何かがきっかけとなって読書を始めようとするとき、何を読むのがいいのか?どんな本を読めばいいか、迷うと思います。
また、本を読む人と言われる人が何を読むのか気になると思います。同じ本を読むべきなのかなどと気になるのだと思います。
どんな本を読めばいいのかは、きっかけにもよりますが、目的によって変わるものです。
紹介いたします。
本を読む人は何を読むのか?自分はどんな本を読めばいいか
本を読む人が何を読むのか、について気になる気持ちはわかります。特に、読書に目覚めて日が浅い頃は、本を読む人と言われる読書家の人が読む本を自分も読んだほうがいいのか、気になります。
なぜ気になるのかといいますと、自分が選ぼうとする本に自信が持てないことや、本を読む人が選ぶ本を自分も読むほうが近道かもしれないなどと、思ってしまうからです。
しかし、むしろ重要なのは自分は本を読む人になってどうなりたいか、どうありたいかです。
本を読む人になるきっかけは収入アップでも問題ない
読書をする人ほど出世もするし年収が高いことは、もはや事実といっていいでしょう。
収入をアップさせるために自分も読書家になるということでも、自分の知識欲を満足させたい、でも全然問題ないと思います。
高尚な理由である必要もないですし、出世のため、年収アップのために本を読むようになった人もたくさんいます。
実際、誰より優れた芸術的な天賦の才能でもない限り、普通の人は、本をたくさん読んで仕事に活かすことが年収アップの確実な方法なのです。
ですので、上昇志向を隠さない国(アメリカやヨーロッパ諸国)の人達の読書割合は、日本を遥かに超えていますし、平均年収も高いです。アメリカの平均年収は日本の2倍近い( 参照元:2020年OECDのデータ)です。
日本人は、外国にたくさん支援しているのに、国民は世界的にも貧しい状態(過去30年間で1万円ほどしか上がっていない)にあります。経済大国と言われていた姿は全く残っていません。世界的にも、物価が高く賃金が安いのです。以下のグラフは新卒初任給の推移です。(参照元:労働政策研究(厚生労働省所轄の独立行政法人))
アメリカやヨーロッパ諸国の人たち、日本人よりも本を読み、賃金も高いのです。
成功している本を読む人が何を読むのか
芸術家以外で、一般的な人が成功している人とすれば、会社社長や特定の資格を持つ人(医師や弁護士)、それ以外ならば大手企業の上級管理職ということになります。
彼らの多くが本を読む人です。本を読まない人は、全体平均よりも大きく下回ります。たしかに本を読まないで社長になっている人も少数派ながら存在します。ただ、長くは続いてはいません。
社長だから経営の本を読んでるとは限らない
大手企業の社長でも、中小企業の社長でも、共通するのは勉強していることです。
逆を言えば、勉強してない社長は続いてません。会社社長が勉強するといえば、多くの場合は本を読むことです。一般的には最低でも月に3〜4冊読んでいます。月に10冊以上読むという社長も珍しくはありません。
意外に思われるのは、経営の本はたしかに読みますが、経営以外の本もたくさん読むことです。想像以上に幅広いです。
会社社長の仕事は、会社が生き残っていくために、会社にプラスとなる情報を本や人から集めて、日々判断をしていくのが仕事です。そのために、畑違いの業界の人と会うこともあります。ですので、様々な知識をいつも共感したり吸収するために、ジャンルにこだわらずに、広く読んでいます。
上級管理職や業績優秀営業マンでも小説が役立つ理由
管理職や営業マンはビジネス書ばかりを読んでいると思われがちですが、実は以外にも小説を読みます。逆に、小説を読んでいない管理職は、上級管理職には上がれませんし、営業マンも業績優秀な営業マンには、なれないです。
なぜなら、どちらも人の心がどう動くのかを知らないといけない仕事だからです。当然心理学やコーチングなどの本も読みますが、小説の中で、登場人物の心模様が動いていくことを読んでいることが役立つのです。
上級管理者は、社員だけではなく、間に挟まる位置にいるチームリーダーへも配慮しないといけません。むしろそちらが重要です。営業マンも優秀な人は、顧客や取引先担当の心の中を想像しながら、仕事をします。
本読む人は実はオールジャンル
本を読む人は大きく分けると実は3つに別れます。
1つは、純粋に文字を読むのが好きな人です。中心となるのは、物語です。気に入った作者が見つかれば、現在の著書から過去にさかのぼり、全作を読み込んだりします。
2つめは、知見を広げるために、読む読み方です。学生や新人社員から社長まで。本を読む人と言われる読書家の人は、多読ですし、乱読でもあります。
