
たくさんの本を読むと、様々な知識が得られるため、それらの知識を組み合わせて判断することができます。
例えば、インターネット上のニュース記事を読んだとき。
タイトルや本文が、人をあおるような内容であった場合、信ぴょう性はさておき印象が強いため、どうしても受け止めてしまいがち、です。
しかし、あらゆる視点から得られた知識を持っていれば、自分の意見を持つことができます。
「別の側面から見るとどうか」、「自分はどうするべきか」と、考えられるので、記事を鵜吞みにすることはありません。
本を読む人は、情報量が豊富です。
たくさんの著者の本を読むことは、その著者の追体験をすることでもあります。
知らないことが多いことは、不安を増殖させます。
本を読むことで、不安に思うことが減っていきます。
本を読むことで、不安がなくなっていくと、頭が良くなることにつながっていきます。
本を読む人の傾向とは|好奇心旺盛
本を読む人は、好奇心旺盛な人が多いです。
「これは、一体どういうことなのだろう」、
「〇〇って何だろう?詳しく知りたい」
というように、様々なことが気になってしまいます。
気になったことを知るために、本を読むのです。
本であれば、経験せずとも、家で多くのことを理解できますからね。
好奇心旺盛な人は、知りたい内容が解決できたとしても、本を読んでさらに気になることが出てくるのではないでしょうか。
そうすると、新しい本を読みたくなります。 知りたいことが出てくる
↓
本を読む
↓
知りたかったことが解決できる
↓
さらに知りたいことが出てくる
↓
本を読む
↓
・・・
このようなループに入ると、結果的に読書量が増えます。
本を読まないのに頭がいい人もいる
本を読む人は頭がいいというなら、本を読まないと頭が悪いのか、という反論もあるかもしれません。
そして事実、本を読まない人でも頭がいいという人はいます。もしかすると周りにもそういう人がいるかも知れません。学生でも、塾に行ってる様子も無いのに、本も読まないのに、学校の成績がいいという人、つまり頭がいいという人がいたかも知れません。
本を読まないのに頭がいいという人は、2種類のタイプがいます。
一つ目は、持って生まれた読解力レベルが非常に高い人です。文章からの読み取りと言葉の聞き取りのレベルが、とても正確に聞き取れる能力が高い人です。学校の授業だけでテストの点数がいい人です。社会人でもたまにいます。顧客や取引先のいうことを正確に読み取って理解する能力が高い人です。
もう一つは、単純に生まれつきIQ(知能指数)が高い人です。IQが高く、1つめの能力と記憶力も高いです。
つまり本を読まないのに頭がいいという人は、実際にはいますが、なろうと努力してなれるものではありません。普通の才能に生まれたものが頭を良くしようとする方法は一つです。
その方法は、読書をして脳を鍛えることだけです。声に出して読んだり、何度も読んだり、沢山読んだり、ノートに書いたり等を繰り返す読書をすることで、頭が良くなるということです。
まとめ
今回は、本を読む人の傾向とその考察についてお伝えしました。
本を読むと、仕事だけではなく日常生活にも、いい影響を与えます。
日々のすきま時間を利用して、読書にチャレンジしてみましょう。
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