本の要約を読む・書く|書くときは注意が必要

本の要約

本の要約とは、本の要約をすることと、本の要約をしたものです。

基となる本の内容を変えずに、要点をまとめて短く簡潔にしたものと、することを指します。

当記事では、その両方のケースについて関連する記事をまとめて紹介しています。

詳細についてはそれぞれの「続きを読む」から御覧ください。

目次

本の要約を読む・書く|書くときは注意が必要

本の要約と言えば、学生ならば「要約は書くもの」とイメージしていると思います。

しかし社会人になると、本の要約といえば、本を購入する前に下調べ的に「読むもの」というイメージです。

また要約には、著作権侵害というリスクもありますので、ルールをきちんと守る必要があります。

本の要約をアプリで読むならフライヤーが最強

本の要約を有料で読むことができるサービスを、複数の会社が、それぞれが事業化しています。その中で筆者も愛用し、おすすめできるのがフライヤーです。

他の企業の要約サービスには、価格面で有利なものもあります。しかし、企業が法人として申し込んで利用する印象が強くあります。(年払いが基本)

フライヤーだけが月払いが可能なので、個人ユーザーが使いやすい印象があります。

扱っている本のジャンルは、それぞれが少し違いがあります。「続きを読む」で、各社のサービスの違いや料金設定の違いを紹介していますので、ご参照ください。

本の要約を音声で聞く

本を音声で聞くといえば、Amazonのオーディブルのようなオーディオブックのサービスをイメージすると思います。最近では、電子書籍を扱う会社が増えて、どこを選べば良いのか迷ってしまいます。

しかし、本の要約を音声で聞けるというと、選択肢はグンと狭まります。現状は2択です。前述のフライヤーによる音声サービスと、YouTubeの要約チャンネルの音声を聞く方法です。

ただ後述しますが、YouTubeの要約チャンネルは、チャンネル名には「要約」が含まれていますが、実際には要約ではありません。正しくは、本の個人的解説チャンネルという名前が正解なのだと思います。

もしもタイトル通りに、「要約」を著作者との契約なしに行なっているとすれば、それは著作権侵害という犯罪になってしまうので、大問題でもあります。

本の要約は著作権侵害の可能性

著作者に無断でコピーを取って配布したり、ネット上で公開すると、著作権侵害という犯罪になります。事前に著作者と公開や掲載に関して条件等について許諾をもらう必要があります。通常は契約書を取り交わすものです。

学年が教育の場という特定の場所だけで要約をするなどの場合、著作権侵害にあたらずに使うことができます。

それでも、読書感想文に関するあらすじや、要約や読書レポートなどで、俗に言われる「ネタバレ的に使う」場合は一定の使い方によって、引用として使うことができます。

大学の読書レポートや要約書の作成に関する注意書きには、詳しく書かれています。引用ルールや著作権侵害については、大学では大きな問題と考えています。

本の要約は違法のはず|YouTubeの要約チャンネルが続いているのは

本の要約は、本当に要約をしていて、それがブログであろうとYouTubeであろうとネットに公開されている時点でNGです。問題なく公開できるためには、著者と契約を締結する必要があります。

著作権侵害は親告罪(近年かなり変更があるので、いずれは親告罪ではなくなるかもしれません)です。ネットに公開されていることを知った被害者(著者)が告訴した時点で、犯罪確定となります。

結論を言えば、YouTubeの要約チャンネルはかなり多くのユーチューバーたちが、「要約」という名前をつけたチャンネルを公開していますが、本当に要約をしている動画はないということです。

原作と同じアイディアや理論などについて、動画が作られていても、表現しているキーワードや表現を全く違う方法や言葉で表現している場合、著作権侵害にはあたらないとされています。

つまり本の内容については、よく似たことが語られていても、原作に書かれている言葉を使わず、表現の仕方は自分独自の表現で表している場合、要約にはあたらないということになります。

本の要約チャンネルyoutubeを紹介

前述の通り、「要約」という言葉をつけているyoutubeチャンネルはありますが、基本的には要約をしていません。それは著作権侵害という法律に抵触してしまうからです。

ですので当記事で紹介しているのは、運営者の解説と感想が中心となっているチャンネルです。

チャンネルのスタイルは運営者によって様々です。参考になる役立つ解説もありますし、解説とも感想とも言いにくい独特のスタイルのチャンネルまであります。

本の要約をブログに書くなら個人的感想文のみ

自分の好きな著者や感銘を受けた書籍を自分のブログで紹介しているケースがあります。

自分が好きな本を他の人にも知ってほしいというブログもありますし、本を紹介することで収益化しているブログもあります。そこで注意する必要があるのが、前述の著作権侵害のことです。

