文章力には読書は必須だが不十分|他にも重要なことが

文章力,読書

「読書好きなのに文章力がない」

「本を読めば文章力がつく」

どちらも聞いたことがあると思います。そして、これは事実なのだと思います。

しかし、文章力の意味の捉え方と文章力を使う場面に違いがあるのではないかと思います。

小説を書くための文章力が必要なのか、ビジネス文書(メール・報告)・読書感想文などの文章力を身につけたいのか、によって状況は変わります。

目次

文章力には読書は必須だが十分じゃない|他にも重要なことがある

文章力,読書 (1)

さまざまな文章に関する場面で使われる「文章力」は、使う場面によって微妙に意味が違いますね。

文章力の言葉の意味は、「自分が言いたいことを文章によって相手にわかりやすく伝える能力、文章を書く力」などと解説されています。

しかし、相手が小説のユーザーなのか、仕事上の相手(学生ならば先生や評価者)なのかによって、書かれる文章の形態はまるで違うものになります。

当然、文章力があるのかどうかの評価も変わります。

文章力は読書によってアップするのか

読書によって直接高まるのは、語彙力です。文章力は間接的に高まることになります。

文章力の一部である語彙力は読書量に比例する

文章力には、語彙力が必要です。語彙力とは、多くの言葉を知っていて、言葉を操る能力です。知っている言葉が多ければ、表現の幅は広がります。

読書中にわからない言葉があれば、調べて読むことになります。この繰り返しが語彙力を高めます。そういう意味では読書によって、文章力の一部は高まります。

つまり、読書量が増えれば、文章力の一部である語彙力は比例して高まるということです。ただし、文章力は語彙力だけではありません。

読書しても文章力がアップしないのは文章構成に注目していないから

文章の構成は非常に重要な要素です。

小説が面白く進行していくのは、文章構成によるものです。物語の展開の順番(文章構成)が面白くなるかどうかに影響しています。

ビジネス文書、あるいは読書感想文を、相手にわかりやすく伝えるにも、文章構成が関係しています。逆に、文章の表現や心理描写・情景描写が素晴らしくても、文章構成が面白くなければ、つまらない小説になる可能性があります。

ビジネス文書に至っては、構成がわかりやすくなっていなければ、「君の報告は何を言ってるのかわからない」と評価されてしまいます。

もし、読書好きの人が、物語を楽しむだけではなく、文章構成に深く注意して読書を重ねると、小説のための文章力は高まるはずです。

本を読まない人には文章力はない|本を読むことで文章力はアップ

読書好きなのに文章力がない人は、物語を楽しむことだけに集中している可能性があります。なぜこの小説は面白いのか、なぜこのビジネス書は理解しやすかったのか、という視点で、全体の文章構成や展開について、注目しながら読み込めば、本を読むことで文章力は上がるのです。

ですので、本を読まない人には文章力はないということになりますが、例外的に、本をあまり読まないのにわかりやすい文章を書ける人も稀にいます。

それは、ビジネス文書(メール・報告書など)で、相手(顧客・取引先・上司)の視点に立つ物事の見え方・感じ方の想像力や感性が非常に優れていて、その上で自分の知ってる言葉の表現力で文章を書ける人です。

こういう方は、顧客へのセールスレターや取引先とのコミュニケーションでも成果を出せます。

文章力をアップさせるために本を読むのなら

前述までのポイントをまとめますと、文章力を高めるために本を読むのなら、物語や本の内容に没入して読み込むのではなく、文章全体を分解し分析する視点で本を読むことです。

言葉の表現や描写の仕方だけではなく、なぜ面白いのか、なぜ読みやすくわかりやすいのか、文章構成の流れが、どう繋がっているのか、などを分析するのです。

自分が書く文章では、文章構成の流れを真似るところから始めると良いです。語彙力が不足していて、表現が多少稚拙であったとしても、文章構成が分かり易ければ、伝えたいことがきちんと伝わるはずです。

文章力を高めるために本を読むのなら、わかりやすい文章構成を真似できる教材として、本を読み、分析することです。

文章力をアップさせるには読書感想文を書くのが最適

読書感想文を書くのは、学生だけではなく、社会人でも文章力を高める練習になります。

文章構成を考えて文章を書く方法としては最適かもしれません。

読書感想文の書き方で、小学校の先生が子供に書き方の順番を教える例があります。先生によって多少の違いはありますが、一般的には次のような構成になっています。

・序文
・本文
・まとめ

序文には、読むきっかけになったことなど、読む前に感じていたことを書きます。

本文には、非常に簡略化したあらすじと、読んでいる最中に、各場面ごとに、感じたこと・気づいたこと・心に残ったこと、などを書きます。

まとめは、読み終わって、全体を通して、心に残ったことや参考にしたいと思ったこと、影響受けたことなどを書きます。

気づかれたと思いますが、これは一つのテンプレートでもあります。そして、相手にわかりやすく伝える文章構成でもあります。

書く文章の種類(小説・メール・報告書など)によって、構成は少しずつ違います。

文章力アップのためには|文章構成は設計図

文章力アップとは、相手にわかりやすい文章を書けるようになるということです。

そのためには、何か文章を書き始めるときに、白紙のままからスタートしないことです。「何を書いていいか分からない」「自分には文章力がない」という人の典型的なケースが、白紙状態から書き始めようとすることです。

何かを作るときには、まず設計図を作る必要があります。それが文章の場合は、文章構成という「骨組み」です。「骨子」とも言います。

書くべき文章の種類に応じて、どういう順番で何を書いていくのかの骨子を決めることです。これが文章構成を決めることです。

骨子=文章構成が分からない、という人は、先人(文章力のある上司・先輩・小説なら面白いと思った作家の著書)の文章を分解して分析しましょう。まずはそのマネから始めれば良いです。絵を描く場合でも、下書きを薄い色で配置などを描くではありませんか。

そこから始めていくと書きやすいはずです。

まとめ

文章力と読書には深い関係性があります。読書をすることは、文章力を上げることにはなりますが、文章力の一部でしかありません。

ですから、読書好きでも文章力がない、と言われてしまうことも起きてしまうのです。

読書で文章力を上げるには、語彙力を高めつつ、なぜその本が面白いのか、わかりやすいのか、という視点で、文章構成に注目することです。

そして、文章を書く場面では、その構成の流れを真似してみることから始めることをお勧めします。マネから始めることは、悪いことではありません。文章をコピペするのは、当然アウトですが、文章構成を真似して、わかりやすい文章作成をすることは、文章力があると言われる人たちが、最初行っていた方法です。

 

 

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