ある意味、手あたり次第に、尽きることがない知識欲のままに、読んでいきます。書店の棚から、タイトルに関係なく順番にまとめて買う、何ていう乱暴な購入の仕方をします。
3つ目は、ビジネスマンに多いです。仕事のヒントや問題解決のヒントを探すようにして、読む人です。現実のビジネスの立て直しや売上を上げるなどの問題解決に役立てています。
本に書いてあることが、そのままリアルにあるわけではありません。何冊もの中から見つけたヒントを複合的に考え組み合わせて役立てるのです。
また、今現在に起きていない問題であっても、日頃からコノ手の読み方をしていると、初めての体験としての問題が起きたときに、「答え」が降りてくる事があるのです。
以上の中で、実際に読書家と言われる人が何を読むのかといいますと、2番のオールジャンルではないかと思います。広く浅く何でも読むというスタイルです。
本を読む人になるには何を読む|目的が関係する
実際には、読書を何のために役立てると考えるのかによって、どんな本を選ぶのか、何を読むのかは、変わってきます。
未来のための勉強のためか
未来のための勉強と考えると、オールジャンルが正解です。未来と言いましても数年後というわけではなく、今日のこれから起きることも未来です。
どこで何が起きるかわからないことに対して、未来への予習をしている感覚です。蓄積される量=読書量が多いほど、有益です。
何を読むのが良いのかは、漫画と写真集以外のテキスト文字で書かれているすべての書籍が対象になります。
今ある問題解決のヒントを見つけるためか
前述のとおりですが、多いのは慢性的な問題です。売上が悪い・特定の商品の売上が良くない・チームの人間関係・上司と部下の関係・会社の古い無益な慣習などなど、多くの会社や職場には、問題が必ずあります。
どう解決していくのが良いのかのヒント探しをするので、何を読むのかの対象となるのは、ビジネス・経済全般です。
ただ、現実に近いケースや役立ちそうな情報を探すことは、実際には、かなり大変な作業になります。オンラインショップの場合は、口コミの内容や評価、リアル店舗の場合は、帯情報と目次から、探します。
感覚的には、推理小説でも読んでいる感じに近いです。起きてることは、問題なので楽しくはありません。最もヒントとなるのは、目次です。口コミは役立つこともありますが、結局は主観なので、役立たないことも少なくありません。
ですので、おすすめするのは、大きな書店で、目次に関連ワードを見つけたら、パラ読みをしてみることです。
趣味のため
趣味といえば小説が中心になります。小説を読んでも実際の仕事や人生に役立つことはないという方もいます。
しかし、小説の中の場面にも現実社会が重なることもあります。登場人物の言葉の一つがヒントになって、営業成績がアップするような何かを得るという人もいます。
小説は仕事や人生に役立つことはないとお考えの人、またその意見に共感する人は、小説を作り物として、実際にはないこととして理解しているからだと思います。
しかし、そもそも小説は、現実を写した物語から始まっています。つまり、誰かの体験の可能性があります。極端なSFやファンタジー以外は、本を読むことは追体験していることでもあります。
人間の脳は体験することで成長します。しかも潜在意識は、自分と他人を区別しません。つまり小説をたくさん読んで、追体験をすれば、脳にとってもは体験してるのと同じ効果=成長があります。
本を読む人になって成功するなら何を読むより何冊読むが大事
実は人間の脳の進化は、子供の成長を見れば分かるように、毎日どんどん進化成長を続けます。自分たちが希望をしてもしなくても、脳はインプットされたものを情報処理して成長することをやめません。
その前提のもとで、小説をインプットすると、ビジネス書をインプットするか、あるいは、漫画にするか、SNSにするか、テレビを何となく見るか、というそれだけの違いでしかありません。
社会人になっても、漫画とSNSとテレビだけのインプットにしていれば、30歳を過ぎていても小学生レベルの言葉遣いしかできない人になるだけです。
ですから、どんな人になりたいのかによって、脳に何を読ませるのかを選ぶだけなんです。
まとめ
本を読まない人からすると、本を読む人が出世したり、給料が高いことには、何を読むのか、にも秘密があると感じてしまいます。
どんな本を読むのか、興味津々だと思います。しかし、実際にはオールジャンルという読書家が多いです。だから読書家なのかもしれません。
自分自身が読書をすることで、なりたい自分や、どうありたいかを考えると良いと思います。
関連記事一覧
本を読む人のまとめ
本を読む人は何を読むのか?自分はどんな本を読めばいいか*当記事