目が悪くなる原因は読書ではなく姿勢と環境にあった

目が悪くなる,原因

読書が目に悪い?」は誤解かも!正しい情報を知って、目の健康を守ろう

「読書が目に悪い」という言葉はよく聞かれますが、実際には読書自体が目に悪いわけではありません。

しかし、長時間の読書は目の負担になり、目のトラブルを引き起こすことがあります。

本記事では、「読書が目に悪い」という誤解を解き、正しい情報を知って、目の健康を守るためのポイントをまとめます。

目次

目が悪くなる原因は読書ではなく姿勢と環境にあった

目は人間にとって大切な感覚器官の一つであり、私たちの日常生活に欠かせない存在です。

しかし、現代社会では目を酷使する機会が増え、目のトラブルに悩む人も増加しています。中でも、「読書が目に悪い」という言葉はよく聞かれますが、果たして本当にその通りなのでしょうか?

本記事では、読書による目のトラブルの真相について解説し、正しい知識を身につけることで、健康な目を保つためのヒントを提供します。

目が悪くなる最大の原因として考えられることは、目を使う姿勢と環境にあります。目が悪くなるのは、「長時間一つのものを体の一部に負担がかかる姿勢で目との距離が近い状況で見続ける」事なのです。

読書による目の負担は少ない|目が悪くなる原因とは言えない

近年の研究によると、読書による目の負担はそれほど大きくないことがわかっています。一つの研究(絵本の読み聞かせの効果の脳科学的分析)では、絵本を読み聞かせることが情緒的な結びつきにより心を落ち着かせ、リラックスする可能性があることが示されました。

また、別の調査(子供の頃の読書活動の効果に関する調査研究)によると、子供の頃からの読書量が多い人は、意識や非認知能力、認知機能が高い傾向があるという結果が出ています。

さらに、読書には多くのメリットがあることが報告されており、ストレス軽減や脳機能の向上などの効果があるとされています。以上のことから、読書が目に悪いというのは誤解かもしれないと言えます。しかし、長時間の読書や不適切な読書環境であれば、目に負担がかかる可能性があるため、適度な読書量と良好な読書環境の確保が大切です。

読書をする際には、適切な照明や視力補正器具を使用することが重要です。照明に関しては、まぶしい照明は目に負担をかけるためNGであり、適切な明るさや色温度に調節する必要があります。

明るさが不十分だと目の疲れや集中力の低下につながるため、読書に適した明るさを設定することが大切です。また、視力補正器具については、個人の視力状態に合わせた補正が必要であり、眼鏡やコンタクトレンズなどの使用が考えられます。しかし、視力低下を防ぐためには、適度な運動や遠近法の切り替えなどの生活習慣の改善も重要です。

つまり、読書自体が目の負担の原因とは言えないと考えられるのです。

目が悪くなる原因は姿勢|姿勢が目の健康に影響を与える

姿勢が目の健康に影響を与えることがあります。悪い姿勢は首や肩の筋肉を緊張させ、目の疲れやストレスを引き起こすことがあります。

姿勢の悪い読書の代表例は、寝ながら読書背中を丸めた姿勢、またストレートネックといわれる頭が前方に下がり首が真っ直ぐ状態の姿勢です。

長時間同じ姿勢をとることが多いため、慢性的な姿勢の歪みが生じることがあります。そのため、定期的に休憩をとり、運動をすることが大切です。また、適切な椅子やデスクの高さ、キーボードやモニターの位置を調整することも、姿勢の歪みを防ぐために重要です。姿勢の歪みが原因で目が疲れる場合もあるため、正しい姿勢を保つことで目の負担を減らすことができます。

これらの姿勢を実際に取ってみると分かります。目と本の距離がかなり近い状態になってしまうはずです。寝ながら読書は、仰向けでもうつ伏せでも、また横向きでも、最初の内は目と本の間隔を取っていたとしても、段々と腕や首の状態がきつくなり、目と本の間隔がすごく近くなってしまいます。

背中を丸めた姿勢とストレートネックの状態では、すでに目と本の間隔はかなり近いです。まさに、目が悪くなる原因となる状態です。一般的に、眼科医が指導するのは30cm以上の距離です。

少し深く腰掛けて背筋が伸びる椅子を使うのがおすすめです。疲れにくくなり、集中しやすくなります。

また、机や椅子の高さが合っていない場合や、読書やパソコン作業などで過度に目を使い続ける場合も、目の疲れやストレスの原因になることがあります。適切な姿勢を保ち、定期的な休憩を取ることで、目の疲れやストレスを軽減することができます。

また、適切な照明や視力補正器具の使用も、目の負担を減らすために役立ちます。明るすぎる照明は、目の疲れやストレスを引き起こすことがあります。一方、暗すぎる照明は、目を酷使してしまい、目の疲れや視力低下の原因になります。適切な明るさと色温度の照明を使用することが重要です。また、視力補正器具を使用することで、読書やパソコン作業を行う際に、目の負担を軽減することができます。