あらすじにしても、要約にしても、詳しく書かれていて、本の内容がよくわかるという場合は、著作権侵害にあたる可能性が高くなります。

余計な疑いを持たれないように、本を紹介するのであれば、自分自身の主観的な意見として、紹介することです。

本の中にある本の数行であっても、書き写してはNGになります。注意を受けて、その後は気をつけますという軽いものではありません。著者に無断で本の中の一文を書き写すのであっても、罪になります。前述のYouTubeのように、タイトルが要約やあらすじ・ネタバレなどの表記をすることは、かなりハイリスクということです。認められているのは、個人的な感想を公開することです。

本の要約ができるようになると仕事がレベルアップする

会社員として、仕事を評価してもらうことは嬉しいものです。良い評価が何度かあるうちに、昇進昇格や昇給を経験することになるでしょう。では、何によって評価されるのかというポイントについて考えていくと、なかなか答えが出ないものです。

それは同じ会社の社員として働いていても仕事の役割が違うから、評価されるポイントが違うと感じるからです。

しかし実はどの職種であっても、能力評価についてのポイントは同じなのです。それは社会人としての国語力です。その中の主なものは、読解力・語彙力・文章力・要約力です。この4つの能力をレベルアップすることで、営業・事務・技術・製造などの違いがあっても、能力として公平に評価することができます。

もしあなたが、会社の中で、もっと公平に評価してほしいという願いを持っているのなら4つの力を今よりもレベルアップさせることです。そして4つの能力は互いに関連しあっています。要約力を上げる練習(トレーニング)を続ければ、他の3つの能力も同時にレベルアップしていきます。

これは、筆者の40年間の社会人経験(会社員〜経営まで)の中で、実感していることです。この4つの能力をレベルアップさせることで、上司や周りの人から信頼されるようになっていきます。

たまにお試しで昇格(能力があるのかどうか判断できずに、チャレンジさせてみようとする昇格)する場合があるかもしれません。その場合、急いで能力アップをしないと、降格することになります。

本の要約と似ているレポートと読書感想文

似ていると説明しましたが、本来は意味が違います。

本の要約は、本の内容を変えずに短く簡潔にまとめることです。基本的には、自分の意見を含めないものです。ただ、公開する場によっては、著作権侵害に抵触することになります。個人の勉強のためや教育の場であればよいです。ネットに公開したり、コピーを配布すると犯罪の疑いを持たれます。

本のレポートは、出題者によって意図することが違う場合がありますので、確認をすべきですね。一般的な読書レポートでは、要約+考察の形式で書きます。考察では他に参考物件をエビデンスとして引用して、自分の意見を客観的なものとして示します。問題提起や共感によって、意見を示します。

本の読書感想文は、そのままの理解です。自分が何を感じて、何を学んだのか、読む前と読んだあとで何が変わったのかなどについて自分の意見を書きます。レポートの考察のように客観的根拠は必要ありません。

本の要約を書くなら章ごとに書くのがコツ

本の要約を書く場合、苦手に思っている方は、多くの場合、いきなり全体を対象にして要点を見つけたり要約の作業を始めようとします。

一般的な文章の要約と違い、本は1冊平均10万文字ほどある長文です。書籍によっては章立てや見出しが設定されています。全体の要約に取りかかる前に、章ごとに要点を見つけていくほうが書きやすいです。

本の種類によっては、章立てや見出しがなされていない場合もあります。その場合は、段落に分けて考えることです。段落には形式段落と意味段落があります。

すでに本の中で形式段落になっているかもしれません。重要なのは意味段落で、文章の構成をみることです。章ごとに要点を見つけたように、意味段落ごとに要点を見つけると要約しやすくなります。

まとめ

本の要約に関連する記事を紹介しています。

本の要約には、本の要約を読む場合と、本の要約を書く場合があります。

本の要約を書くことは大変勉強になりますが、著作権侵害のリスクもあります。ただし、ネットに公開しなければ、問題にはなりません。

ただし要約を私的に活用することは、メリットが大きいので、要約で練習したほうが良いです。要約の練習をすれば、同時に読解力と語彙力と文章力のレベルアップにも繋がります。

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この記事を書いた人

社会人経験約40年。仕事において強い必要性があり読書に目覚め、その後年収も急上昇。上場企業にキャリア入社し、50代に入り独立起業し会社経営。自分自身の読書に救われた経験から、読書によって人生が変わることを伝えたい。

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