目が悪くなる原因は環境|環境が目に与える影響が大きい

普通に読書をしている状態では、目が悪くなる原因はないのです。つまり、読書自体で目が悪くなるのではないということです。問題なのは、目を使う環境にあります。

環境によって目に与える影響は大きく異なります。例えば、明るさが足りない場合、目が疲れたり、視力が低下したりする可能性があります。一方、明るすぎる場合は眩しく感じたり、目が疲れたりする可能性があります。

また、乾燥した環境や換気の悪い場所でも、目に負担がかかることがあります。適切な照明や環境整備を行うことで、目の負担を軽減することができます。

適切な環境は、目の健康にとって重要です。照明は適切な明るさと色温度が必要であり、湿度は40〜60%の範囲を維持する必要があります。また、空気中の汚染物質も目の健康に悪影響を与えるため、清潔な空気を提供することも重要です。

暗いところでの読書

普通の環境で、読書をすることで目が悪くなる事はありません。しかし「暗いところで本を読んでいると目が悪くなる」といわれた経験があると思います。実は、暗いところでの読書も目が悪くなる直接原因ではないのです。

実は暗いところでも普通に文字が読める程度の暗さであれば、問題ではないのです。問題は、暗すぎると本に目を近づけてジッと見続けてしまう状態になる事です。

目が悪くなる原因は、「長時間一つのものを近くで見続ける」ことと前述しました。普通の明るさでは、そういう状態になりません。しかし、文字が読みにくい暗さの中で、読書をしようとすると、人はついつい本に目を近づけて読む事になります。この状態を繰り返し続けることが、目が悪くなる原因なのです。

人の目の中には、目のレンズである水晶体を調節してピントを合わせる毛様体筋という筋肉があります。目とものとの距離が短い状態で、見続けることで、目の中の毛様体筋が緊張し疲れ切ってしまいます。この状態を繰り返すことで、毛様体筋が衰えることが、目が悪くなる原因とされています。

スマホやタブレットでの読書|デジタル機器による目の負担も無視できない問題

スマホやタブレットで電子書籍を読むユーザーが増えています。読書をする人が増えることは歓迎すべき事なんです。ただし、前述の「近くのものをジッと見続ける」状態に、さらに「ブルーライト」が加わります。

ブルーライトは、ほとんどの照明やディスプレイが発せられていますが、特にLEDディスプレイからは、強めのブルーライトが発せられています。このブルーライトが目を疲れさせる原因になります。ただ、ブルーライトが網膜に影響を与えたり、睡眠に悪影響を与えることは、様々な研究で分かっているものの、最悪の場合でも失明に至ることはないなどの研究結果もあるのが現状です。(完全に解明されていない)

しかしブルーライトを長時間見続けることが、目が悪くなる原因に影響を加えることは明らかになっています。ですので、暗い場所で、ディスプレイと目の距離が短くなってしまい、さらにブルーライトを浴びながら、ディスプレイを見続けるという方法は、目が悪くなる原因と考えて間違いは無いでしょう。

デジタル機器を使う場合には、適切な距離や高さ、角度に調整することも重要です。パソコンを使う場合には、画面から50cm程度の距離を保ち、画面の上端が目線よりもやや下になるように調整すると良いでしょう。スマートフォンを使う場合には、画面から30cm程度の距離を保ち、長時間使用する場合には10〜15分ごとに目を休めるようにすると良いでしょう。

まとめ

目が悪くなる原因は読書そのものではありませんでした。

目と本の距離が十分に取れていないことが原因でした。読書の姿勢が悪いことや読書環境を暗くしすぎることで、ついつい目と本の距離が近くなりすぎてしまっているのです。

対策は、まず30cm以上の間隔を意識して読書することですで。次にベッドの中での読書をやめることと、読む本を紙の本にするか、kindleなどのブルーライトをカットしているディスプレイで電子書籍を読むことです。

目と本の距離が近くなりがちな人は、20〜30分ごとに、6m以上先にあるのものを見ることで、目を休める事で、ある程度の予防することはできます。

関連記事一覧

読書

読書のやり方に関する注意のまとめ

読書の姿勢を理想的にすれば集中力アップし疲れは低下する

寝ながら読書の姿勢では集中が続かないし眠くなる

目が悪くなる原因は読書ではなく姿勢と環境にあった*当記事

読書時間は平均何時間か?どうやって確保してるのか

読書のBGM|聞く音楽はクラシックかジャズが集中できる

読書習慣が身につかない本当の理由|習慣化する方法

読書には場所が必要|読書場所問題は発想を変えれば解決

社会人に読書が必要な理由|本読んでないと出世する人にならない

読書の方法が正しければ人生が変わり始めていきます

頭に入る読書の仕方はノートしだい

読書率の低下|地域(県)別・年代別・世界との比較

この記事を書いた人

社会人経験約40年。仕事において強い必要性があり読書に目覚め、その後年収も急上昇。上場企業にキャリア入社し、50代に入り独立起業し会社経営。自分自身の読書に救われた経験から、読書によって人生が変わることを伝えたい。

コメント

コメントする

目次